グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略

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グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略
ジャンル
著者
グロービス経営大学院 村尾佳子
出版社
東洋経済新報社
定価
1,944円
出版日
2013年05月23日
評点(5点満点)
総合
4.5
明瞭性
4.5
革新性
4.0
応用性
5.0
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レビュー

あなたの上司は、人生のロールモデルにならない。身につけた経験や能力も、いつまでも価値があるとは限らない。10年後に会社が安泰なのかどうかすら、わからないのだ。日本におけるビジネス環境は、日々猛スピードで変化しているのだから。

著者は「ゆでガエル」の話を引用し、警鐘を鳴らす。カエルはいきなり熱湯に入れられると熱さで飛び出すが、水の中に入れて、徐々に温度を上げていくと、逃げることなくゆで上がってしまうという。

くわばら、くわばら。しかし、ご心配なく。今こそ自分自身のキャリアについて考えを深めるべき好機である。積極的に自分の道を選び取ろうではないか。

キャリア構築のためには、「自分のありたい方向性を明確にし、最善の準備をし、チャンスを逃さず掴み取る」ことが必要だ。本書は、そのための方法を具体的に示している。3部構成となっていて、第1部は「分析編」。キャリアとは何か、自分にとっての仕事の位置づけは何か、ということを探る。次に「戦略立案編」。分析編で見極めた自分の希望に基づいて、キャリアを描き、実現方法を考える。最後に「事例編」。4人のキャリアの実例を出し、考えるヒントを与えてくれる。

本書の素晴らしい点は、豊富なワークシートと親切な文章で、考える枠組みを丁寧に示してくれていることであろう。この1冊を使いこめば、自ずと考えが深まり、己のキャリアが見えてくるはずだ。まさに「キャリアマネジメントテキストの決定版」であると言えよう。要約では主に「分析編」について取り上げているが、興味を抱いた方はぜひ本書を手に取って自分のキャリアについて熟考してみることをオススメする。

熊倉 沙希子

著者

著者 グロービス経営大学院
社会に創造と変革をもたらすビジネスリーダーを育成するとともに、グロービス・グループの各事業を通じて蓄積した知見に基づいた、実践的な経営ノウハウの研究・開発・発信を行っている。グロービス・グループは以下の事業がある。
・グロービス経営大学院(経営大学院/東京・大阪・名古屋)
・グロービス・マネジメント・スクール(ビジネス・スクール事業/東京・大阪・名古屋)
・グロービス・オーガニゼーション・ラーニング(人材育成・組織開発事業)
・グロービス・キャピタル・パートナーズ(ベンチャーキャピタル事業)
・オンライン経営情報誌「GLOBIS.JP」(経営情報サイト運営事業)
http://www.globis.co.jp

執筆 村尾佳子(むらお けいこ)
グロービス経営大学院経営研究科副研究科長。
関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。
グロービス・オリジナル・MBAプログラム(GDBA)終了。大手旅行会社などを経て株式会社グロービスに参画。戦略立案、実行に携わる傍ら、講師として「マーケティング・経営戦略基礎」、「経営道場」などのコースに登壇。また複数のNPOに理事として関与しながら、NPOの育成にも携わる。共著書に『志を育てる』(東洋経済新報社)など。

本書の要点

  • 要点
    1
    そもそも自分が仕事にどれほど重きを置いているのか、何を大切に思って働いているのか。社会においてどんな役割を果たしたいか、時間をかけたいことは何か。そうした自分自身の価値観が、自分のキャリアをつくる鍵になる。
  • 要点
    2
    自分の現状を冷静に分析する。現在の仕事に達成感はあるか、自分が成長できる可能性があるのか。その上で、自分のなりたい未来を描く。未来のために必要なスキルを磨き、現状と未来とのギャップを埋めるべく行動する。
  • 要点
    3
    未来のために行動し、未来を意識することが、チャンスをつかむ手段である。

要約

分析編1・キャリアとは何か?

自分自身について「真剣に」考える

自分自身の価値観、未来像などについて、「真剣に」考えることが、自分のキャリアを考えていく上でのスタートになる。

よく使われる「自分探し」や「自己発見」という言葉があるが、これは、どこかに隠された本当の自分を発掘するということではない。今まで自分が経験してきたこと、考えてきたことを納得のいく形で明らかにし、頭の中で整理する作業なのだ。

「自分探し」は若い時にすることだと否定的に捉える人もいるが、そうではない。自分をとりまく環境や状況が変わっていくのに合わせて、そのつど必要な自分探しがあるのだ。

自分がこうありたいという未来をイメージできて初めて、現状と未来のギャップを埋める活動をすることができる。

StudioM1/iStock/Thinkstock
キャリアは、人生そのもの

そもそも、キャリアとは何か。それは、簡単にいうと「仕事だけではなく、自分が社会において人生でどのような役割を果たすのか」ということである。すなわち、自分がどのような人生を歩みたいのかということともいえる。仕事での役割、家族の中での役割など、どういう役割を果たしたいのか、どのように強弱をつけるのか、ということを指す。

これらを考えるときに重視するものは、人それぞれの価値観によって異なるだろう。絶対的な「良いキャリア」というものはなく、「自分らしい人生」を自分で納得して決めるしかないのだ。

【必読ポイント!】分析編2・自分にとっての仕事の位置づけは?

自分の「役割」をバランスよく考える

人生を考えるためには、人生における役割と、それぞれの役割ごとに自分にどんな選択肢があるのか、またその選択肢からどれを選ぶことになる可能性が高いのかをひとつひとつ検討する必要がある。一方で、役割を離れた自由な時間がどの程度あるかということを知っておくことも肝要だ。

一般的に、人が社会にでてから担う可能性のある役割には、大きく分けて次の5つのカテゴリーがある。

①職業人としての役割

②パートナーとしての役割

③息子、あるいは娘としての役割

④父親、あるいは母親としての役割

⑤社会人(職業人としてではない社会との関わり)としての役割

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グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略
未 読
グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略
ジャンル
スキルアップ・キャリア
著者
グロービス経営大学院 村尾佳子
出版社
東洋経済新報社
定価
1,944円
出版日
2013年05月23日
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