感情マネジメント

自分とチームの「気持ち」を知り最高の成果を生みだす
未読
日本語
感情マネジメント
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自分とチームの「気持ち」を知り最高の成果を生みだす
未読
日本語
感情マネジメント
出版社
ダイヤモンド社

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定価
1,760円(税込)
出版日
2021年03月30日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

リーダーであるあなたは、「チームのために全力で突き進んでいるし、マネジメントスキルも磨いているのに、なぜかうまくいかない」と悩んでいないだろうか。

本書はそんなリーダーに、ひとつのヒントを提示してくれる。それは、「感情」だ。うまくいかないリーダーの多くは、マネジメントスキルや理論に頼るのではなく、まず自分やメンバーの感情に目を向ける必要があるということだ。もちろん理論やスキルは重要だが、「自分の感情」と「メンバーの感情」をマネジメントすることで、チームとしての成果が変わると著者はいう。

本書の著者は、人材・組織開発コンサルティング会社を創業して数々の企業を支援してきた池照佳代氏だ。本書はそんな著者の知見をもとに、自分とチームメンバーの気持ちを知り、感情をチームビルディングやチームマネジメントに活かす方法を解説する。

リーダーはチームに大きな影響を与える存在である。だからこそ著者は、リーダーがまず「自分はどういう状態か」「どんなことをすればメンバーに良い影響を与えられるのか」を認識することの重要性を説く。自分の感情に目を向けることなしに、相手の感情を尊重することはできない。

あなたがリーダーなら、一度立ち止まって、自分の感情に耳を傾けていただきたい。そして、チームメンバーの事情を想像し、相手の感情を受け止める努力をしてみよう。そこに、チームを成功に導くヒントが隠れているはずだ。

ライター画像
木下隆志

著者

池照佳代(いけてる かよ)
株式会社アイズプラス 代表取締役
1967年台湾生まれ。日本で育ち、高校卒業後に米国でTESL(Teaching English as a Second Language)を学び帰国。ECC外語学院で講師・学校運営など経験後に、マスターフーズ(現マースジャパン)に人事職で入社後、フォードジャパン、アディダスジャパン、ファイザー、日本ポールで人事職を中心に担当する。2015年法政大学経営大学院にて経営学修士(MBA)を取得。子育てと仕事の両立を目指し、2016年大学院在学時にアイズプラス社を設立。IC(インディペンデント・コントラクター)として独立を経て、現在は株式会社化してパートナーシップによる協働プロジェクトで企業の人事、経営課題に取り組んでいる。組織向けにコンサルティングを提供する中で、EQ(感情知性)の重要性に気づき、以降、制度設計、人材・組織開発、キャリアデザインなどにEQを取り入れたプログラムを独自に構築し、提供開始する。2019年、日本初のEQオウンドメディア「EQ+LAB.」を立ち上げ、国内外のEQ関係者を巻き込みながら“心豊かなポジティブチェンジの場と機会づくり”に取り組んでいる。このほか2021年4
月から山野美容芸術短期大学特任教授を務める。
株式会社アイズプラス https://is-plus.jp/
「EQ+LAB.」 https://is-pluseq.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    リーダーがチームを束ねるには、「自分とメンバーの感情が違うこと」を認識し、配慮ある言動を心がけることが大切だ。そのためにはまず、「自分の感情」に向き合う必要がある。
  • 要点
    2
    自分の感情を認識して表現する方法として、感情日記をつけること、自分の好きなものをリストにすること、鏡を見ることなどが挙げられる。
  • 要点
    3
    メンバーの事情を理解し、その人のありのままの感情を認めて尊重することが、信頼関係の構築につながる。

要約

チームで成果を出すために

まずは自分の感情に向き合う

人間の感情は何種類あると思うだろうか。2017年の研究によると、答えは2185だ。27の基本感情が存在し、それらを組み合わせると、2185の感情が生まれるとされている。

2185種類もあるのだから、チームメンバー全員がまったく同じ感情でいることはあり得ない。リーダーは「プロジェクトは順調で、今日は天気がいい!」と上機嫌だったとしても、メンバーは不安でたまらないかもしれない。しかも、不安という感情も一つではなく、自分の能力不足や知識不足への不安、将来への不安、上司との人間関係への不安などさまざまある。だからこそ、リーダーがチームを束ねるには、「自分とメンバーの感情が違うこと」を認識し、メンバーを観察してその状態を把握したうえで、配慮ある言動を心がけることが大切だ。

メンバーの感情に配慮できるリーダーになるためには、まず自分の感情に向き合う必要がある。折に触れて自分の気持ちに注目してみると、自分の感情の傾向が少しずつわかってくるはずだ。自分の感情を理解して調整できるようになれば、チーム編成が変わっても、状況に応じて対処法を選べるようになる。

3つのステップでEQを高める
edhar/gettyimages

感情を人材開発や組織開発に取り入れる際、「EQ(Emotional Intelligence Quotient:感情知性)」という考え方が活用される。EQとは「自分の感情や思考をマネジメントするとともに、他人や周囲の感情を適切に理解し、働きかける能力のこと」である。著者はEQを高めるプログラムを提供するとき、次の3つのステップを意識している。

知る:自分と自分以外の人の「感情」を理解する

選ぶ:理解した「感情」の情報をもとに、より良い行動を選択する

活かす:自分の目標を実現するためにより良い関係を築く

まず、自分はどんなときにどんな感情を抱くのか、その感情を抱くとどんな思考になり、どんな行動を起こすのかを知る。次に、自分が抱きがちな感情の傾向やその時々の自分の感情を意識して判断することで、今後同じようなことが起きたときに適切な行動が取れるようにする。最後に、自分の感情を認識し、それに応じて適切な行動を選んで、目標達成やより良い人間関係の構築につなげる。

EQとは、自分の感情を受け止めて、自分のありたい姿や他人と築きたい関係性に合わせて行動を変えられる能力のことである。この能力は、読み書きと同じように、トレーニングによって磨くことができる。

【必読ポイント!】 自分の感情を知る

「感情的になってはならない」という思い込みを捨てる

日本では、公の場で感情を表に出すのは好ましいことではないとされている。あなたも、「感情的」という言葉にネガティブなイメージを抱いているかもしれない。

だが、「感情的になること」と「自分の感情を認識すること」はまったく別ものだ。「感情的になってはいけない」と思い込むあまり、自分の感情から目をそらしてしまってはいないだろうか。

日本では、多くの人が自分の感情に気づく機会を与えられないまま大人になっていく。そして社会人になり、組織の中でポジションが上がるほど、さらに強固に自分の感情にフタをしてしまうのだ。

自分の感情と向き合い、整える

著者はリーダー研修で、「メンバーが悩みを抱えているので、解決してあげたい」という悩みを相談されることが多くある。その相談には、「あなた自身はいかがですか?」と質問を返すようにしている。

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