世界一やさしい超勉強法101

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世界一やさしい超勉強法101
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世界一やさしい超勉強法101
出版社
出版日
2021年04月26日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

大人向けの「勉強本」が活況だ。書店では何冊もの勉強本が平積みにされ、フライヤーでも多くの類書を扱ってきた。「人生100年時代」といわれる今、これまでのライフステージの概念は崩れつつある。ベストセラー『ライフ・シフト』では、「学校で学ぶ」「会社に入って仕事をする」「老後を迎える」という従来の3ステージは機能しなくなり、代わりに「マルチステージの時代」が来ると書かれている。生涯に2〜3つのキャリアを持つことが当たり前になり、多くの人が人生で「キャリア間の移行」を経験する。昨今は副業や兼業を認める会社が急増し、その傾向が加速しているのはいうまでもない。マルチステージの時代を生き抜くには、変化を恐れず、学び続けることが不可欠である。

そんな時代にぜひおすすめしたいのが、勉強にまつわる名著100冊から「最速で結果を出せる勉強法」のエッセンスを抽出した本書だ。まさに「勉強法・虎の巻」と呼べる一冊である。

著者の原マサヒコ氏は今やベストセラーを連発する売れっ子作家だが、かつては意外にも勉強が苦手で、高校時代は成績最下位だったという。しかし、社会人になってから「学び」に目覚め、新しいことを勉強し続けた結果、今の姿に行き着いた。勉強し続けることで人生を変えることを体現した張本人なのだ。

紹介されるメソッドは、いずれも「自分にもできるかも」と思えるものばかり。資格試験や大人の学び直しなど、一生楽しく学び続けるうえで、本書は心強いパートナーとなるだろう。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

原マサヒコ(はら まさひこ)
プラスドライブ株式会社 代表取締役
子どものときから勉強が苦手で、高校時代はつねに最下位の成績。社会人になるころに「勉強」の重要性に気づき、遅れを取り戻すように「学び」にまつわる本を何十冊も読みあさり、人一倍勉学に励むと、はじめて勤めたトヨタの現場で「技能オリンピック」最年少優勝を果たし、「アイデアツールコンテスト」でも2年連続全国大会出場にするなど成果を出す。
その後はすっかり勉強マニアになり、何百冊もの本を研究。新しいことを学び続けた結果、まったく畑違いのIT業界へ転身し、一部上場企業のマーケティング部門の責任者を務めるなど活躍する。
国語は大の苦手だったが、勉強法を学んだことで才能が開花して、ビジネス書作家としてデビュー。10冊以上の出版を果たしてきた。
今回は25年にわたって学んできたことの集大成として、記憶術やノート術など勉強にまつわる名著100冊からベストメソッドのみを選び出し、「最速で結果を出せる勉強法」として1冊にまとめていった。
著書には『まんがで身につくPDCA』(あさ出版)、『トヨタの自分で考える力』(ダイヤモンド社)など、ベストセラー多数。

ナカニシヒカル
イラストレーター。
むずかしく読みづらい内容を、とにかくわかりやすく表現するのが得意。絶妙なゆるさのイラストとマンガで、老若男女問わず愛されている。デフォルメからリアルタッチまで幅広いテイストに対応し、書籍・webなどでも活躍中。

本書の要点

  • 要点
    1
    夢を叶えるためには、自分を信じて圧倒的な練習量をこなすことが重要である。
  • 要点
    2
    大人の勉強は「結果から考える」ことが大切だ。目標から逆算して、最短距離で望む結果に到達できる方法を考えよう。
  • 要点
    3
    セミナーには質問を用意してから参加するとよい。自分の課題を明確にして、必要な情報を効率よく収集しよう。
  • 要点
    4
    社会人は、自分が学ぶべき内容に絞って独学し続けることで、世界が変わっていく。

要約

勉強に必要なこと

自分を信じて圧倒的な練習量をこなす
kali9/gettyimages

偉業を成し遂げる人と普通の勤勉な人、両者は何が違うのか。ジョフ・コルヴァン著『究極の鍛錬 天才はこうしてつくられる』では、その差は「累積総練習時間」であると結論づけている。

1990年代初頭、西ベルリン音楽学校では、特定のバイオリニストが素晴らしい理由を明らかにする研究が行われた。音楽を何歳で始めたか、どんな先生についたか、週に何時間練習してきたか。こうした全被験者のデータを収集・分析したところ、1つだけ大きな違いがあった。それは、バイオリンを始めてからこれまでの累積総練習時間である。練習量が多いほど、より優秀な音楽家になっていたという結果が出たのだ。

練習量には情熱が関わってくる。心の奥底に大きな力がないと、何年も先の報酬を目当てに練習を続けることは難しい。自分を信じて圧倒的な練習量をこなすことが、夢を叶えることにつながる。

小さな成功体験を重ねる

そもそもやる気はどうやって湧いてくるのだろうか。脳科学者の茂木健一郎氏が著した『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』では、「過去の成功体験がどれくらいあるか」が大きな要因だという。人は成功体験が多いほど、脳内物質である報酬系のドーパミンが増えていき、新たなやる気が生み出されていく。

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要約公開日 2021.06.23
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