最強の思考法

フェアに考えればあらゆる問題は解決する
未読
日本語
最強の思考法
最強の思考法
フェアに考えればあらゆる問題は解決する
著者
未読
日本語
最強の思考法
著者
出版社
朝日新聞出版

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定価
935円(税込)
出版日
2022年09月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

人間、常に「フェア」であることは難しい。自分がずっと最高な状態であればよいが、追い込まれたとき、相手を引きずり下ろしてでも、そこから抜け出したいと思ってしまうだろう。しかし、それではその相手と険悪になるばかりで、場合によっては埋められない溝を作ることになるかもしれない。「汚い人、フェアでない人だ」と。

本書のカバーに、「フェアの思考」=ケンカ上手の最強の武器、と書いてあった。「ケンカ上手か。さてどのようなものかな」と開いてみると、「相手の立場に立って考え、自分がされて嫌なことはしない」「ルールを遵守する」「相手をやりこめて正解を得るのではなく、マシだと思える妥協点を見つける」など、ケンカという物騒な言葉からは想像もつかない、人間の基本とも言えることであった。

情報の氾濫した現代では、答えの分からない問題が多く、そもそも決まった答えなどないという。そんな中でも、著者が政治家として数々の改革を行うことができたのは、軸のぶれないフェアの思考があったからだという。

フェアの思考では、自分の思考の軸・基準を知ることが大切であるという。そうしておけば、人生で選択をしなければならないときに、拠り所となるものが分かっているため、より良いものを選び取りやすくなると思う。

一本筋の通った思考、主張、決断をするために、オススメの一冊である。

著者

橋下徹(はしもと とおる)
1969年生まれ、弁護士。早稲田大学政治経済学部卒業後、98年に橋下綜合法律事務所を開設。2008年に大阪府知事、11年に大阪市長に就任。「住民サービスの転換」を基軸に数々の改革を断行。10年に地域政党「大阪維新の会」、12年には国政政党「日本維新の会」を創設。15年12月の大阪市長退任後は執筆・講演など多方面で活動。著書に『政権奪取論 強い野党の作り方』(朝日新書)、『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』(PHP新書)など。

本書の要点

  • 要点
    1
    「フェアの思考」とは、絶対的な正解を導き出すためのものではなく、正解が分からない状況でも「正解に近づく可能性の高い道をつくりあげていく」ための考え方である。
  • 要点
    2
    「フェアの思考」では、相手の立場で考える。自分に認めたことは相手にも認めなければいけない。
  • 要点
    3
    「フェアの思考」では、過去の主張と矛盾しないことに最大限の注意を払う。都合よく「価値観」を差しはさんではいけない。

要約

最強の思考法「フェアの思考」

「正しさ」は誰にも分からない

現在は未曽有の「情報氾濫社会」である。同時に、「自分の意見が絶対的に正しい」という、人々の思い込みが強くなっている時代でもある。

自分とは異なる考えを持つ相手に対して、「それは違う」「あなたは間違っている」という沸騰した感情に流され、不毛な議論をしていないだろうか。正義を笠に着た誹謗中傷が絶えず、命を落とす人さえいる。敵をやり込めることしか考えず、不毛な対立をくり返す。そしてそれが究極的に悲惨な戦争へと発展する。

テクノロジーの進歩が著しく、情報量が爆発的に増える一方、新型コロナやウクライナ侵攻といった大事件が起きている今日の状況では、日常生活とビジネス、どちらの場合も、何が「正解」なのかは誰にも分からない。それにもかかわらず、議論をして理解を深めるよりも、「論破」が「偉いこと」とされる風潮がある。どちらが正論で、どちらが邪論かを決めつけるための議論をしても、一向に解決策が出てこないというのに、である。

自分の考えこそが「正義だ」と決めつけた途端、人間は思考停止に陥ってしまう。そのため著者は、自分の意見を主張するのに正義や正論という、個人の価値観によって転変する概念を、振り回さないようにしている。思考停止にならず、より生産的な議論のプロセスを回すため、著者は「フェアの思考」を駆使するのである。

自分に認められたことは相手にも認める
Eoneren/gettyimages

価値観や物事の見え方・考え方は、人それぞれ異なるものだ。それが当事者間で乖離し、対立した究極の状態が戦争である。戦争当事者は、たとえそれが周りから屁理屈のように見えたとしても、それぞれ戦争を正当化する理由だと考える。

2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻を発端とする戦争においては、ロシアが拒否権を持つ国連安全保障理事会常任理事国であるため、その侵略行為を止める強制力を持つ機関が存在しない。そうすると、戦争継続中のどこかで、当事者同士の政治的妥結が必要になる。

そもそもは、戦争を回避することが、政治と外交の使命であり、そのためにも政治的合意が必要不可欠である。その際、当事者同士が自分の主張を絶対的な正義だと言い張っていては合意には至らない。

そこで必要となるのが「フェアの思考」だ。「同じ事象でも、自分と相手では見え方が違う」。このことを大前提にして、

・自分が主張することは、相手にも同じ主張を認める。

・自分がやってきたことは、相手にも同じことをすることを認める。

・相手を批判するなら、同じ理由で自分も批判されることを認める。

・自分が批判されたくないなら、相手を同じ理由で批判しない。

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