転職2.0

日本人のキャリアの新・ルール
未読
日本語
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日本人のキャリアの新・ルール
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転職2.0
著者
出版社
SBクリエイティブ

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定価
1,760円(税込)
出版日
2021年04月02日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書はこれからの時代の働き方を中長期的にデザインしていくうえで、必読の「キャリアの戦略書」である。先に断っておくと、要約者自身は自営業だ。自営業においても熾烈な競争がある。試行錯誤するにつれ、最も効果の出るところに自分の強みやリソースを集中投下するための「戦略」が重要だと思い知った。ただし、自分の目指すポジションや役割を明確にすることが前提となるという。会社員の転職にも自営業のキャリアにも活きる新常識が余すことなく紹介されているのが本書だ。

社会の変化を知り、自分の強みを分析する。そのとき、まずは転職市場に出て、著者のいう「タグ」を明確にすることが肝となる。さらにSNSでそのタグについて発信し、広く浅いネットワークを育てていく。そして、そのタグはどの業界で最も活きるのかを知り、そのタグとシナジーが生まれる新しいタグを組み合わせることで、自身の市場価値が高まっていく――。

では具体的にどんなことを実践すればいいのか? 本書で提示される道筋の明快さや説得力は、LinkedIn日本代表を務める著者ならではといえよう。読後には視界が開け、前向きな気持ちになることまちがいなしだ。

キャリアの「戦略」を立てるのは早ければ早いほどよい。現代におけるキャリア戦略の決定版といえる本書を、転職を考えていない方も含めて、あらゆる業種・職種のビジネスパーソンにおすすめしたい。

著者

村上臣(むらかみ しん)
LinkedIn(リンクトイン)日本代表
青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に現・ヤフーCEO川邊健太郎らとともに有限会社電脳隊を設立。日本のインターネット普及に貢献する。2000年にその後統合したピー・アイ・エムとヤフーの合併に伴いヤフーに入社。2011年に一度ヤフーを退職。
その後、孫正義が後継者育成のために始めた「ソフトバンクアカデミア」で、ヤフーの経営体制の問題点を指摘したことを機に、当時社長の宮坂学など新しい経営陣に口説かれ、2012年にヤフーへ出戻る。弱冠36歳でヤフーの執行役員兼CMOに就任。600人の部下を率い、「爆速経営」に寄与した。
2017年11月、米国・人材系ビジネスの最前線企業・LinkedIn(リンクトイン)の日本代表に就任。欧米型の雇用に近づきつつあるこれからの日本において、ビジネスパーソンが生き抜くための「最先端のキャリア・働き方の情報」を日本に届けることを個人のミッションとする。
国内外の雇用事情に精通した「キャリアのプロ」として、NewsPicksアカデミア講師を務めるなどメディアにも多数登場し、転職や働き方について発信している。複数のスタートアップ企業で戦略・技術顧問も務める。

本書の要点

  • 要点
    1
    転職2.0では、転職の目的はあくまでも「自分の市場価値を最大化するための手段」である。
  • 要点
    2
    今後は「タグ付けと発信」によって自分の希少価値を高めていくことが重要となる。希少性を高めるために、どんなタグを掛け合わせたらいいかを考えるとよい。
  • 要点
    3
    転職2.0では、目指すポジションから逆算してキャリアを考える「ポジション思考」が重要となる。また、個人と会社がシナジーを生み出せるかどうかが会社選びの基準となり、広く浅い「ネットワークづくり」が重視される。

要約

望み通りのキャリアを手にする「転職2.0」とは?

転職は自分の市場価値を高める「手段」と考える

従来の転職、つまり転職1.0では、「1回の転職の成功」自体が目的だった。ほとんどの会社が終身雇用を採用し、人生で転職をするのは多くても1回という時代には、1回の転職での成功に大きな意味があったからだ。

しかし、会社の寿命より個人の労働寿命のほうが長くなり、職業人生において何度も転職するのが一般的になりつつある。転職2.0では転職の目的はあくまでも「自分の市場価値を最大化するための手段」である。

こうして転職の「目的」が変わると、「行動」「考え方」「価値基準」「人間関係」も変わってくる。本書では転職2.0が転職1.0とどう違うのか、この5つのキーコンセプトに分けて解説していく。

5つのキーコンセプト
sorbetto/gettyimages

1つ目は目的についてだ。転職1.0では、「1回の転職での成功」を目的としていた。これに対し転職2.0では、転職は自分の市場価値を高める「手段」となる。

2つ目の行動についてはどうか。転職1.0では「情報収集」がメインとなるのに対し、転職2.0では「タグ付けと発信」によって自分の希少価値を高めていく。「タグ付け」とは個人を想起させるためのフックとなるキーワードをつけることである。タグは「ポジション(役割)」「スキル」「業種」「経験」「コンピテンシー」に分類できる。たとえばタグの例として、「法人営業」や「インサイドセールススキル」が挙げられる。転職活動の際は、市場価値を高めるためにどんなタグを掛け合わせたらいいかを考えるとよい。またタグをSNSで発信することで企業からのオファーも呼び込める。

3つ目は考え方についてだ。転職1.0では、やみくもにスキルを身につける「スキル思考」で考える。これに対し転職2.0では、目指すポジションから逆算してキャリアを考える。これを「ポジション思考」と呼ぶ。目指すポジションや役割を明確にし、そのポジションに近づくためのスキルを得るというものである。ジョブ型中心となるポスト終身雇用の時代では欠かせない考え方だ。

つづいて4つ目の価値基準については、転職1.0では仕事を「会社」で選ぶ。一方転職2.0では、個人と会社が相乗効果(シナジー)を生み出せるかどうかで企業を選ぶ。

5つ目の人間関係についてはどうか。転職1.0では狭く深い「人脈づくり」を重視する。これに対し転職2.0では、広く浅い「ネットワークづくり」を重視する。ネットワークとは、友達の友達の友達くらいまで含んだゆるやかなつながりを指す。ネットワーク内で自分が認知されれば、人を介して企業からオファーが舞い込む可能性も出てくる。

こうした転職2.0の新ルールを知れば、企業に対して条件を交渉するための武器を持つことができ、我慢しない働き方が可能となる。

自己を知る

強みや適性を知る=自己の「タグ」を明らかにする
Nikola1988/gettyimages

納得いく転職を実現するための第一歩は、自分の市場価値を把握することである。

市場で自分がどう評価されるのかを知るには、転職エージェントの担当者やキャリアコンサルタントに会うのがおすすめだ。

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