早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法

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早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法
出版社
SBクリエイティブ

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定価
1,679円(税込)
出版日
2021年12月21日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

読書法をテーマにした本は、すでに多数存在する。しかし、本書によれば、その多くは「読書の達人」によって書かれている。極端にいえば、「古典を読みなさい、以上」というものがほとんどだ。これでは、読書初心者は「自分には古典は無理だった」と挫折し、置いてきぼりにされてしまう。

本書は、読書に苦手意識があったり、自分の読解にいまひとつ自信が持てなかったりする、これから読書に向き合いたい人にも対応した読書術を紹介している。学生時代の国語の授業の習慣からか、私たちはつい、読解には「正解」があるような気がしてしまう。しかし、著者が最初にすすめるのは、自分の目的を中心とした自分中心の読書だ。そこから章を追うごとに、作者の意図を正確に読み取る読書、他者の存在を重視する読書へと移っていく。使うのは、著者独自の「紙1枚」フレームワークだ。

全9章、それぞれ末尾に要点のまとめと、読書本にふさわしくブック・ガイドが載っている。「知識は脳の外=コミュニティ内にある」という著者の主張を裏づけするような『知ってるつもり』をはじめとした、多様な本が紹介されている。著者のフレームワークを活用しながら、次に読みたい本がいくつも見つかるはずだ。

本を読むのが得意だと思われることが多い要約者自身も、もっと読解の精度を上げたいと常に願っている。このレビューを書き終えたら、さっそく紙1枚に取り組んでみたい。同じように読解の力を上げたいと思っている方に、広くおすすめできる一冊だ。

ライター画像
しいたに

著者

浅田 すぐる(あさだ すぐる)
作家・社会人教育のプロフェッショナル。
「1枚」ワークス(株)代表取締役。「1枚」アカデミア・プリンシパル。動画学習コミュニティ「イチラボ」主宰。
愛知県名古屋市出身。旭丘高校、立命館大学卒。在学時はカナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学留学。
トヨタ自動車(株)入社後、海外営業部門に従事。同社の「紙1枚」仕事術を修得・実践。
米国勤務などを経験したのち、(株)グロービスへの転職を経て、2012年に独立。
現在は社会人教育のフィールドで、ビジネスパーソンの人材育成やキャリア開発を支援。
講座・講演・研修等の累計受講者数は10,000名以上。著名企業での登壇実績多数。
2017年には海外(中国・広州)登壇、2018年にはルーツであるトヨタとパナソニック合同の管理職研修への登壇も実現。
2015年からは、作家としてのキャリアもスタート。
月間ランク1位・年間4位・海外5カ国翻訳となったベストセラー『トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術』等、これまでに9冊を上梓。著者累計45万部超。
独立当初から配信しているメールマガジンは通算1,000号以上、読者数20,000人超。現在も継続配信中。

本書の要点

  • 要点
    1
    著者が提案するのは、「紙1枚の読書法」だ。本の内容をA4用紙1枚のフォーマットにまとめるだけで、本を読めるようになり、考え抜くことができるようになる。さらに、内容を忘れないようになり、その結果人に説明できるようにもなる。
  • 要点
    2
    インプットのみ、読みっぱなしといった自己完結オンリーの読書には限界がある。なぜなら、知識とは本質的に他者との関係性の中で創造されるからだ。
  • 要点
    3
    紙1枚の読書術は、「時間」「空間」「人間」の3つの軸の自信を育ててくれる。

要約

「紙1枚」にまとめる読書術の本質

なぜ、いま読書が必要なのか

現在は、読書を起点とした学習観自体が危機に瀕している。背景には、スマートフォンの普及と、動画や音声による効率的なオンライン学習手段の一般化がある。こんな時代に、面倒で非効率な読書は必要なのだろうか?

この問いに答えるために、著者はダニエル・カーネマンの著作、『ファスト&スロー』(早川書房)から、次の2タイプの思考法を紹介している。

「ファスト」思考 = システム1 = 「とびつき」思考、「浅い」思考、「茫然」思考

「スロー」思考 = システム2 = 「めんどくさい」思考、「深める」思考、「没頭」思考

デジタル全盛の現在、漫然と生きていると、浅いファスト思考ばかりがどんどん強化されていってしまう。この思考は、深く考えないで済ませられることを好むため、次第に私たちから「考える習慣」自体を奪っていく。

ビジネスは答えのない世界だ。お手軽なオンライン学習や、浅いレベルの読書で得られるような答えは役に立たない。あれこれと試行錯誤を積み重ね、スロー思考を全開にして、ようやく突破口を見出すことができる。

読書の最大の意義は、あえてスロー思考を働かせ、鍛えることができることにある。今という時代だからこそ読書が必要なのだ。

「紙1枚」の「制約」で、考え抜く
提供:SB クリエイティブ

「1枚」フレームワークを提唱する著者は、様々なテーマで「紙1枚」にまとめる読書術をすすめる。

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