Think right
誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法

未 読
Think right
ジャンル
著者
ロルフ・ドベリ 中村智子(訳)
出版社
サンマーク出版 出版社ページへ
定価
1,700円 (税抜)
出版日
2020年06月16日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法
著者
ロルフ・ドベリ 中村智子(訳)
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定価
1,700円 (税抜)
出版日
2020年06月16日
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4.5
革新性
3.5
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レビュー

あなたが迷うのはどんなときだろうか。就職や転職、結婚や離婚、起業や撤退など、人生のきわめて重大なシーンもあれば、今日のランチは定食にするかラーメンにするかなど、正直どうでもいいシーンまで種々雑多である。だが、とりわけ失敗したくない場面で最良の判断ができているだろうか。

たとえば何か調べものをするとしよう。おそらくあなたは迷うことなくグーグルの検索バーにキーワードを入力するだろう。すぐさまグーグル社の優秀なアルゴリズムが反応し、求めていた情報が表示される。ほんのわずかな時間で世界中の情報にアクセスでき、ほしい情報が手に入るなんて! 「ビバ! グーグル検索!」と思っていると、「思考の落とし穴」にハマってゆく。あなたが手にしたのは、あなたの推論が正しいことを後押ししてくれる情報だ。では、反論については知らなくて大丈夫だろうか。反対の証拠があったとしても、それを教えてくれるほどグーグルは親切ではない。

本書は、ロルフ・ドベリ氏のベストセラー「52の思考法シリーズ」を構成する一冊である。私たちがいかに合理的な判断が苦手であるかを容赦なく突きつけてくるため、要約者は、過去の自分の思考パターンと照らし合わせて冷や汗が出そうだった。残念ながら「思考の落とし穴」を完全に避けることはできない。だが、転ばぬ先の杖を握っているだけで、転んだときのダメージを軽減できるはずだ。

人生は星の数ほどの思考でできている。自分にとって最良の道を歩むのも、破滅の道を歩むのも、あなた次第である。

金井美穂

著者

ロルフ・ドベリ(Rolf Dobelli)
作家、実業家。1966年、スイス生まれ。
スイス、ザンクトガレン大学で経営学と哲学を学び、博士号を取得。スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。香港、オーストラリア、イギリスおよび、長期にわたりアメリカに滞在。科学、芸術、経済における指導的立場にある人々のためのコミュニティー「WORLD.MINDS」を創設、理事を務める。35歳から執筆活動を始め、ドイツやスイスの主要紙にコラムを執筆。その他、世界の有力新聞、雑誌に寄稿。著書は40以上の言語に翻訳出版され、累計発行部数は300万部を超える。『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』(ともにサンマーク出版)は日本でもベストセラー。スイス、ベルン在住。

本書の要点

  • 要点
    1
    人は自分の意見や信念に合致しない「反対の証拠」には目もくれず、「自分の推測の正しさを証明するもの」ばかり見る。
  • 要点
    2
    スポットライトが当たるのはいつも「成功者」であるため、「自分もうまくいく」と成功への見通しを過大評価してしまう。
  • 要点
    3
    人はたった1つの観察結果がいつも当てはまると思いこむ傾向がある。しかし、この世に確かなことなどほとんどない。
  • 要点
    4
    行動してもしなくても受けるダメージが同じなら、行動しないこと(不作為)のほうが、罪が軽いと感じる傾向がある。
  • 要点
    5
    人は目先のことほど高い価値を感じ、正常に損得勘定ができなくなる。

要約

【必読ポイント!】 真実を見るための思考法「確証のワナ」

人は自分が見たいものしか見ない
spukkato/gettyimages

イギリスの作家、オルダス・ハクスリーはこんな名言を残している。「目を背けても、真実はなくならない」。これが何を意味するのか、身近な例で説明しよう。

たとえばある男性がダイエットをはじめるとしよう。「XYZダイエット法」がよさそうだと考え、実践する。毎朝体重計にのり、前の日より減っているときには微笑んだ。逆に増えているときは、この程度の増減は普通だと考え、気にもとめない。数か月後、体重はたいして変わっていないのに、彼は「XYZダイエット法」の効果を信じて疑わなかった。

このように、人は新しい情報を自分の意見や信念に合わせていいように解釈する。それを「確証のワナ」という。著名な投資家、ウォーレン・バフェットの言葉を借りると、「人間がもっとも得意とするのは、自分の見方が変わらないよう、新しい情報をフィルターにかけて取り除くことだ」。つまり、人は自分の考えと一致しない情報(以下、「反対の証拠」)をわざわざ見たりしないということだ。

この落とし穴にハマったとしても、ダイエットであれば傷は浅いだろう。だが、取締役会の場で重大な決定を下そうとしているときならどうだろうか。

自分の考えを否定する証拠をあえて探してみる

では「確証のワナ」にハマらないためにはどうしたらいいのか。自然科学者のチャールズ・ダーウィンは、この「確証のワナ」を克服しようとしていた人物だ。常にメモ帳を携帯し、自分の推測と矛盾する観察対象を見つけるやいなや、メモに書き記していた。なぜなら、人間の脳は、「反対の証拠」を見ても、30分後には「忘れてしまう」ことを知っていたからだ。

自分の考えと矛盾する情報に目を向けることは、自分の誤りを正視することになりかねない。「自分の推測の誤りを証明するもの」を見つけるのは、自制心を必要とするし、骨が折れる。だからほとんどの人は「自分の推測の正しさを証明するもの」を探すのに躍起になる。もしあなたが「確証のワナ」にハマりたくないと思うなら、あえて「反対の証拠」を探してみることだ。賢い人はそうしている。

あいまいな予想ほどワナへいざなう
urbazon/gettyimages

「確証のワナ」という落とし穴は、あいまいな予想のそばで大口を開けて私たちを待ち構えている。たとえば、経済専門家はこんなことをいう。「中期的にドル安圧力が高まる」。非常にあいまいな発言だ。中期的とは具体的にどれくらいの期間なのか。圧力という言葉は何を指しているのか。ドル安とは何を基準にしているのか。ゴールドか円か。それともペソなのか。発言をあいまいにして予想が当たりやすくしている。

経済ジャーナリストはあいまいな仮説を立て、たとえば「グーグルがこれほどまでに成功したのは、同社が創造性を育てているからだ」といった記事を書く。記事の中には、創造性があり成功している会社がほかにも数社取り上げられているだろう。もちろん、世の中には創造性がなくとも成功している会社はあるだろう。しかし、記事の裏づけにならない「反対の証拠」をわざわざ掘り起こしたりはしない。

成功のためのハウツー本や自己啓発本でも同じことがいえる。本に登場するのは著者の考えを実践することで幸せになった人たちばかりだ。実践しても幸せになれなかった人たちのことは書かれていない。

「お気に入り」の考えを捨ててみる

「確証のワナ」がやっかいなのは、自分ではなかなか気づけないという点だ。現代ではインターネットを介して、ほしい情報を簡単に手に入れ、人とつながることができる。目の前に現れるのは自分が探していた情報であり「反対意見」ではない。自分と考えが共通する人とはつながるが、意見の合わない人とはつながらない。

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