面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本

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面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本
出版社
明日香出版社

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定価
1,650円(税込)
出版日
2020年11月28日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

自分を変えたい。世の中の大勢の人がそう考え、勉強や行動変容に取り組んでいるだろう。しかし、変えたいと思っていてもなかなか変えられない、面倒で長続きしない、そもそも取り掛かるのが面倒――。そんな人も大勢いるのではないだろうか。要約者自身、面倒なことは嫌いだし、自分を変えようと思ってもなかなか行動に移せない。

自分を変えるために、考え方や意識を変えるのではなく、環境や仕組みを変えることでうまくいくと著者は断言する。「面倒くさい」と感じるのは自然なことで、その気持ちをちょっとしたコツによって弱める。要領良くテキパキと物事を進めていく人は、そのコツを自分なりに掴み、実践しているのだ。

面倒なことは習慣化してしまうことで定型化され、生活の一部になる。例えば、生活の中で生じる「選ぶ」という行為は面倒だから、定型化することで選択しなくて済むようにするのだ。本書はこのような「面倒くさいこと」を「面倒くさいと感じなくする」ための心理テクニックなどを教えてくれる。

自分を変えるために、精神を鍛えたり、心理学を学んだり、急激な変化を自分に課すのは正直大変だ。しかし、本書で記される心理テクニックやコツは、今日からでもすぐに始められる簡単なものが多い。自分を変えたい方、やる気を出す方法を知りたい方、仕事のやり方を変えたいと考えている人に是非読んでいただきたい一冊だ。

著者

内藤誼人(ないとう よしひと)
心理学者
立正大学客員教授
アンギルド代表取締役
慶応義塾大学社会学研究科博士課程修了。
社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。
主な著書に、『世界最先端の研究が教える すごい心理学』(総合法令出版)、『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『「人たらし」のブラック交渉術』『ビビらない技法』(以上、大和書房)、『図解 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本』『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』(以上、明日香出版社)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    面倒なことは習慣化することだ。早ければ3週間で習慣となり、習慣となれば苦に感じにくくなる。
  • 要点
    2
    やる気を出すには、自分へのごほうびを準備し、難しい仕事や勉強の後自分に渡すことだ。ごほうびは複数用意し、その中から1つ選ぶようにすると、よりモチベーションがアップする。
  • 要点
    3
    全てに全力で当たるのは、誰にとっても難しい。仕事に優先順位をつけ、大事な2割に全力を尽くし、残り8割は手を抜く。それにより全体効率はぐっと上がる。

要約

日常の面倒を乗り越えるコツ

3週間で習慣化する

身の回りに数多くある「面倒なこと」も、習慣化すると意外と苦にならない。それどころか、やらないと落ち着かないようにもなる。それが習慣というものだ。つまり、面倒くさがらずに何かをやる最初のコツは、習慣化だ。習慣になれば面倒なことも自動化され、苦痛をあまり感じなくなる。やる気を出す必要さえなくなるのだ。

ロンドン大学のフィリップ・ラリーの実験結果によると、18日から254日で習慣化されることが分かっている。つまり、早ければ3週間で行動は習慣化される。

とにかく3週間続けてみよう。苦痛や怠け癖を乗り越え、3週間で楽になると思い定める。その期間は休まずに続けることが大事だ。休むと習慣化に時間がかかる。

選択肢を減らす
KUOCHUAN CHENG/gettyimages

私たちの生活の中には、数多くの選択肢がある。豊かな時代の証明ではあるが、選択肢が多いと選ぶのが面倒でもある。その面倒を避けるには、定型化が有効だ。

例えば、着る服を曜日で決める、ランチや夕食も曜日で決めるなど、生活で必要な選択肢を定型化すれば選ぶ面倒が無くなる。著者の家庭も1週間の献立が定型化されているそうだ。

米国スワースモワ大学のバリー・シュワルツの調査では、選択肢が増えるほど人はアンハッピーになるという結果が出ている。選択肢を絞って定型化することにより、面倒な考え事から解放される。

ただし、選択を否定するものではない。選択する自由は大切である。大切なことは選択し、不要なことは定型化する。そして面倒を減らすのだ。

分割して取り掛かる

一見して「とてもこの量は無理!」と感じる作業は、やる気を削ぐ。そんな場合は、その作業を分割するといい。膨大な作業も、細かく小さくなれば気が楽になるものだ。

これを「スイス・チーズ法」と呼ぶ。大きなスイス・チーズを塊のまま食べるのは不可能だが、砕いて食べれば大きな塊でも全て食べることができる、ということだ。

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要約公開日 2021.12.06
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