DIE WITH ZERO

人生が豊かになりすぎる究極のルール
未読
日本語
DIE WITH ZERO
DIE WITH ZERO
人生が豊かになりすぎる究極のルール
未読
日本語
DIE WITH ZERO
出版社
ダイヤモンド社

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定価
1,870円(税込)
出版日
2020年09月29日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

人はいつか死ぬ。「読書は面白い」と同じくらい当たり前の事実ではあるが、この言葉にはなかなかの深みがある。人は生を受けてから、一度も戻ることなく、1分1秒を積み重ねる。そして死ぬのだ。それは50年後かもしれないし、明日かもしれないし、こうしてキーボードをたたいている次の瞬間かもしれない。

この「いつか」というのがポイントである。明日も生きているだろうと思うから、つかの間の楽しみである冷凍庫のアイスを今食べないし、大切な人への感謝の気持ちも先延ばしにしてしまう。そして、貯金はこの最たるものだ。もし明日死ぬとわかっていれば、お金を貯めるなんてもってのほかである。いくら金持ちでも、死後の世界にお金を持ってはいけない。

これが本書のテーマだ。キーメッセージは「ゼロで死ぬ」。人生において大切なのは富の最大化ではなく、経験の最大化だと著者はいう。喜びを先延ばしにするのではなく、今しかできないことにお金をつぎ込み、人生を豊かにすべきだと説いている。

少し前に「老後資金2,000万円問題」が話題になった。コロナ禍も相まって、漠然とした先行き不安感を抱いている人は多い。もちろんお金は大切である。だが、人生にはそれよりももっと大切なことがある。本書はその事実に、あらためて気づかせてくれる。先が見通せない今だからこそ、本書を通じて「人生とは何か」「どうしたら幸せになれるのか」について、真剣に振り返ってみてはいかがだろうか。

ライター画像
小林悠樹

著者

ビル・パーキンス (Bill Perkins)
1969年、アメリカテキサス州ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスCEO。アイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功を収める。現在は、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーでありながら、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。本書が初めての著書となる。

本書の要点

  • 要点
    1
    喜びを先送りにしてはいけない。限られた時間の中で幸福を最大化するためには、人生の早いうちに良質な経験をすることが大切である。
  • 要点
    2
    どんな金持ちも、あの世にお金は持っていけない。だからこそ死を意識し、「ゼロで死ぬ」を実践すべきだ。
  • 要点
    3
    人生をよりよいものにするには、お金、健康、時間という人生の3大要素のバランスを、いかに取るかが重要になる。
  • 要点
    4
    物事には賞味期限がある。そのチャンスを逃さないためにも、大胆に行動すべきだ。リスクを取らないリスクを過小評価してはならない。

要約

【必読ポイント!】 喜びを先送りにしてはいけない

常にタイミングは「今」である
Vadzim Kushniarou/gettyimages

日ごろから、自らの死を意識して生活している人は少ない。人は人生が永遠に続くかのように日々を生きている。だからこそ未来に希望を抱き、老後に備えて貯金をするのだ。これは一見すると合理的な行動である。だがその結果、喜びを先送りにし、やりたいことを我慢してはいないだろうか。

何人たりとも時間には抗えない。だからこそ、限られた時間の中で幸福を最大化するために行動すべきだ。そしてそのタイミングは「今」である。お金を無駄にするのを恐れ、チャンスを逃しては本末転倒だ。大切なのは、どうすれば幸せになれるかを考え、そのために惜しまずお金を使うことである。そして適切なタイミングで、ふさわしい経験をすることで、人生は豊かになる。老後のために貯金するのも決して悪いことではない。だがそれに固執していては、貴重な時間を浪費しかねない。

結論は「ゼロで死ぬ」

お金はライフエネルギーだ。ライフエネルギーとは、何かをするために費やすエネルギーのことを指す。たとえば仕事は、「ライフエネルギーを消費する代わりに、お金を手にする活動」と言い換えられる。収入と時間、カロリーと運動などは、トレードオフの関係にある。

このライフエネルギーを意識すると、衝動買いや悪い生活習慣を見直すことができる。「30万円の時計は何時間分の労働に値するのか」、「目の前のクッキーのカロリーを消費するために、どれくらい走らなければいけないのか」など、ライフエネルギーとして計算できるようになるからだ。

とはいえ、節約ばかりしているのも考えものだ。その時しかできない経験の機会を失ってしまうと、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。そうならないためにも著者が提唱するのは、本書のタイトルでもある「ゼロで死ぬ」ということだ。必要以上にため込むのではなく、今しか味わえない経験に時間と金を費やす。これを突き詰めると「ゼロで死ぬ」というところに行きつく。

思い出はあなたに配当を与える
g-stockstudio/gettyimages

著者が20代の頃、ルームメイトが旅行資金を工面するために多額の借金をした。当時の著者には、その行動がはなはだ理解できなかった。そのルームメイトはこれといった予定を決めず、単身ヨーロッパへ旅立った。

数カ月後、戻ってきたその彼は、体験談を聞かせたり、写真を見せたりして、旅によって人生がいかに豊かになったかを著者に説き、「返済は大変だったが、旅で得た経験に比べれば安いものだ。だれもあの経験を僕からは奪えない」と語った。

このエピソードからわかるのは、「経験がいかに大切か」ということだ。人生は経験の総量によって決まる。私たちは小さい頃から、「いざという時のためにお金を貯めよう」と聞かされて育つ。しかし勤勉に働き、喜びを先送りすることだけが美徳ではない。人生に最後に残るのは思い出だけだ。だからこそ、早いうちに様々な経験をすることが重要なのだ。思い出は金融投資と同様、私たちに配当を与えてくれる。その瞬間の喜びだけでなく、あとから振り返ることで、当時の風景や感情を追体験できる。これはかけがえのない宝物だ。そして人生の早い段階で最良の経験を積めば、思い出の配当をより多く得られるのである。

ゼロで死ぬ

行動の自動化をやめよ

出社前にコーヒーショップに立ち寄り、決して安くないコーヒーを毎日買う習慣を持つ人は少なくない。だがコーヒーに支払うお金を貯めれば、旅行にだって行けるはずだ。

習慣によって行動する、いわゆる自動運転のような生き方は、考えることも少ないので楽である。だが人生を楽しむためには、無意識的にとっている行動を止め、自らの意思で進むべき道を歩むべきではないか。言い換えれば、お金と時間の使い方をよく考えて日々の選択をすべきなのだ。

仕事も同様である。仕事をすればお金は手に入るが、それだけ時間を費やさなければならない。また、いくらお金を稼いだとしても、使い切れないほどため込むのは、決して賢い行動とはいえない。

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