できないのはあなたのせいじゃない

ブレインロック解除で潜在能力が目覚める
未読
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できないのはあなたのせいじゃない
出版社
プレジデント社

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出版日
2022年05月24日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

本書のテーマは「ブレインロック」である。これは社会から押し付けられる常識や当たり前を意味し、「社会的洗脳」と言い換えられる。こう聞くと仰々しく感じるかもしれないが、私たちが社会的動物である限り逃れることが難しいものといえる。

最初にブレインロックをかけてくるのは家庭であり、親がよかれと思って自分の価値観を子どもに教え込もうとするケースも多い。やがて大人になると、企業やメディアなどがさまざまな「当たり前」を刷り込んでくる。そして、私たちの視野を狭め、潜在的な能力が発揮されるのを阻害していくという。

ブレインロックを外すための第一歩は、誰しもがブレインロックにかかっていることに気づくことだ。そのうえで、自分を相対的に観察するメタな視点を獲得していけば、ブレインロックを少しずつ解除できるようになる。それによって、これまで見えなかった情報や選択肢、機会が視界にどんどん飛び込んでくるだろう。自分の外にあった価値観にふれることで、自らの思い込みに疑いの目を向けられる。そして思考は加速し、パフォーマンスが向上していく。

本書は、働き方、お金、人間関係など、ブレインロック解除を実践するためのケーススタディも実に充実している。著者の勝間和代氏の言葉には、「人はいつでも変化できる」という応援のメッセージが込められている。読後には、人生の可能性を広げるためのヒントが見つかるにちがいない。

ライター画像
しいたに

著者

勝間和代(かつま かずよ)
経済評論家
株式会社監査と分析取締役
中央大学ビジネススクール客員教授
国土交通省社会資本整備審議会委員
早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー・アンド・カンパニー、JPモルガンを経て独立。ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」選出。エイボン女性大賞(史上最年少)。第1回ベストマザー賞(経済部門)。世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leaders。少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上、など、幅広い分野で発言。「勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube」チャンネルは登録者数22万6000人、Twitterのフォロワー75万4000人、Facebookページ購読者5万2000人、無料メルマガ4万7000部、有料メルマガ5000部(2022年3月現在)など、ネット上で多くの支持者を獲得。5年後になりたい自分になるための教育プログラムを、主宰するコミュニティサロン「勝間塾」にて展開中。『勝間式 金持ちになる読書法』(宝島社)、『勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法』(KADOKAWA)など、著作多数。著作累計発行部数は500万部を超える。

本書の要点

  • 要点
    1
    ブレインロックとは、家庭、企業、社会(メディア)などからもたらされる、私たちが無意識のうちにとらわれている価値観や考え方を意味する。
  • 要点
    2
    ブレインロックを解除する第一歩は、自分の持っている価値観、情報、思い込みは本当に正しいのだろうか、と自らを疑う習慣である。
  • 要点
    3
    お金と仕事に関するブレインロックは世の中にはびこっている。たとえば、素人が投資をすると失敗する、上司の頼みごとは断ってはいけない、といったものがある。

要約

ブレインロックに気づく

ブレインロックという社会的洗脳

ブレインロックとは、私たちが無意識のうちにとらわれている価値観や考え方である。このブレインロックから完全に逃れられる人はいない。なぜなら、幼少期から親の教育や社会的なメッセージによって、知らないうちに自分の中に形成されてしまうものだからだ。ブレインロックは「社会的洗脳」と言い換えられる。

重要なのは、これまで無意識のうちに備わってしまったブレインロックの存在に気づくことだ。本書ではブレインロックを解除するための方法とそのケーススタディを紹介する。ブレインロックを外すことで、これまで見えなかった情報や選択肢、機会が視界にどんどん飛び込んでくるようになるだろう。その結果、人生の可能性は格段に広がり始める。それこそがブレインロックを外す最大のメリットだ。

家庭におけるブレインロック
laflor/gettyimages

ブレインロックがかかる契機には大きく家庭、企業、社会(メディア)の3つがある。

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要約公開日 2022.07.27
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