ゼロは最強

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ゼロは最強
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出版社
定価
1,540円(税込)
出版日
2019年02月25日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

ダンサー・振付師のTAKAHIRO氏をご存じだろうか。2005年には、ヒップホップの殿堂ともいえる「Apollo Amateur Night」コンテストに出場、年間ダンス部門で1位を獲得。全米放送のダンスコンテストにて、史上最高記録となる9大会連続優勝を達成し、プロデビューを果たした人物だ。さらには、マドンナのワールドツアーでステージダンサーを務め、欅坂46「サイレントマジョリティー」「不協和音」をはじめ、さまざまなアーティストの振付を担当している。この輝かしい経歴を聞くと、早くからダンスの道を志した、自信あふれる人物を想像するかもしれない。しかし本書を読むと、その予想は大きく裏切られることになるだろう。

著者は学生時代、勉強も運動も苦手で、自信がなく、コンプレックスの塊だったという。そんな著者は、ダンスに出会い、自分の人生を自分で選ぶ喜びを知った。その気持ちに突き動かされるようにニューヨークに渡ったものの、英語が通じずホテルにこもって泣いていたこと、チャンピオンになっても周囲の期待に応えられず仕事をクビになったこと、マドンナのツアーのために血のにじむような努力をしたことなどが赤裸々に語られている。

本書の前半では著者のこれまでの人生が語られ、後半では著者が見つけた生き方のヒントが掲載されている。誰もが羨むような経歴の持ち主である著者も、悩みながら自分の人生を生きてきたのだ。自分の道に迷った人に一読をお勧めしたい。きっと、人生のヒントが見つかるはずだ。

ライター画像
池田明季哉

著者

TAKAHIRO
本名は上野隆博。東京都出身。ダンサー・振付師として日米で活躍。2005年、米国「Apollo Amateur Night」コンテストに出場、年間ダンス部門1位を獲得。翌年、「NY APOLLO Amateur Night TV Show」にソロダンサーとして出場。史上最高記録となる9大会連続優勝を達成し、米国プロデビュー。News week「世界が尊敬する日本人100人」に選出。マドンナワールドツアーのステージダンサーとしてヨーロッパツアーに参加。07年より日本でも活動を開始し、TV・CM・舞台など幅広く活動。振付師としても「大阪世界陸上開会式」を担当。近年では、欅坂46『サイレントマジョリティー』『不協和音』をはじめ、AKB48、A.B.C-Z、超特急、RUANNなど様々なアーティストの振付を担当している。演出家として参加した「"Pretty Guardian Sailor Moon" The Super Live」は、18年11月にパリ公演を行った。「The fastest 20m moonwalk」ギネス記録保持者でもある。

本書の要点

  • 要点
    1
    ダンサー・振付師である著者は、幼少のころ、自信がなく、コンプレックスが強い少年だった。そんな彼の毎日は、ダンスとの出会いで一変した。
  • 要点
    2
    ヒップホップ世界一の殿堂、アポロ・シアターのアマチュアナイトのオーディションでは、完全なアウェイで自分の存在感が「ゼロ」だったからこそ、思い切ったパフォーマンスができた。
  • 要点
    3
    目標とタイムリミットを決めよう。そうすれば、夢から逆算し、最後のときに向けて力を出せる。

要約

ダンスとの出会い

コンプレックスに縛られていた少年時代

学生時代、勉強も運動も不得手であった著者は、「誰よりも自分は運が悪い」とまで思い込んでいた。先生から「お前には無理だ」と言われた過去も、まるで呪いのように著者を縛っていた。特別な何かを持っている人に対して、憧れと強いコンプレックスを抱いていたという。

そんな著者にとって人生のターニングポイントになったのは、風見しんごさんが踊り歌う姿をテレビで見たことだった。激しくも摩訶不思議な動きに釘付けになり、録画したテープを繰り返し再生して真似た。

ダンスに出会ったことで、受動的だった著者の毎日が一変した。自分で見つけてはじめたことだからこそ、うまくいかないときも転んだときもすべて自分のせいだった。その感覚がどうしようもなく楽しかった。

「自分には無理」を乗り越えて
Vasyl Dolmatov/gettyimages

入学した高校には、ダンス部はなかった。ある日学校の体育館で踊る人たちを発見し、「あの中に入りたい」と強く思ったが、勇気が出なかった。自分とは違う「イケてる」人たちの輪に入れるはずがないと思ったからだ。だが、「どうしてもあの動きをしてみたい」という興奮に突き動かされ、ついには自分から「仲間に入れてほしい」と言うに至る。

それからはまるで人生が変わったかのように、ダンスがすべての中心になった。特に驚いたのは、トレーニング次第で自分の身体を使って不思議な動きができるということだ。体育館で先輩たちがやっていた憧れの技「ウィンドミル」をマスターするために、ひたすら練習を重ねた。

「ウィンドミル」の習得に要した期間は、実に9ヶ月。自分には無理かもしれないとも思っていたが、練習を続けることで、ついに習得できたのだ。この経験は著者にとって大きな自信になった。

大きな目標

将来は、親類の経営する会社で働かせてもらうつもりでいた。だからこそ、将来のことなど考えず、ダンスに夢中になれたのだろう。しかしあるとき、親類が経営を退き、用意されていると信じていた「レール」がなくなってしまった。

著者には、ダンスしかなかった。だが、ダンスで就職するにしても、就職に有利になるような実績を作ってきたわけでもなかった。同級生のように就職することも考え、内定ももらったが、ダンスを半端な形で諦めたくないという思いが勝った。

そこで考えたのは、思い切った挑戦をすること。

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