人と組織を巧みに動かす 深くてさりげない「21の技術」

Deep Skill(ディープ・スキル)

未読
日本語
Deep Skill(ディープ・スキル)
人と組織を巧みに動かす 深くてさりげない「21の技術」
Deep Skill(ディープ・スキル)
著者
未読
日本語
Deep Skill(ディープ・スキル)
著者
出版社
ダイヤモンド社

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定価
1,760円(税込)
出版日
2022年10月25日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

社内調整に苦労した経験をもつ人は少なくないだろう。要約者も、温めていた企画の承認が得られず涙をのんだことが何度もある。あのとき自分に「ディープ・スキル」があれば、悔しい思いをせずに済んだだろう。

本書で定義される「ディープ・スキル」とは、人と組織を巧みに動かす実行力のことだ。この力は人間心理と組織力学に対する深い洞察力と、その洞察に基づいた的確な行動力に支えられている。このスキルがなければ、たとえ素晴らしい企画を思いついたとしても、上司からの承認や同僚からの協力を得られずお蔵入りになりかねない。

ディープ・スキルの具体例としては、応援してくれていたはずの上司にはしごを外されないための対策や、重要な社内プロジェクトのメンバーに指名されるポジショニング戦略、優柔不断な上司に意思決定を迫る3つのステップなどがある。ベースにあるのは、人間として、社会人としてのまっとうな姿勢だ。要約者は「信頼資産を貯めたうえで、したたかな戦略をもつ」「プライドを捨てて人に頼る」などといった技術にうなずきつつ、人間としてのレベルアップを求められたような難しさを感じた。

ディープ・スキルを身につければ、組織の中で苦労することはぐっと少なくなるだろう。ビジネスを気持ちよく進めていく方法を教えてくれる、全ビジネスパーソン必読の一冊だ。

ライター画像
静家時春

著者

石川明(いしかわ あきら)
株式会社インキュベータ代表取締役
1988年上智大学文学部社会学科卒業後、リクルートに入社。リクルートの企業風土の象徴である、新規事業提案制度「New RING」の事務局長を務め、新規事業を生み続けられる組織・制度づくりと1000件以上の新規事業の起案に携わる。2000年にリクルートの社員として、総合情報サイト「オールアバウト」社の創業に携わり、事業部長、編集長等を務める。
2010年、企業における社内起業をサポートすることに特化したコンサルタントとして独立。大手企業を中心に、新規事業の創出、新規事業を生み出す社内の仕組みづくりに携わる。これまで、100社、2000案件、4000人以上の企業人による新規事業を支援。自身のビジネス経験、そしてコンサルタントとして数多くのビジネスパーソンの仕事ぶりを観察することで、新規事業を成功させるためには、人や組織を巧みに動かす「ディープ・スキル」の必要性を痛感。そうした要素も含めた「創造型人材の育成」にも力を入れている。
早稲田大学ビジネススクール修了。大学院大学至善館特任教授、明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科客員教授(2023年4月就任予定)。経済産業省 起業家育成プログラム「始動」講師などを歴任。著書に『はじめての社内起業』(ユーキャン学び出版)、『新規事業ワークブック』(総合法令出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    いくら知識やスキルがあっても、組織の中でうまく立ち回れなければ仕事は進まない。人や組織を動かして結果を出すためには「ディープ・スキル」が必要だ。
  • 要点
    2
    ディープ・スキルを発揮するための大前提は、信頼される人間であることだ。そこにしたたかな戦略性が加わることで、人や組織を動かせるようになる。
  • 要点
    3
    実績を積んでこそ、社内での発言力や影響力が備わる。圧倒的な成果を出したり、重要だがまだ誰も手を着けていない領域に詳しくなったりして、自分の存在感を強化しよう。

要約

ディープ・スキルとは何か

人と組織を動かすヒューマン・スキル

「仕事ができるようになりたい」と願うビジネスパーソンは、さまざまなツールを駆使して知識やノウハウを獲得している。ただ、知識やノウハウを身につけたからといって、仕事ができる人になれるとは限らない。それらを活用しながら仕事を前に動かしていく「実行力」のほうがもっと重要だ。

あなたが知識やノウハウを基に素晴らしい事業企画を立てたとしよう。いくら企画が素晴らしくても、社内の人々を味方につけ、組織を動かす力がなければ、その企画は失敗に終わるだろう。上司の承認を得られなかったり、周囲のサポートを受けられなかったりするからだ。

「仕事ができる人」という評価を勝ち取れるのは、人間心理と組織力学に対する深い洞察力と、その洞察に基づいた的確な行動力を兼ね備え、人と組織を巧みに動かす「実行力」を身につけた人だ。本書ではこのヒューマン・スキルを「Deep Skill(ディープ・スキル)」と呼び、21の項目に分けて言語化している。

【必読ポイント!】 したたかに働く

信頼資産を貯めつつ、したたかに動く
PeopleImages/gettyimages

「人と組織を巧みに動かす」とは、ずる賢く立ち回ることではない。ディープ・スキルを発揮するためには、「礼儀正しくする」「謙虚である」「嘘をつかない」といった「当たり前のこと」を忠実に守り続ける姿勢が最優先である。目先の利益に捉われることなく自分を律し、周囲の人からの「信頼資産」をコツコツと貯めることが、長期的にはあなたのためになる。

ただし、単なる「いい人」になればいいわけではない。そこにしたたかな戦略性が加わることで、はじめて人や組織を動かせるようになる。時には周囲の人の心理を巧みに利用することも必要だ。

上役を後ろ盾にする

組織の中で何かを成し遂げるためには、後ろ盾となってくれる上役の存在がきわめて重要である。特に新しいことをやろうとする際には、アイデアを磨くのみならず、後ろ盾となってくれる上役との信頼関係構築が不可欠だ。

ところが、後ろ盾になってくれていたはずの上役に「はしごを外される」こともあるだろう。上役の指示通りに動いていたのに、社内での雲行きが怪しくなってくるやいなや、こちらに責任を押しつけてくる……といったケースである。そんなときは相手を責めるのではなく、人間心理や組織力学に原因があると考えて、現実を受け入れよう。

上役に逃げられないよう、前もって対策を練っておくのも賢いやり方だ。経営会議などでプレゼンする際には「私からプレゼンをする前に、本件でご指導いただいているA取締役に、一言頂戴したく思います」などと発言する。プロジェクトが社内報などで取り上げられることになったら、自分ではなく上役に出てもらう――。こうした手を駆使すれば、上役は「起案者の代表」という立場になり、何が起こっても逃げられなくなる。

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