INSANE MODE インセイン・モード

イーロン・マスクが起こした100年に一度のゲームチェンジ
未読
日本語
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イーロン・マスクが起こした100年に一度のゲームチェンジ
未読
日本語
INSANE MODE インセイン・モード
出版社
ハーパーコリンズ・ジャパン

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定価
2,200円(税込)
出版日
2019年05月20日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

クルマは、私たちが生活するうえで欠かせない、身近で便利な移動手段だ。とはいえ、クルマを動かすためには、ガソリンを燃やして二酸化炭素を空気中にまき散らす必要がある。私たちはこれを、100年以上にわたって続けてきた。

だが今、自動車業界には100年に一度のゲームチェンジが起きている。テスラのモデルSに乗った著者は、車輪のついたコンピュータであるかのように感じたという。空気を汚しながら走るクルマは今や、過去のものになろうとしているのだ。

もちろん、自動車業界にゲームチェンジを引き起こすという偉業は、普通の考え方や行動力で成し遂げられることではなかった。これができたのは、イーロン・マスクだからこそだ。まさに「インセイン(狂気)・モード」。テスラが、そしてイーロン・マスクが、どのような障害を乗り越え、そして今後どんなことに挑戦していくのか、本書を通して知っていただきたい。

日本にはイノベーションが起こらないと言われてどれほどの月日が経つだろうか。私たち日本人がイノベーションを起こすために必要なことは何なのか。失われた20年が今後も続き、日本の競争力が低下することを不安視する人も少なくないだろう。日本がビジネスの現場で世界をリードし続けるために、イーロン・マスクから学ぶべきことは決して少なくない。

ライター画像
香川大輔

著者

ヘイミッシュ・マッケンジー
“Pando Daily” “The Guardian”などに寄稿するテクノロジー及び社会問題専門のジャーナリスト。イーロン・マスク取材時にその手腕を評価され、テスラに入社する。退職後本書を上梓。出版スタートアップ企業Substackの共同創業者。

本書の要点

  • 要点
    1
    テスラは、電気自動車に対する偏見や、販売のためのさまざまな障害を乗り越え、従来型の自動車の性能を超える電気自動車を完成させた。
  • 要点
    2
    テスラは、リチウムイオン電池の炎上事故報道、直販戦略への批判、航続距離に対する不安などの数々の困難に打ち勝ってきた。
  • 要点
    3
    テスラの成功は、巨額のチャイナマネーを後ろ盾とした自動車スタートアップを生み出すとともに、大手自動車メーカーのEV化にも影響を与えた。
  • 要点
    4
    テスラは、電気自動車メーカーとしての枠を超え、石油時代が終焉する可能性を示そうとしている。

要約

【必読ポイント!】数々の障害を乗り越えて

テスラが生み出したクルマの実力
metamorworks/gettyimages

モデルSはテスラが初めて自社で全面的に製造したクルマであり、ガソリン車の時代に終わりが来る可能性を最初に示した存在だ。バッテリーを一度充電すれば426キロ走ることができるし、全世界に設置される高速充電スタンド「スーパーチャージャー」でも無料で充電できる。

驚くべきはその運転性能だ。416馬力のトルクは、わずか4秒ほどで高速に達するスピード性能を生み出す。化学反応によりエンジンを動かすガソリン車と比較し、電子的に反応するモデルSは、瞬時にクルマが持つ力を引き出すことができるのだ。

自動車や石油業界の有力者は、実用的なEVは存在しえないと主張してきた。しかし、彼らはイーロン・マスクを知らなかった。十分な金と知性だけでなく、世界がEVに対してもっていた認識すべてをひっくり返そうという衝動をもった人間のことを。

イーロン・マスクの生い立ち

イーロン・マスクは南アフリカで生まれた。17歳のとき、アパルトヘイト時代の南アフリカから抜け出すことを決意し、カナダへ。クイーンズ大学を経てペンシルバニア大学のウォートン・スクールに編入すると、将来の電気自動車につながる2つの論文を発表した。

折しも時代はドットコムのバブルに沸いていた。マスクもその波にのり、経営者としての才能を開花させる。立ち上げたインターネット企業をコンパックに売却して2200万ドルを手にした後は、オンライン決済最大手ペイパルを共同で創業し、1億8000万ドルもの大金を手にした。これを元手にスペースXを立ち上げ、テスラ・モーターズという無名の電気自動車メーカーに出資したのだ。

2008年、マスクはテスラのCEOになる。だがトップ就任後、早々に世界的な金融危機に立ち向かわなくてはならなかった。その後も、自動車産業を変革しようとしているテスラに、電気自動車の発展を阻んできた障害が次々と襲いかかることになる。

テスラが直面した障害
metamorworks/gettyimages

最初に訪れた障害は、リチウムイオン電池の炎上事故だ。発火しやすいというリチウムイオン電池の特徴が着目され、モデルSの炎上事故が過剰に取り上げられるようになった。ガソリン車の方がはるかに多くの火災事故を起こしているにもかかわらずだ。調査に乗り出した米国運輸省道路交通安全局によって、安全性の欠陥は認められなかったと発表され、世間を騒がせた炎上騒動は沈静化した。

テスラストアでの直販戦略に批判が集まったこともあった。

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