生きる勇気

なにが人生を決めるのか
未読
日本語
生きる勇気
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なにが人生を決めるのか
未読
日本語
生きる勇気
出版社
定価
1,870円(税込)
出版日
2020年09月15日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

「勇気さえあれば」と思ったことがある人は、ぜひとも本書を手に取ってほしい。なぜなら、人間への温かいまなざしにあふれた本書は、著者の創設した「個人心理学」の枠を超え、まさに人間の「生き方」について考える本になっているからだ。そして「人はみんな、どんなことでも成し遂げられる」という著者のメッセージを受け止めてほしい。

本書において、著者はまず、何が人の「生き方」を決めるのかについて紹介する。そして、人のすべての行為や活動の方向を決定づけているのは、それぞれの「人生の目標」であることを述べる。

ここはぜひ、自分自身の「人生の目標」とは何か、自問自答してみたいところだ。それだけではない。自分のまわりの人たちの「人生の目標」を想像してみてほしい。妻の「人生の目標」は何だろう? 子どもの「人生の目標」は何? 上司の「人生の目標」は?

実は、この「人生の目標」と、人生をどのように生きるかは、子ども時代にどのように育ってきたかと密接に関わっている。著者は多くの事例を挙げながら、幼少期の体験が人の生き方にどう結びつくのかを真摯に語っていく。

いろんな人生の重要な場面で、人はどう決断し、どう行動するのか。本書を読み、アドラー心理学の神髄を知ることで、私たちは、人と人との関わり方の本質について、今より少し理解できるようになる。そうすれば、自分にもまわりの人たちにも「勇気」を与えられる人間に、一歩近づけるのではないだろうか。

ライター画像
たばたま

著者

アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。
フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる。
代表作に『生きる意味』『なぜ心は病むのか』『人間の本性』『性格の法則』(ともに興陽館、長谷川早苗訳)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    「個人心理学(アドラー心理学)」においては、個人の人生を「全体」としてとらえ、一つ一つの行動や反応、欲求に、その人の人生に対する考え方が表れるとする。
  • 要点
    2
    人は幼年期に、将来に向けた具体的な目標を決めるとともに、大人になったときのパーソナリティーの「原型(プロトタイプ)」を作る。
  • 要点
    3
    ある人の「目標に向かう一貫した動き」のことを「ライフスタイル」と呼ぶ。「ライフスタイル」を突き止めるには、「古い記憶」を知ることが一番有効だ。

要約

何が人の「生き方」を決めるのか

「不可思議で創造的な力」の裏側にあるもの
SanyaSM/gettyimages

個人の人生を「全体」としてとらえ、一つ一つの行動や反応、欲求に、その人の人生に対する考え方が表れる――これが「個人心理学(アドラー心理学)」の考え方だ。

個人心理学は、人が持つ「不可思議で創造的な力」を理解しようという取り組みから発展した。その力は、成長したい、がんばりたい、成功したいといった欲求や、ある失敗を別の成功によって埋め合わせたいといった欲求に表れる。

たとえば犯罪心理学において、「犯罪者」よりも「犯罪行為」のほうに注意を払うのはばかげたことだ。犯罪行為をその人の人生の一コマとみなさない限り、その意味を理解することはできない。大事なのは、犯罪者の個人的な事情を理解すること、つまり、その人のすべての行為や活動の方向を決定づけている「人生の目標」を知り、さまざまな行為の裏にある隠れた意味を理解することだ。

子ども時代、どんな「原型」を作り上げるか

人は、抱えている欠陥や問題を克服するために、将来に向けた具体的な目標を決める。将来の成功を頭に描けば、今の苦しい状態を乗り越えられると考えるのだ。

人は幼少のころから、そうした「目標」を決め、具体的な「形」にする。そして4、5歳までに、大人になったときのパーソナリティーの「原型(プロトタイプ)」のようなものが作られる。この「原型」には子どもの「目標」が反映されており、「原型」が作られることによって人生の方向性が定まる。だから、子どもののちの人生に起こることを予測することも可能だ。

方向性が定まると、その子どもの「統覚(独自のものの見方)」は「型」にはまったものになる。つまり、自分が置かれた状況をありのままに受けとめるのではなく、自分の「統覚の枠組み(ものごとを判断する枠組み)」の中で受けとめるということだ。欠陥のある器官を持つ子どもは、すべての体験を、欠陥のある器官の機能と結びつけて考える。胃腸の弱い子どもは、食べることに強い関心を示すといった具合だ。

相手を知るための3つのステップ
kohei_hara/gettyimages

個人心理学を通じて人を教育したりケアしたりするには、相手にどのくらい「共同体感覚」があるかを理解しておく必要がある。ここでいう「共同体感覚」とは、自分のことだけではなく、まわりの人たちにも関心があることを示す感覚のことだ。共同体感覚のある人は、困難なことにぶつかっても、それを乗り越えられる自信がある。人生における困難なことは、すべて対人関係の問題に行き着くからだ。

相手の共同体感覚を把握したら、次は、その人の「感情」を調べる。人はつねに、自分の考え方を「感情」によって正当化しようとするものだ。

最後に、その人の「原型(子ども時代に作られるパーソナリティーのひな型)」を分析する。

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