あなたのまわりに、「いつも幸せそうな人」がいないだろうか。その人たちは単にお気楽な性格なわけでも、たまたま幸せな境遇なのでもない。彼らは毎日の生活のなかに、自分を少しだけ幸せにする「習慣」を持っているのだ。日々の習慣は幸せな考え方のクセをつくり、幸せな人柄をつくり、幸せな環境をつくる。小さな習慣が、人生を大きな幸せへと導いていく。
本書には、だれもが自分を幸せにできる習慣を集めた。幸せとは、幸せな「状態」ではなく、日常のなかでたくさんの「情緒」を味わい、豊かに重ねていくことである。そんな習慣を新しく身につけるには、仕組みづくりが大切だ。
習慣にするための3つのコツは、「いますぐできる簡単なことを、ひとつやってみる」こと、「『気持ちがいい』をしっかり味わう」こと、そして、「どんなときにやるかルール化する」ことだ。できない日があっても、休み休みでもかまわない。自分を幸せにすること以上に大切なことはないのだから、できることから始めてみよう。
笑顔でいる人は幸せそうな印象がある。笑顔には、理屈抜きに自分の心も相手の心も開いて明るく浄化する作用がある。ただし、始終つくり笑顔でいる必要はない。人と会ったとき、最初と最後に笑顔になると印象的だ。特に最後に笑顔になるのは大事で、仕事で意見がぶつかっても、友人の一言が気になっても、笑顔で別れれば心のしこりが消える。心に余裕をつくって、笑顔で始め、笑顔で終わろう。
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