「自己肯定感低めの人」のための本の表紙

「自己肯定感低めの人」のための本


本書の要点

  • 「自分なんて」と卑屈になってしまうことの原因は、メンタルノイズにある。メンタルノイズは、あなたがついやってしまう心のクセだ。

  • 代表的なメンタルノイズは、14タイプに分類できる。この14タイプを知ったり「裏表思考法」を使ったりして、自分のメンタルノイズを把握すれば、自分を責めずにすみ、心がらくになるだろう。

  • 自分のメンタルノイズがわかれば、エクササイズで改善することができる。エクササイズのポイントは、受け身から自発の姿勢に変えること、自分を客観視すること、切り替え上手になることだ。

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【必読ポイント!】メンタルノイズとは

胸のザワザワの正体

Geber86/gettyimages

もしあなたが「自分なんて……」と卑屈になってしまう人なら、その原因は、あなたの心の中の「メンタルノイズ」にある。メンタルノイズは、あなたがついやってしまう心のクセだ。誰かのSNSを見て凹んだり、投稿したいネタがあるのに躊躇してしまったりするのはなぜだろうか。きっと、「仲間とワイワイ活動して映える投稿ができる人はスゴい」「自分の投稿に『いいね』がつかないと格好悪いし、叩かれたりするのがイヤだ」などと思っているからだろう。実はこれもノイズの一種である。胸のあたりがザワザワ、もやもやする感じがしたら、ノイズがあなたの思考や行動を邪魔している。あなたは気づいていないかもしれないが、ノイズは日常生活のいろんなところで発動している。重要なのは、「自分の心の中には、自分を邪魔するノイズがある」と認識して、自分とノイズを分けて考えることだ。自分を責めるのはやめて、悩んだり、うまくいかなかったりするときは、とりあえずノイズのせいにしてみる。それだけで、感じ方が変わってくるはずだ。

14タイプの「あるある」ノイズ

悩んだりうまくいかなかったりするとき、それをメンタルノイズのせいにするには、まずノイズの存在に気づく必要がある。見つけ方は大きく2つ。そのうちのひとつは、14の代表的な「あるある」ノイズをヒントにして、自分にあてはまりそうなものを見つける方法だ。ここでは、14の「あるある」ノイズを紹介する。自分にあてはまりそうなノイズを見つけると、心がらくになるはずだ。(1)ダメ出しノイズ=自分は重要でないほうがいい(2)ありのままの自分封印ノイズ=自分のままでいないほうがいい(3)思考停止ノイズ=自分は考えないほうがいい(4)他人ファーストノイズ=欲しがらないほうがいい(5)謙虚謙遜ノイズ=受け取らないほうがいい(6)出ない杭ノイズ=達成しないほうがいい(7)石の上にも三年ノイズ=がまんしたほうがいい(8)他人がこわい裏切りノイズ=信用しないほうがいい(9)ちゃんとしなきゃノイズ=子どもでないほうがいい(10)幸福恐怖症ノイズ=幸せにならないほうがいい(11)完璧主義ノイズ=完璧でないといけない

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要約公開日 2021.06.05
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