ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
頂への挑戦の表紙

頂への挑戦

負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法


本書の要点

  • 著者の人生は「負け」からのスタートであった。子供の頃は体が小さく、ケンカでも負けてばかりだったが、両親は決して「負けっ放し」を許してはくれなかった。

  • 困難を打破するためには、自分が何を求められているかを察して、考えることが重要だ。

  • ジョッキーは依頼されなければレースに出ることができない。「必要とされる」ことは何より大切なことで、そのためには、求められる技術と結果を提供し続けなければならない。

1 / 4

「負け」からスタートした人生

「負けっ放し」は絶対に許されない

著者が5歳のときのこと。保育園でいじめられ、メソメソと泣き帰ってきた著者に、母はこう言った。「男のくせにメソメソしやがって。情けない!」そして、やられたらやり返すことを要求し、その予行練習として母を殴るように言った。大好きな“ママ”を殴ることは嫌だが、ここで言う通りにしないと余計に怒られる。著者は泣きながら母の頬をベチッと叩いた。

いじめられて負けっ放しで帰ってくるのは絶対に許さない。悔しければやり返せ――。5歳の頃のエピソードはその一例であり、母の方針は一事が万事そうだった。

著者は今でこそリーディングジョッキー(最多勝利騎手)をはじめ、あらゆるタイトルを手にしたトップ騎手である。しかし小さいころは体がとても小さく、ケンカや相撲などでは負けてばかりだった。著者の人生は“負けからのスタート”であり、そこからいかに挽回していくかを考えることの繰り返しであった。

厳しい両親が作った“ジョッキー川田将雅”の原点

Juanmonino/gettyimages

そんな母より怖かったのが、父である。著者の父は、ジョッキーを経て調教師になった川田孝好氏だ。父は大井競馬の騎手としてデビューし、その後、佐賀競馬に移籍。著者が小学2年生のときに、調教師に転身した。子供の頃の父は怖くて話しかけられない存在であり、父の機嫌を損ねないように過ごすのが暗黙の了解であった。

著者は一度、父の逆鱗に触れてボコボコにされたことがあった。それは競馬学校の1次試験に合格したあと、ビリヤード場で遊んでいたときのことだ。まだ2次試験が控えているのに、遊んでいたことが許せなかった父は、著者の意識が朦朧とするまで殴り続けた。父はジョッキーとしては大成したとは言えず、この世界がどれだけ厳しいかを身をもって知っていたのだ。

著者はこのような激しい両親に育てられたが、親から愛されていないと思ったことは一度もない。母には優しい面があったし、父のことは競馬人として尊敬していた。大人になった今は、父とよく話をするようにもなった。

両親と過ごした時間こそが、今の“ジョッキー川田将雅”のベースを作っている。今でも両親より怖い存在に会ったことはなく、だからこそどんな立場の人とも渡り合うことができている。両親の存在そのものが、著者の強みの1つなのである。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3715/4676文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.04.09
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

愛の本
愛の本
菅野仁たなか鮎子 (イラスト)
物価とは何か
物価とは何か
渡辺努
稲盛和夫伝
稲盛和夫伝
北康利
AGELESS
AGELESS
依田卓巳(訳)アンドリュー・スティール草次真希子(訳)田中的(訳)
砂漠と異人たち
砂漠と異人たち
宇野常寛
ささるアイディア。
ささるアイディア。
松永光弘(編著)
ダイアローグ
ダイアローグ
熊平美香
人生のリアルオプション
人生のリアルオプション
湊隆幸

同じカテゴリーの要約

億までの人 億からの人
億までの人 億からの人
田中渓
1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書
1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書
藤尾秀昭(監修)
心地よい自分が見つかる101の質問
心地よい自分が見つかる101の質問
小林弘幸
それ、いつまで持ってるの?
それ、いつまで持ってるの?
筆子
読書する脳
読書する脳
毛内拡
無料
成長以外、全て死
成長以外、全て死
中野優作
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
仲山進也
感情に振り回されない 精神科医が教える心のコントロール
感情に振り回されない 精神科医が教える心のコントロール
和田秀樹
すぐやる人の小さな習慣
すぐやる人の小さな習慣
大平信孝大平朝子
「いい質問」が人を動かす
「いい質問」が人を動かす
谷原誠