ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから

本書の要点

  • 喜びを先送りにしてはいけない。限られた時間の中で幸福を最大化するためには、人生の早いうちに良質な経験をすることが大切である。

  • どんな金持ちも、あの世にお金は持っていけない。だからこそ死を意識し、「ゼロで死ぬ」を実践すべきだ。

  • 人生をよりよいものにするには、お金、健康、時間という人生の3大要素のバランスを、いかに取るかが重要になる。

  • 物事には賞味期限がある。そのチャンスを逃さないためにも、大胆に行動すべきだ。リスクを取らないリスクを過小評価してはならない。

1 / 3

【必読ポイント!】 喜びを先送りにしてはいけない

常にタイミングは「今」である

Vadzim Kushniarou/gettyimages

日ごろから、自らの死を意識して生活している人は少ない。人は人生が永遠に続くかのように日々を生きている。だからこそ未来に希望を抱き、老後に備えて貯金をするのだ。これは一見すると合理的な行動である。だがその結果、喜びを先送りにし、やりたいことを我慢してはいないだろうか。

何人たりとも時間には抗えない。だからこそ、限られた時間の中で幸福を最大化するために行動すべきだ。そしてそのタイミングは「今」である。お金を無駄にするのを恐れ、チャンスを逃しては本末転倒だ。大切なのは、どうすれば幸せになれるかを考え、そのために惜しまずお金を使うことである。そして適切なタイミングで、ふさわしい経験をすることで、人生は豊かになる。老後のために貯金するのも決して悪いことではない。だがそれに固執していては、貴重な時間を浪費しかねない。

結論は「ゼロで死ぬ」

お金はライフエネルギーだ。ライフエネルギーとは、何かをするために費やすエネルギーのことを指す。たとえば仕事は、「ライフエネルギーを消費する代わりに、お金を手にする活動」と言い換えられる。収入と時間、カロリーと運動などは、トレードオフの関係にある。

このライフエネルギーを意識すると、衝動買いや悪い生活習慣を見直すことができる。「30万円の時計は何時間分の労働に値するのか」、「目の前のクッキーのカロリーを消費するために、どれくらい走らなければいけないのか」など、ライフエネルギーとして計算できるようになるからだ。

とはいえ、節約ばかりしているのも考えものだ。その時しかできない経験の機会を失ってしまうと、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。そうならないためにも著者が提唱するのは、本書のタイトルでもある「ゼロで死ぬ」ということだ。必要以上にため込むのではなく、今しか味わえない経験に時間と金を費やす。これを突き詰めると「ゼロで死ぬ」というところに行きつく。

思い出はあなたに配当を与える

g-stockstudio/gettyimages

著者が20代の頃、ルームメイトが旅行資金を工面するために多額の借金をした。当時の著者には、その行動がはなはだ理解できなかった。そのルームメイトはこれといった予定を決めず、単身ヨーロッパへ旅立った。

数カ月後、戻ってきたその彼は、体験談を聞かせたり、写真を見せたりして、旅によって人生がいかに豊かになったかを著者に説き、「返済は大変だったが、旅で得た経験に比べれば安いものだ。だれもあの経験を僕からは奪えない」と語った。

このエピソードからわかるのは、「経験がいかに大切か」ということだ。人生は経験の総量によって決まる。私たちは小さい頃から、「いざという時のためにお金を貯めよう」と聞かされて育つ。しかし勤勉に働き、喜びを先送りすることだけが美徳ではない。人生に最後に残るのは思い出だけだ。だからこそ、早いうちに様々な経験をすることが重要なのだ。思い出は金融投資と同様、私たちに配当を与えてくれる。その瞬間の喜びだけでなく、あとから振り返ることで、当時の風景や感情を追体験できる。これはかけがえのない宝物だ。そして人生の早い段階で最良の経験を積めば、思い出の配当をより多く得られるのである。

2 / 3

ゼロで死ぬ

行動の自動化をやめよ

出社前にコーヒーショップに立ち寄り、決して安くないコーヒーを毎日買う習慣を持つ人は少なくない。だがコーヒーに支払うお金を貯めれば、旅行にだって行けるはずだ。

習慣によって行動する、いわゆる自動運転のような生き方は、考えることも少ないので楽である。だが人生を楽しむためには、無意識的にとっている行動を止め、自らの意思で進むべき道を歩むべきではないか。言い換えれば、お金と時間の使い方をよく考えて日々の選択をすべきなのだ。

仕事も同様である。仕事をすればお金は手に入るが、それだけ時間を費やさなければならない。また、いくらお金を稼いだとしても、使い切れないほどため込むのは、決して賢い行動とはいえない。

もっと見る
この続きを見るには...
残り2207/3859文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2021.04.17
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

世界の一流は「休日」に何をしているのか
世界の一流は「休日」に何をしているのか
越川慎司
君たちはどう生きるか
君たちはどう生きるか
吉野源三郎
あなたを閉じこめる「ずるい言葉」
あなたを閉じこめる「ずるい言葉」
森山至貴
きみのお金は誰のため
きみのお金は誰のため
田内学
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
Joy at Work ジョイ・アット・ワーク
Joy at Work ジョイ・アット・ワーク
古草秀子(訳)スコット・ソネンシェイン近藤麻理恵
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
三宅香帆
非常識に生きる
非常識に生きる
堀江貴文

同じカテゴリーの要約

24時間が変わる朝の30分
24時間が変わる朝の30分
吉武麻子
今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本
今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本
山口拓朗(監修)森泉亜紀子(監修)
「何を考えているかわからない…」がなくなる 部下が自ら動きだす「上司の話し方」
「何を考えているかわからない…」がなくなる 部下が自ら動きだす「上司の話し方」
桐生稔
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
noteで年収1000万円
noteで年収1000万円
Sai
世界一ゆるい勉強法
世界一ゆるい勉強法
サバンナ 八木真澄
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
仲山進也
「忘れられないあの人」になる小さな習慣
「忘れられないあの人」になる小さな習慣
山内誠治
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
三宅香帆
かくれた「強み」をみつけよう。
かくれた「強み」をみつけよう。
三石原士
無料