禅、シンプル生活のすすめ

未読
日本語
禅、シンプル生活のすすめ
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禅、シンプル生活のすすめ
出版社
定価
1,430円(税込)
出版日
2022年10月27日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「考えるな、感じろ」。世界中で大ヒットしたカンフー映画で語られたこのセリフが、禅の思想に裏付けられた言葉であることをご存じの方も多いだろう。ところで、私たちは「考える」ことと「感じる」ことの両方を意味する熟語を日常的に使っていることをご存じだろうか。それは「意識」という言葉だ。この言葉は感じることを表す「意」と、考えて分別することを表す「識」からなる。

たとえば、苦手そうな人と出会ったとしよう。その際、「ちょっと合わないかもしれない」という「意」の部分だけにとどめ、「この人と一緒にいても得るものはない」などと「識」の部分までは踏み込まないようにする。そうすれば人間関係の悩みはぐっと減るだろう。これは本書で語られている「考えるな、感じろ」の具体例のひとつだ。

禅の思想は捉えにくく、言葉にしにくいものといわれる。なぜなら、修行や座禅のように、体を動かしたり、ひたすら座り続けたりすることによる身体的な実感こそが、禅の理解に不可欠と考えられているからだ。

本書の著者は禅僧と庭園デザイナーの顔をもち、大学で教鞭をとる人物だ。禅の考え方とそれを日常に活かすための身近な方法を、やさしい語り口で紹介してくれる。世界40か国で翻訳され読み継がれてきた本書は、あえていうと、私たちがよりよく生きるためのライフハック集である。禅の思想にふれ、少しだけ見方や習慣を変えることで、心穏やかに過ごすヒントを得ていただきたい。

ライター画像
ヨコヤマノボル

著者

枡野俊明(ますの しゅんみょう)
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。玉川大学農学部卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行ない、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行なう。
主な著書に、『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』『心配事の9割は起こらない』『小さな悟り』『上手な心の守り方』『リーダーの禅語』(以上、三笠書房《知的生きかた文庫》)などベストセラー・ロングセラーが多数ある。

本書の要点

  • 要点
    1
    体を動かしながら深い思考をするのは難しい。禅の修行で最も重要な坐禅では、呼吸を整え、姿勢を整え、心を整えることが欠かせない。
  • 要点
    2
    禅寺の修行僧が掃除をするのは、その場をきれいにするためだけでなく、自分の心を磨くためでもある。身の回りを整えることで、雑念なく仕事に打ち込める。
  • 要点
    3
    命を無駄にしてはいけない。本来の自分を正直な心で見つめ、やりたいことを必死でやらなければならない。

要約

習慣をちょっと変えてみる

15分、早起きしてみる

時間に余裕がないと、心まで余裕をなくしてしまう。「忙しい、時間がない」と思えば、さらに気持ちがせわしくなってくる。

だが、それは本当だろうか。「忙」という漢字は「心を亡くす」と書く。時間がないから忙しいのではなく、心に余裕がないから忙しいのだ。

忙しいときこそ、いつもより15分早起きするといい。そして、腹の下の方の丹田でゆっくり呼吸をする。呼吸が整うと気持ちも静かに整っていく。そして、ゆっくりとお茶やコーヒーを味わいながら、窓から空を眺めてみよう。たったそれだけで、気持ちに余裕が生まれてくる。15分の早起きで忙しさから解放されるだろう。

デスクの上を整える

職場で同僚のデスクを見ると、デスクの上がいつも美しく整頓されている人は、おそらく仕事ができる人だ。反対に、いつもデスクの上が乱雑になっている人は、仕事に集中できていないだろう。

禅寺の修行僧は朝夕に掃除をする。汚れていなくても一生懸命に掃除をするのは、掃除によって自分自身の心を磨くためだ。

デスクの上を整理整頓する習慣がある人は、心もすっきりと片づいていて、100%仕事に集中できる。悩みや不安に惑わされることなく、常にすがすがしい心をもつカギは、身の回りを整えることだ。

大きな声を出してみる
helovi/gettyimages

僧侶が大きな声を出してお経をあげる理由をご存じだろうか。大きな声を出せば、当然ながら自分の声がしっかりと自分の耳に入ってくる。それにより脳が刺激され、活性化される。僧侶が朝起きてまずお経をあげるのは、脳を目覚めさせるためなのだ。

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