「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり

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「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり
出版社
東洋経済新報社

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定価
1,650円(税込)
出版日
2019年06月27日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「LCC」とはローコストキャリアの略称であり、日本語では「格安航空会社」と呼ばれることがある。だが、著者はその名称に待ったをかけている。正確に言えば、「低コスト航空会社」であると。

著者が代表を務めるPeach Aviation(以下、ピーチ)における基本的な考え方は、「試行錯誤を重ねながら仕組み・やり方を変え、生産性を上げて、低コストで運営することで、結果的に低運賃を実現する」というものだ。その考えのもと、ピーチは、多くのLCCが経営難に頭を悩ませる中、就航3年で単年度黒字化を達成。5年で累積損失を一掃するという結果を出している。

なぜそんなことができたのか? その答えは「やりくり」にある。そのひとつが、他社なら外注しそうなことも、自分たちでやってしまうということだ。「それでは仕事が増えるだけでは?」とも思えるが、それを上回るメリットが得られるという。

印象的だったのは、「おもろいんちゃう?」という言葉だ。前例のない企画を次々と繰り出してきたピーチだが、全ての根底には、「おもろいんちゃう?」という考え方があるそうだ。

おもろそうなことを実現できたら、仕事がもっとおもろくなる。そんなポジティブなスパイラルを作り出し、前進し続けるピーチの「やりくり」が、本書では余すところなく紹介されている。どれも意外とシンプルで、「言われてみれば」と頷ける、誰でもできることばかりだ。本書を読めば、「ほら、やってみろ!」と背中を押されたような気分になるだろう。

著者

井上 慎一(いのうえ しんいち)
Peach Aviation株式会社代表取締役CEO。1982年3月、早稲田大学法学部卒業。三菱重工業株式会社勤務を経て、1990年9月、全日本空輸株式会社に入社。2011年2月、Peach Aviation 株式会社の前身となる A&F Aviation 株式会社に転じ2011年5月より現職。Peachはチームワークとチャレンジ精神を武器に、日系LCCの中でいち早く黒字化を果たし、空の旅をより身近なものにする「空飛ぶ電車」をコンセプトに事業拡大を続けている。

本書の要点

  • 要点
    1
    ピーチでは、企画は「おもろいんちゃう?」から始まる。「早い×安い」に「おもろい」が加わることによって、新たな価値が生まれると信じているからだ。
  • 要点
    2
    同じ目的なら、ツールなどの手段は一つに絞るとよい。複数あればリスクが分散できるが、かえって管理などの手間がかかってしまう。
  • 要点
    3
    ライバル会社から顧客を奪う「切り崩し」よりも、潜在顧客を見つける「掘り起こし」に注力するべきだ。
  • 要点
    4
    社員は、会社のためではなく、自分自身のために働くべきだ。

要約

【必読ポイント!】 「それいい!」と言われる発想のやりくり

「おもろさ」を求める理由
scyther5/gettyimages

何かを企画するとき、ピーチでは「やってみたらおもろいんちゃう?」という感覚をベースに考えていく。成功モデルはあるか、流行に合っているかどうかなどよりも、まずはこの考え方が先だ。

「おもろいんちゃう?」から実現したアイデアの中には、「客室乗務員のあいさつを大阪弁でやってみる」「ウナギ味のナマズ丼を機内食で出してみる」などがある。顧客サービスだけでなく、社内の部活動やオフィスの内装などもこの考え方をベースにしている。

「おもろい」を大切にする理由は2つある。1つは、そこから新しい価値が生まれるからだ。多くのサービスでは「早い×安い」が重視されているが、それに「おもろい」が加わると、顧客にとってのよろこびや楽しみは格段に増すだろう。誰しも「おもろい」を求める遺伝子のようなものを持っているはずだから、それが刺激されるようなサービスを提供したいと考えている。

2つ目は、「おもろさ」を求める姿勢は雰囲気となって周囲に伝わるからだ。航空会社のサービスは、無形のものだ。だからこそ、雰囲気をつくり、それを利用客に感じてもらうことが大切である。

機内食に神戸牛のステーキを出せないか?

著者は、「新しい企画は、100のうち1つ成功すればよい」と考えている。失敗をおそれず、どんどん新しい企画を立てていくことが大切だ。多くのアイデアが出されているほど、その中から選ばれるアイデアの質は高くなる。

とはいえ、次から次へとアイデアを出すのは難しい。リーダーが「1人10個、企画を考えてきて」と言うようなケースもあるだろう。だが、自由な雰囲気のなかで「私、こんなの考えました!」「それいい!」となるほうが、その後の企画化への流れもスムーズになるはずだ。

では、どうすればアイデアが出てくるようになるのか。著者が心がけているのは、たとえ実現しそうにないアイデアでも、考えついたらどんどん出していくことだ。CEOである著者が突飛なアイデアを出せば、ほかのメンバーも自由な発想ができるようになる。

メンバーのアイデアの許容範囲を広げるために出したアイデアの例として、

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