3秒で勝負を決める ビジネスTikTok

新しい時代の動画マーケティング
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出版社
インプレス

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出版日
2022年09月11日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「TikTokは若い人たちのものだから興味がない」「TikTokはビジネスに結びつきそうにない」――そう思っている人は、損をしているかもしれない。今やTikTokは、ビジネスに欠かせないツールだからだ。

本書の著者は、TikTokとInstagramの企業アカウント運用代行を行う株式会社アンドゼンの代表取締役、堀越大樹氏だ。アンドゼンとしてプロデュースしているアカウントの総フォロワー数が100万人を超える、TikTokのプロフェッショナルである。

そんな著者によると、TikTokをビジネスに活用するべき理由は3つある。短い時間で多くの情報を伝えられること、新規ユーザーの獲得がしやすいこと、そして多様な表現でアプローチできることだ。

特に注目したいのは、新規ユーザーの獲得しやすさである。TikTokの特徴は、フォローしている人の投稿だけでなく、知らないアカウントの投稿もタイムラインに表示されること。A社をフォローしているアカウントには、A社の競合であるB社やC社の動画も表示される。そのため、自社のことを知らなかった人を引き寄せたり、競合他社から乗り換えてもらったりすることが可能となる。

本書を読めば、TikTokがどのようなサービスで、どんなアルゴリズムで動いていて、どうすれば魅力的なアカウントを育て上げることができるのか、すぐに理解できるだろう。本書を片手に「TikTok売れ」への第一歩を踏み出してみよう。

著者

堀越大樹(ほりこし だいき)
株式会社アンドゼン 代表取締役
大学生の頃、教育分野に一番関心があり中学高校の教師を目指すが、教育業界を変えたい思いが強くなり、教育の本質を追求し、将来は日本で一番行きたい学校を作ることを決意。在学中に学外で高校生と関わり、高校生が100人以上集まるファッションショーをTwitterのみで集客した経験からSNSの魅力や楽しさに気づく。現在はInstagram、TikTok専門の企業アカウントの運用代行事業を展開する株式会社アンドゼンを運営し、SNSマーケティングに関するさまざまなノウハウを自身のTwitterやnоteのマガジンを通して配信している。自社でプロデュースしているTikTokアカウントの総フォロワー数が100万人を超える。有名企業の企業アカウント運用やTikTokに関するセミナーの開催など活躍の場を広げている。
https://andthen.co.jp/
Twitter & note @horikosu

本書の要点

  • 要点
    1
    TikTokは今や、幅広い年齢層が使うサービスとなっており、ビジネス利用も拡大している。
  • 要点
    2
    TikTokを起動すると最初に表示される「おすすめ」フィードには、フォローの有無に関係なく、おすすめの動画が表示される。投稿する側にとっては、新規ユーザーを獲得できるチャンスだ。
  • 要点
    3
    動画の再生回数を増やすには、想定外であること、懐疑的であること、極端であること、再現性があること、共感できること、ゲーム性があることがポイントとなる。

要約

マーケティングに使える「TikTok」

TikTokとは

TikTokはByteDance社が運営するSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)だ。2016年に中国でリリースされていたアプリの国際版として、2017年に日本でも提供を開始した。リリース当初は若者向けのアプリと認知されていたが、現在はさまざまな年齢のユーザーがいる。

ビジネス活用も拡大中だ。TikTokがきっかけとなって商品やサービスがヒットする「TikTok売れ」も発生している。

「TikTok売れ」の事例として、大塚製薬株式会社の「ファイブミニ」を紹介しよう。あるとき、ファイブミニがコンビニでよく売れるようになった。その原因を調べたところTikTokユーザーがファイブミニを紹介した動画が拡散されていることがわかった。そこで大塚製薬はインフルエンサーを起用した広告を出稿し、さらなる売上アップを実現した。

TikTokの3つの利用価値
mixetto/gettyimages

TikTokには3つの利用価値がある。

1つ目は、TwitterやInstagramとは異なり、従来の情報発信でリーチできなかった人を振り向かせられることだ。TikTokで一番よく見られている「おすすめ」フィード(タイムライン)は、アプリ起動時に表示され、フォローの有無にかかわらず、ユーザーの好みや興味に合わせて動画が流れてくる。つまり、フォロワーでない人に対しても情報を届けられるのだ。

2つ目は、潜在顧客に情報を届けられることだ。レコメンドシステムによって、「その情報に興味がありそうな新規ユーザー」に情報が届くため、潜在顧客にアプローチできる。

3つ目は、競合から乗り換えてもらうきっかけを作れることだ。たとえば、調味料メーカーA社を好きなユーザーがいたとする。TwitterやInstagramでA社のアカウントをフォローしていると、そのユーザーの目に触れる調味料メーカーはA社だけだ。

ところがTikTokでは、A社のファンが見ている料理コンテンツと合わせて、A社、B社、C社の情報も自動的に表示される。TikTokを活用することで、他社のファンにリーチでき、乗り換えや購買のきっかけを作れるのだ。

TikTokをビジネスに活用すべき3つの理由

冒頭でも紹介した通り、近年、TikTokのビジネス利用が拡大している。TikTokをビジネス利用すべき理由は3つある。

1つ目は、短い時間で多くの情報を伝えられることだ。ある調査によると、1分間の動画の中には、3600ページ分のWebページと同程度の情報量が含まれていることがわかっている。最長10分の動画を投稿できるTikTokでは、膨大な情報を伝えられるのだ。

2つ目は、新規ユーザーを獲得しやすいことだ。「おすすめ」フィードに掲載されれば、フォロワー数が少なくても新規ユーザーを獲得できるチャンスがある。

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要約公開日 2022.11.05
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