「コミュニティ」づくりの教科書の表紙

「コミュニティ」づくりの教科書

ファンをはぐくみ事業を成長させる


本書の要点

  • コミュニティづくりは、「方向性を決める」「具体的な企画を立て、計画に落とし込む」「参加者を集める」の3ステップで進めよう。

  • イベントの企画も3ステップで進められる。まずはイベントの「トーン」を決め、次にアイデアを広げながら内容を詰め、最後に集客の施策を打とう。

  • コミュニティの効果を数値で測ることは難しい。KPI(重要業績評価指標)をうまく定めて、社内でのコミュニティ事業に対する評価を高め、仲間を増やそう。

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コミュニティを立ち上げる

コミュニティのつくりかた

著者らが考えるコミュニティの定義とは、「参加者が目的意識を持って能動的に関わっている」「参加者同士が相互にコミュニケーションできる」という2つの要素が備わった人の集まりだ。お客さんが受動的に観るだけのアーティストのライブやスポーツ観戦、講師が一方的に話すだけのセミナーはコミュニティとは言えない。本書では、参加者一人ひとりが主体的に動き、それぞれが目的を持ってつくる「場」をコミュニティと呼んでいる。特に取りあげるのは、企業が経済活動を活性化する目的でつくる「ビジネスコミュニティ」だ。本要約で単に「コミュニティ」と書いている場合は、ビジネスコミュニティのことを指している。

参加者との交流を通じて、自社の製品やサービスへの愛着を育み、魅力を高める。そんなコミュニティづくりのための、3ステップをご紹介しよう。

コミュニティづくりの3ステップ

gremlin/gettyimages

第1ステップは「方向性を決める」だ。コミュニティづくりは、「何のためにコミュニティを運営するのか」を決めることから始まる。具体的に自社の課題に関連した目的を端的な言葉で表現し、それをコミュニティの「ビジョン」とする。医療器具メーカーの消費者向けコミュニティであれば「自社の信頼感を武器に、楽しく健康的な体づくりのできるコミュニティをつくろう」といった具合だ。

ビジョンが明確になったら、「具体的な企画を立て、計画に落とし込む」という次のステップに移ろう。まずは「誰に向けた企画か」ということを考え、ターゲットが決まったら、コミュニティの構成要素である「イベント」と「コンテンツ」の実践に入る。

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要約公開日 2020.10.04
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