数字にだまされない本

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日本語
数字にだまされない本
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数字にだまされない本
出版社
日本経済新聞出版

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定価
880円(税込)
出版日
2022年10月03日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

数字は嘘をつかないとよくいうが、数字にはつくった人の意図が入り込む。その数字が「正しい」方法で出されたとしても、相手を「だます」ような数字であることがある。ときには、相手にだます意図がなくとも、受け手側が勝手に「だまされ」てしまうことすらある。だまされるということは間違えるということだ。数字の読み方を身につけていなければ、間違った数字の解釈をもとに意思決定を行うことになりかねない。

本書では、ビジネス数学教育家として人気の著者・深沢真太郎氏が、「数字を正しく読む技術」を伝授してくれる。数字そのものを読む技術を身につけ、数字を示す人の心理を読む技術を理解すれば、数字にだまされる可能性を格段に下げることができる。「顧客満足度90%!」「5秒に1個売れています」といった日常で見かける表現も、本書を読み終えると印象がガラリと変わることだろう。

本書の目標は、数字にだまされない人になることにとどまらない。本当の目標は、数字を使ってだます人、ごまかす人にならないことだ。ビジネスの現場でも人生においても、「信用」が欠かせない。ビジネスパーソンであれば、「だました。ごまかした」と思われるような行為は絶対にしたくない。数字にだまされない人生を目指すのではなく、人からの信用を大切にする人生を目指すため、数字とのうまいつき合い方を学ぶ。その第一歩として、本書は心強い味方になってくれることだろう。

ライター画像
中山寒稀

著者

深沢真太郎(ふかさわ しんたろう)
ビジネス数学教育家。作家
日本大学大学院総合基礎科学研究科修了。理学修士(数学)。
国内初の「ビジネス数学検定」1級AAA認定者。
予備校講師、外資系企業の管理職などを経て、研修講師として独立。ユニークな指導法で、数学や論理思考に苦手意識を持つビジネスパーソンの思考とコミュニケーションを劇的に変えている。
大手企業をはじめ、プロ野球球団やトップアスリートの教育研修まで幅広く活動。SMBC、三菱UFJ、みずほ、早稲田大学など、大手コンサルティング企業や教育機関とも連携し、ビジネス界に数学教育を推進。
主な著書に、『数学女子 智香が教える 仕事で数学を使うって、こういうことです。』(日経ビジネス人文庫)、『数学的思考トレーニング』(PHPビジネス新書)など。

本書の要点

  • 要点
    1
    作為的な数字によって相手がこちらをだまそうとしている場合でも、自分が数字の意味を正しく理解すれば、問題は起こらない。
  • 要点
    2
    「顧客満足度が90%!」と言われたら、「満足度の数字の定義を教えてください」と聞いてみよう。数字の前提や定義を明らかにすることが重要だ。
  • 要点
    3
    数字を見せる人の持つ欲求や恐怖を想像すると、その数字に隠された意図に気づくことができる。
  • 要点
    4
    この世界に「信用」よりも大切なことはない。数字を読み解く技術を誠実に活用し、「だまそうとしている」と相手に思われないような数字の見せ方や伝え方をしよう。

要約

【必読ポイント!】数字を正しく読む技術を身につける

だまされることは、間違うこと

著者は、数字とは「コトバ」であると定義している。コトバとは、コミュニケーションで普段使っている言葉のことだ。ビジネスに関するデータや経済指標などは、発した側と受け取る側のコミュニケーションを生みだす、まさにコトバである。

コトバを発した側(数字を見せる側)は、ミスリードを期待する「だまそうとしている」場合と、まったくそんなつもりがない「だまそうとしていない」場合に分けられる。受け取る側の結果は、その数字によって「だまされない」と「だまされる」の2種類だ。相手がだまそうとしていないときに自分がだまされないのは普通のことだ。相手がだまそうとしているときにだまされてしまうのはもちろん困りものだが、問題は相手にだますつもりがなかったとしても、あなた自身が数字にだまされてしまうことがあるということだ。

相手がだまそうとしているかどうかは問題ではない。重要なのは、あなたがその数字にだまされないことなのだ。「だますほうが悪い」は正論だが、そう思っていてはいつまでもだまされる可能性を排除することはできない。だまされることを自分の問題としてとらえ、どんな場面でもだまされない数字の読み方を身につけようと考えることから始めよう。

「顧客満足度90%」はスゴくない
Dilok Klaisataporn/gettyimages

「顧客満足度が90%!」

そう聞くと、多くの人に支持されている製品だと思ってしまいそうだ。しかし、著者は、これだけでは評価できないと指摘する。「もとの数字」の定義が明らかではないからだ。

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