ニトリの働き方

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ニトリの働き方
出版社
定価
1,540円(税込)
出版日
2020年09月05日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

「お、ねだん以上。ニトリ」のキャッチコピーで知られるニトリは、国内外合わせて600を超える店舗を持つ国内のインテリア小売の大手企業で、中国や台湾、米国にも展開している。ユニクロなどと同じ製造小売業(SPA)の経営スタイルだが、家具業界では珍しい。そのニトリは、本書の著者である似鳥昭雄氏が一代で築き上げた。この本には、創業者である似鳥氏の仕事への考え方、向き合い方、ロマンやビジョンなどがまとめられている。

1967年、30坪の家具店から始まったニトリは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という企業理念=ロマンを指針としている。ロマンとはいったい何か。それは決して絵空事ではなく、生涯をかけて追い続ける価値のあるものである。本書を最後まで読み進めると、似鳥昭雄氏がいかにそのロマンを大事にしているか、また、そのロマンがどれほど社員1人ひとりにまで行き届いているかがわかるはずだ。そのロマンを実現させるためのステップとしてビジョンが掲げられる。このビジョンの捉え方にもニトリならではのこだわりがあり、ニトリらしさの表れとなっている。

ニトリは、変化、挑戦、競争、対話(英語の頭文字をとって4C)を大切にしている。それぞれの章で、似鳥昭雄氏の考え方を知ることができると同時に、ニトリの社内風土をもつかめるだろう。その言葉の1つひとつは、これから長い社会人人生を送る若い方にも参考となるものが多い。ルーキー、ベテラン問わず、多くのビジネスパーソンに手に取っていただきたい1冊だ。

著者

似鳥昭雄(にとり あきお)
ニトリ創業者。株式会社ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEO。1944年、樺太生まれ。66年、北海学園大学経済学部卒業。67年、似鳥家具店を札幌で創業。 72年、米国視察ツアーに参加。同年、似鳥家具卸センター株式会社を設立。78年、社名を株式会社ニトリ家具に変更。86年、社名を株式会社ニトリに変更。2010年、持株会社へ移行。17年、500店舗を達成。20年2月期で33期連続の増収増益を達成する。 著書に『運は創るもの』(日本経済新聞出版)、『ニトリ 成功の5原則』(朝日新聞出版)、『リーダーが育つ55の智慧』(KADOKAWA)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というニトリのロマン=企業理念は、同時に会社の存在意義でもある。
  • 要点
    2
    個人も企業も、進化し続けるためには過去と現在を否定することが大事だ。「観察・分析・判断」を意識して業務に当たり、「現場・現物・現実」を徹底する。
  • 要点
    3
    変化のスピードが激しい現代では、即断・即決・即行が必要だ。顧客視点で経営すれば利益は自然とついてくる。
  • 要点
    4
    人が成長するために必要なことは、一歩先を意識して仕事をすること、良いものは素直に採り入れること、短所を克服するより長所を伸ばすことだ。

要約

志のもち方

日本の暮らしを米国並みにする

ニトリは1967年、30坪の家具屋1店舗から始まった。その5年後の米国視察が、創業者である似鳥昭雄とニトリという会社の運命を大きく変えることになる。

米国の家具店は、人生観を覆すほどの衝撃であった。店内のトータルコーディネート、日本と比べて半額程度の価格設定の背景には、顧客の暮らしを便利に、豊かにしたいという顧客目線があった。どれをとっても日本より50年は進んでいる。日本人の暮らしを米国並みに豊かにすることに生涯を懸けようと誓った。

その誓いは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というロマン=ニトリの企業理念となっている。それは会社の存在意義であり、ニトリの社員の躍進の原動力でもある。

ロマンが指針
PavelIvanov/gettyimages

ロマンは、世のため人のために役に立とうという「志」と、自分自身でやり遂げる「覚悟」があって初めて成り立つ。他人任せの状態では成し遂げられない。

「世界中の人々の暮らしを豊かにする」という人生の目的を得て、物事の見方、考え方、働き方は180度変わった。ただ利益を追求するという自己中心的な視点から、人々の幸せにつながる努力に変化したのだ。一生をかけるに値するロマンを抱き、それに向けて仕事をしていると実感できたとき、仕事はやりがいではなく「生きがい」になる。

手が届かないからこそのビジョン

大きなロマンを実現に近づけるためには、目標となる数字と達成までの期限を含めたビジョンが必要となる。ただし、簡単に手が届く目標はビジョンとは呼ばない。長期で一見達成不可能なほど大きいもの、基本は“100倍発想”で考えるものだ。今の立ち位置から5年程度の将来では、見える景色はあまり変わらない。だから、30年後を見据えて今の100倍の目標を立てるのだ。

ビジョン達成のための壁は常識の呪縛である。今まで歩いていたものをロケットに乗り換えるような異次元の発想の転換がなければ、企業は成長しない。また、一人ひとりがリスクを恐れずやり遂げる覚悟を持つことも大切だ。常識を超えた挑戦から生まれる成功と失敗は、自分自身にハイスピードで大きな成長をもたらすことになる。

Change 変化し続ける力

仕事は現状否定から
kazuma seki/gettyimages

企業も個人も、常に成長、進化し続けなければならない。過去も現在も目標に向かう通過点にすぎないと考え、過去の成功や現状を徹底的に否定することで大きく成長することができる。

しかし、好調なときほど人は安定志向となり、問題発見や解決より現状肯定を選んでしまう。好調の裏に重大な問題が隠れていても、目をつむってしまうのだ。そうなると油断と怠け心が芽生え、人と企業の成長も停止する。1つの事業で急成長した企業が、一挙に衰退し始めるのはそのせいだ。

ニトリが行う「現状否定」とは、現在の方法に固執せず、より良い方向を模索し、未来に向かっていくことだ。より良い品質とより低い価格をめざしてヒット商品をも変えていく。その結果、さらに価値のある商品が生み出せる。

観察・分析・判断

ビジョンの達成に特別な方法はない。その日に行うべき業務について、「観察・分析・判断」への意識を継続的に徹底することが大切だ。

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