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人生をもっと“快適”にする 急がない練習の表紙

人生をもっと“快適”にする 急がない練習

「がんばりすぎ」をやめる47のヒント


本書の要点

  • あなたを急かしているのは自分自身だ。急ぐのもゆっくりするのも自分で決められるし、決めていい。

  • 「急がないとダメ」「ちゃんとしないとダメ」というのは自身で決めた努力目標だ。「○○しないとダメ」ではなく「できるなら○○したほうがいい」と考えてみるといい。

  • 芋を洗う時に芋同士がこすれ合うことできれいになるように、私たちは迷惑をかけ合いながら、魅力がましていく。

  • 相手がこちらに関心を持つ一瞬のために、他人に合わせて付き合っていれば、心身が壊れてしまう。そうならないために、人付き合いはドライでいいのだ。

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むやみに「急がない」

あなたを急かしているのは「自分自身」

やさしい人は何かするとき、相手の迷惑にならないかをまず考える。迷惑にならないよう念入りに準備し、実際迷惑をかけることもほとんどない。だから、こういう生き方が正しいと思っていることだろう。

だが、迷惑かどうかは相手が決めることだ。迷惑をかけていないつもりでいても、「迷惑だったらしい」と後から聞くこともあれば、迷惑だったかもしれないと思っていても、相手はなんとも思っていない場合もある。迷惑かどうかを気にするくらいやさしい人は、「ご迷惑かもしれませんが」と前置きするくらいで十分だ。相手の迷惑の程度をはかるのには限界があるのだ。

「幸せ」かどうかも本人が決める問題だ。本人が幸せならば幸せで、不幸と思うならば不幸なのだ。

幸せかどうかは自分で決められるのに、不幸のままでいたい人は、不幸をだれかのせいにしている。そして、そのだれかを許さない。だれかのせいにしておけば、自分が不幸であることのつじつまが合うのだ。

いつも急かされている気がするならば、そうしているのは自分自身かもしれないと考えてみよう。急ぐのもゆっくりするのも自分で決められるし、決めていいのだ。

「急がないとダメだ」「ちゃんとしないとダメだ」地獄から抜け出そう

Morsa Images/gettyimages

私たちは「有為」の世界に生きている。「有為」は「為すこと有り」と読み、「有畏(畏れ有り)」と書くこともできる。有為の世界にはやるべきことが数えきれないほどある。別の見方をすれば、畏れの多い世界でもある。ご飯を食べないと死んでしまう、勉強しないと将来が不安、仕事をしなければ生活できない……。「これをしないとえらいことになるぞ」という恐怖を土台にしているのが有畏の世界だ。

幼いころに「ちゃんとしないとダメ」「早くしないとダメ」と親から言われたルールを、私たちは鵜呑みにしている。そして、実際に物事を後回しにする人やちゃんとしない人の失敗などを目にすると、親の言ったことは正しかったと思い込むようになる。

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要約公開日 2023.01.13
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