ディズニーCEOが実践する10の原則

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ディズニーCEOが実践する10の原則
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ディズニーCEOが実践する10の原則
出版社
定価
2,310円(税込)
出版日
2020年04月15日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

1974年、ウォルト・ディズニー・カンパニーの現会長で、前CEOであるロバート・アイガー氏は、ABCテレビの雑用係としてそのキャリアをスタートさせた。そこからさまざまな人間と出会い、学び、奮闘して、成功をおさめていく。

成功に至るまでの道のりは、平坦なものではなかった。アイガーがトップに立った頃のディズニーは今よりも規模が小さく、アニメーション事業は凋落しており、数年に渡る内紛によって組織は疲弊していた。

まず着手した課題の一つが、前CEOの時代に悪化したピクサーとの関係改善だ。誰もが反対する中、なんと彼は、関係改善のみならず、ピクサーの買収さえやってのけたのだ。買収してもその会社らしさは残すというのがアイガーのやり方で、ピクサーのピクサーらしさを残した結果、ディズニーの基盤であったアニメーションは復活を遂げる。その後、マーベル、ルーカス・フィルム、21世紀フォックスなどの大型買収案件を成功に導き、世の中の変化に対応すべくD2Cビジネスも成功させ、ディズニーはより巨大なグローバル企業へと発展した。

本書では、冒頭でアイガーが大切にしてきた10の原則が示され、続いてアイガーの半生が語られる。本文の至るところで、原則を裏づけるエピソードが語られ、アイガーがリーダーとしていかに組織を導いてきたかがわかる仕組みだ。企業のトップやチームを率いるリーダーはもちろん、多くのビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたい一冊である。

著者

ロバート・アイガー(Robert Iger)
ウォルト・ディズニー・カンパニー会長・前CEO。1951年生まれ。1974年、ABCテレビ入社。スタジオ雑務の仕事から昇進を続け、41歳でABC社長に就任。ディズニーによるABC買収を経て、2000年にディズニー社長に就任。2005年よりCEO、2012年より会長。2020年2月、CEOを退任。2019年タイム誌「世界で最も影響力のある100人」および「ビジネスパーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出された。

本書の要点

  • 要点
    1
    著者が実践してきたリーダーシップの10原則とは、前向きであること、勇気を持つこと、集中すること、決断すること、好奇心を持つこと、公平であること、思慮深いこと、自然体であること、常に最高を追求すること、そして誠実であることだ。
  • 要点
    2
    イノベーションを起こさなければ死んでしまうこと、完璧をとことん追求し続けることは、ずっと変わらない著者の指針である。
  • 要点
    3
    真の経営者とは、わかりやすいビジョンを示し、それを繰り返し伝えることができる人物だ。

要約

下っ端からの挑戦

ロバート・アイガーの10の原則
tampatra/gettyimages

本書の著者であるロバート・アイガー氏は、キャリアの最初の22年を全米ネットワークテレビ局のABCで過ごし、1995年から23年はディズニーに勤務した。そしてここ14年間はディズニーのCEOを務めて、2020年2月に退任した。ABCが買収されたことによってディズニーに入社したため、同じ会社に45年間務め上げたことになる。

誰もが知るグローバル企業であるディズニーの経営は、著者にとって、楽しい体験を作り出す「世界一幸せな仕事」だ。本書は著者の経験を時系列で紹介しながら、彼が学び、実践してきたリーダーシップについて解説している。

著者のリーダーシップの原則は、次の10項目である。前向きであること、勇気を持つこと、集中すること、決断すること、好奇心を持つこと、公平であること、思慮深いこと、自然体であること、常に最高を追求すること、そして誠実であることだ。

ルーンから学んだこと

著者はアメリカの裕福とはいえない家庭に育ち、イサカ大学を卒業後、1974年にABCに入社した。担当していたのはスタジオで作成されるすべての番組の雑用で、ABCの中で最も賃金の低いポジションだった。

ABCでの仕事は厳しいものだったが、このときの経験によって勤勉さが身についた。また朝4時半にスタジオ入りする日々を続けていたおかげで、今も毎日早朝に起きている。朝のひとりの時間が、生産性と創造性の向上に役立っている。

ABCスポーツに移ったことが、著者の人生を大きく変えた。当時のABCスポーツは局内のドル箱部門で、さまざまなスポーツの選手権を取材するために、世界中を飛び回ることができた。そのトップがルーン・アーリッジ。著者が強い影響を受けた人物だ。

ルーンは初めてテクノロジーでテレビ放送に革命を起こした人物で、イノベーションへのこだわりが強く、常に視聴者の注意を引きつける新しい手法を探していた。イノベーションを起こさなければ死んでしまうこと、完璧をとことん追求し続けることは、ルーンの教えであり、ずっと変わらない著者の指針である。

大抜擢から大活躍へ

知ったかぶりをしない

1985年には、34歳でABCスポーツのバイスプレジデントとなった。ABCはその後まもなく買収される。新しい経営者であるトム・マーフィーとダン・バークとの出会いが、著者の人生をふたたび大きく変える。

2人に認められた著者はどんどん出世していき、ABCエンターテイメントの社長として、エンターテイメント部門の再建を任せられる。もちろん当時、エンタメの経験などなかった。まさに崖から飛び降りる気分だ。

エンターテイメント部門を引っ張っていくために、優秀な2人の部下に常に教えを請うた。知ったかぶりをせずに自分が何者かを知り、誰かのふりをしないことは、真のリーダーであるために必要なことの一つだ。

『ツイン・ピークス』の成功と失敗
evgenyatamanenko/gettyimages

ドラマ『ツイン・ピークス』の放送は、大きな賭けだった。当時の全国ネットで流すには奇妙で暗すぎるドラマを、パイロット版を見たエグゼクティブやモニターたちの反対を押し退けて放送したのだ。イノベーションを起こさなければ死ぬという、ルーンの教えが背中を押してくれた。

著者は賭けに勝ち、『ツイン・ピークス』は大成功。それまで業界からの信頼もなく、知り合いもほとんどいなかった著者だが、ハリウッドでの評価が急上昇し、新たな人脈も構築できた。

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