ボイステック革命
GAFAも狙う新市場争奪戦

未 読
ボイステック革命
ジャンル
著者
緒方憲太郎
出版社
日経BP 日本経済新聞出版本部 出版社ページへ
定価
1,980円(税込)
出版日
2021年06月18日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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ボイステック革命
ボイステック革命
GAFAも狙う新市場争奪戦
著者
緒方憲太郎
未 読
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日経BP 日本経済新聞出版本部 出版社ページへ
定価
1,980円(税込)
出版日
2021年06月18日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

2021年初頭、音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が話題になったことは記憶にも新しい。そこではいろいろなテーマの「ルーム」でスピーカーの話に耳を傾け、ときにはユーザー自身が話し手として参加できる。プレミアム感を演出する仕組みも相まって、一大ブームを巻き起こしたものの、現在はその動きが沈静化しつつある。

とはいえ、日本でも音や声の価値が見直される契機となり、そんななかで急激に注目を集めているのが音声プラットフォーム 「Voicy(ボイシー)」だ。著者の緒方憲太郎氏がボイシーを起業したのは2016年にさかのぼる。いち早く音声の可能性に着目し、2021年3月時点でボイシーは月間利用者数250万MAU(Monthly Active Users)を誇る。インフルエンサーや経営者などが発信者となり、有益な情報を無料で楽しめる人気サービスへと成長している。

ただ、そんな日本の市場も、世界的に見るとまだまだ発展途上だ。アメリカや中国ではポッドキャストやオーディオブックが広く利用されており、スマートスピーカーの普及率も高い。ボイステックはGAFAも注目する市場だ。日本はこの世界的な時流に乗れるかどうかのターニングポイントに立っている。もしトレンドをつかめれば、伸びしろがたっぷりとある分、日本経済にも大きなインパクトを与えるだろう。

本書ではそんな音声コンテンツの現在と未来がリアルに語られる。それらが現実化すれば、私たちの生活は一変することとなるだろう。ボイステックの未来は明るい。

ライター画像
小林悠樹

著者

緒方憲太郎(おがた けんたろう)
株式会社Voicy代表取締役CEO、ビジネスデザイナー、公認会計士。大阪大学基礎工学部卒業後、同大学経済学部も卒業。2006年に新日本監査法人に入社し、その後Ernst & Young New York、トーマツベンチャーサポートを経て起業。2015年医療ゲノム検査事業のテーラーメッド株式会社を創業、2018年業界最大手上場企業に事業売却。2016年音声プラットフォームVoicyを開発運営する株式会社Voicyを創業。
同時にスタートアップ支援の株式会社Delight Design創業。新しい価値をビジネスで設計するビジネスデザイナーとして10社以上のベンチャー企業の顧問や役員にも就任し、事業戦略、資本政策、サービス設計、PRブランディング、オープンイノベーション設計、その他社長のメンターやネットワーク構築を行う。社会と生活を豊かに変えて、新しいワクワクする価値を生む事業が好き。

本書の要点

  • 要点
    1
    ボイステックは、「画面に縛られた生活からの解放」を意味する。音声は情報を得るための究極形である。
  • 要点
    2
    コロナ禍でリモートワーカーが増加し、ワイヤレスイヤホンが広く普及した。それにより「絶えず何かを聴く習慣」が広がった。また、2021年に上陸した「クラブハウス」により、音声に注目が一気に集まっている。
  • 要点
    3
    音声は、動画やテキストより一人当たりの可処分時間が長く、「ながら聴き」ができるのが音声コンテンツの特徴だ。発信も容易なため、忙しい人にこそマッチする。

要約

ボイステックは「画面からの解放」を意味する

ボイステックの萌芽

ボイステックの源流は、2011年にiPhoneに搭載された音声アシスタント「Siri(シリ)」にさかのぼる。これは音声によるコンピューターへの情報入力を可能にした。その後、2014年にアマゾンの「Alexa(アレクサ)」、2016年にはGoogleの「Googleアシスタント」が相次いでスマートスピーカーに搭載された。現在も各社はその精度を高め、新型スマートスピーカーを次々にリリースしている。

スマートスピーカーのように、音声による情報入手を可能にする技術は、「画面に縛られた生活からの解放」につながるという点で実に革新的だ。そして2020年にはボイステック革命の第一波がついに日本にもやってきた。

人と情報との接点は時代とともに変化する
kyonntra/gettyimages

人類はこれまで情報との接点を、技術革新によってアップデートしてきた。大昔は会話を通じて情報伝達をしていたが、文字ができたことで情報を書き残せるようになった。印刷技術が誕生すると、情報を複製し拡散することが容易になり、本、雑誌、新聞などのメディアが台頭するようになる。さらには音声や映像の記録技術も進歩し、ラジオ、テレビといったマスメディアが時代を席巻した。

そして次に登場したのがパソコンやスマホだ。ITデバイスにより、誰もが情報を発信し能動的に情報収集できるようになった。パソコンやスマホはパーソナライズが可能なため、広告のあり方も変化し、マネタイズもより高度化・加速化していくこととなる。

音声は「楽に情報を得る」究極の形

この情報インターフェイスの変遷は、「流通する情報量の増加」と同時に、「情報へのアクセシビリティの変化」も意味している。

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