頭のよさは国語力で決まるの表紙

頭のよさは国語力で決まる


本書の要点

  • 国語力アップのポイントは、相手の思いや文脈を読み解く「読解力」、書き言葉を使う「文章力」、TPOに応じて、自分の思いや考えを表現する言葉をアレンジする「表現力」を鍛えることだ。

  • 読解力を鍛えるためには、年間100冊程度名作を読むといい。優れた文章に触れることで語彙力や表現力が向上し、言葉も人生も豊かになる。

  • まとまった文章を書くためには、まずキーワードを洗い出し、優先度をつけて並べ替え、文章の構成を決めてから書くとよい。論理的な文章を書く自信がなければ、「型」を利用しよう。

1 / 4

あなたの国語力は大丈夫ですか?

国語力アップの3つのポイント

私たちは国語を教科として学んできているが、そもそも「国語力」とは自分にとって何か、自分にどれくらいの国語力があるかははっきりとしていない。現代社会では最高レベルの実用的な言語活動が求められているにもかかわらず、自分の国語力に自信がもてない人が多いのは重大な問題である。国語力は思考力を育み、他者と共感し合える知性の礎となる。国語力を鍛えなければ、真に人間性を培い、社会性を広範囲に発揮することは難しいのではないだろうか。

特にビジネスの現場では、的確に自分の考えを伝え、相手の考えを読み取ることができなければ、コミュニケーションが成立しない。そのためには、「生きた国語力」の基礎力が不可欠である。

生きた国語力の基礎をつくる

Nikada/gettyimages

本書はまず、「基礎を鍛える」ことから始める。ポイントは、「読解力」「文章力」「表現力」の3つである。

まず、国語力の土台は「読解力」だ。読解力には、会話や文章の意図を読み解く力だけでなく、その場の雰囲気などの「空気を読む力」も含まれる。言葉の正確な理解に基づいた対話ができれば、仕事も人間関係もうまくいく。読解力を鍛えることで、大量の情報から重要な情報を取り出してまとめ直す「要約力」、要約した内容を論理的に伝える「伝達力」、それらをベースに周囲の人たちと意見を交わす「コミュニケーション力」が身につく。これらが仕事においても重要な力であることは間違いない。

2つ目の「文章力」は、書き言葉を使う力だ。仕事上で話し言葉中心の文章を書いていては、相手に精神的に未熟な印象を与えてしまう。書き言葉を習得することで、ビジネスでも使える語彙を増やすことができる。

そして最後は「表現力」だ。自分の思いや考えを端的に表現する際、豊富な語彙を用いることができなければ、幼さの残る話し方になってしまう。

大人であれば身だしなみに気を配るようにTPOに応じて適切な言葉を運用する力を磨くことは、社会人として最低限のマナーである。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3667/4508文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.03.24
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

東大教授が教える独学勉強法
東大教授が教える独学勉強法
柳川範之
「人たらし」のブラック心理術
「人たらし」のブラック心理術
内藤誼人
未来の年表 業界大変化
未来の年表 業界大変化
河合雅司
文章がすぐにうまく書ける技術
文章がすぐにうまく書ける技術
上阪徹
「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術
「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術
高松智史
対話力
対話力
阿川佐和子齋藤孝
東大の話し方
東大の話し方
高橋浩一
ME TIME
ME TIME
池田千恵

同じカテゴリーの要約

頭の中がどんどん言葉になる瞬間言語化トレーニング
頭の中がどんどん言葉になる瞬間言語化トレーニング
荒木俊哉
キーエンス 最強の働き方
キーエンス 最強の働き方
齋田真司
なぜ働く?誰と働く?いつまで働く?
なぜ働く?誰と働く?いつまで働く?
有山徹
無料
正しい答えを導く質問力
正しい答えを導く質問力
山口拓朗
伝わるコツ
伝わるコツ
山本渉
できるリーダーが意思決定の前に考えること
できるリーダーが意思決定の前に考えること
内田和成
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本
決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本
吉田浩岩井俊憲 (監修)
AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
越川慎司
伝え上手になりたい
伝え上手になりたい
小川奈緒