社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ

若手でもベテランでもない中堅社員の教科書
未読
社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ
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社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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出版日
2021年12月23日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

社会人10年前後の時期はまさに「キャリア思春期」。多くの悩みを抱える一方、キャリアにおいて最も大切な時期でもある。本書はキャリア思春期において、人々が共通してぶち当たる壁や悩みへの心構え、対処法を解説した一冊である。

電通、アクセンチュア、日本アイ・ビー・エムを経てコンサルティング支援等を行う会社を起業した著者は、数千もの人々のキャリアを間近で見てきた。その中で社会人10年目の人が、共通してぶつかる壁に気が付いた。本書は、悩み多き社会人10年目の人々に向けて、50のメッセージが綴られている。

本書を読むことで、壁を乗り越える方法が身に付くだけでなく、こうした共通の壁の存在を知ることにより、壁に対する焦りもなくなっていく。

本書を読んでいると「同じ境遇の人がいたのか」「あの時はこう考えるべきだった」「自分の視野が狭かった」といった反省や気づきが次々と湧いてくる。上からも下からも次々に仕事が舞い込んでくる超多忙な社会人10年目の中堅社員だからこそ、しっかり時間を割いて熟読して損はない一冊だ。社会人10年目の参考書として読み進め、その後の社会人人生を大きく飛躍させていただきたい。

ライター画像
木下隆志

著者

河野英太郎(こうの えいたろう)
東京大学文学部卒業、同水泳部主将。グロービス経営大学院(MBA)修了。
電通、アクセンチュアを経て日本アイ・ビー・エムに16年勤務。コンサルティングサービス、人事部門、専務補佐、若手育成部門リーダー、サービス営業などを歴任。大企業グループ向けを中心に複数社の人事制度改革やコミュニケーション改革、人材育成、組織行動改革、ソフトウェアの日本展開などを推進。在勤時の2017年に株式会社Eight Arrowsを起業し代表取締役に就任。2019年に株式会社アイデミーに参画し、現在取締役執行役員COO。
著書に『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』(2013年ビジネス書大賞書店賞受賞)、『99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ』『99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊、発行部数 シリーズ累計160万部)、『現代語訳 学問のすすめ』(SBクリエイティブ)、『VUCA時代の仕事のキホン』(PHP研究所)がある。

Blog:http://eitarokono.hatenablog.com
Facebook: https://www.facebook.com/kono.eitaro
Twitter: @eitarokono

本書の要点

  • 要点
    1
    別のことに気を取られずに、目の前の仕事を着実にやり遂げる。そういった人が成功を手にしている。
  • 要点
    2
    お金は追いかけるものではなく、ついてくるものだ。
  • 要点
    3
    あなたの仕事の評価者はお客様で、あなたの仕事上のライバルは競合他社である。
  • 要点
    4
    役職を上げたいのであれば、会社が求めることを素直に実践することが最短である。それができないなら、下の役職にとどまりながら、空いた時間で何か工夫してみることだ。

要約

【必読ポイント!】 スキルの壁

10年働いたのに誇れる仕事がない→ 人生に1つでもあれば立派

「10年以上にわたり働いてきたが、アピールできることは会社の肩書きしかない」「成し遂げたことが見当たらない」。そうした悩みを抱え、日々焦ってしまっている社会人10年目の人は少なくないだろう。

しかし、たった10年間で人に誇れる仕事をできる人はごくわずかだ。20年間で1つでも立派である。むしろ、人生に1つだったとしても、十分人に誇れる。

自分がまだ何も成し遂げていないと焦っている人が陥りがちなパターンが、やるべきことが目の前にあるにもかかわらず、別のことに気をとられてしまうことである。例えば、話題の企業に転職したり、正論だけを語って物事がうまくいかないことを責任転嫁して仕事を投げ出したりしてしまうケースだ。

別のことに気をとられずに、目の前の仕事を着実にやり遂げる。そういった人が成功を手にしている。

夢中になれることがない → 探し続けることが価値
Adam Weiss/gettyimages

「仕事に没頭できない、夢中になれる仕事にまだ巡り会えていない」と焦ってしまい、自分を貶める。しかし、そんな卑下する必要はない。大切なのは夢中になれるものを探し続けることである。

社会人10年目でしてはいけないことは、「自分には大きな仕事ができない」、「やりたい気持ちはあるけど一歩が踏み出せない」と思って諦めてしまうことだ。

著者自身、30歳頃までに夢中になって没頭できた経験は、「スポーツ」(競泳)と「受験勉強」くらいだった。短時間の集中すらできず、「自分は社会人に向いていないのではないか」と悩んだことすらあった。

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要約公開日 2022.03.03
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