社員心得帖

未読
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社員心得帖
出版社
定価
523円(税込)
出版日
2001年05月15日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

あなたが仕事をする上で大切にしていることはなんだろうか。顧客を喜ばせる、ワークライフバランスを大切にする、チームワークを重んじる――。人によって内容はさまざまだが、自分なりの信条をもつことは成功や幸せをつかむためには欠かせない。逆に、もしもパッと思い浮かばないのであれば、ぜひ本書を手に取っていただきたい。

著者は、現パナソニックグループの創業者であり「経営の神様」とも称される松下幸之助だ。明治27年に和歌山で生まれ、23歳で松下電気器具製作所を創業。創業後は自転車用電池ランプ、電気アイロン、ラジオなどの電気製品を製造し、一代にして会社を世界的電気メーカーに成長させた。明治~大正~昭和~平成を生きた、日本を代表する実業家である。

本書『社員心得帖』が最初に発売されたのは1981年。今から40年以上も前のことだが、その内容は今日でも決して色あせていない。新入社員、中堅社員、幹部社員が大切にすべき心得が三章立てで記されており、どれも令和を生きる私たちにとって教訓となるものばかりだ。

書かれている心得に決して派手さはない。「会社を信頼する」「プロとしての自覚をもつ」「仕事を好きになる」など、いわれてみれば当たり前のものばかりだが、えてして物事の真理というのは地味なものである。即効性のあるビジネス書や派手なハウツー本に飛びついてしまいがちな昨今だからこそ、こういった骨太の良書をじっくり読んではいかがだろうか。

ライター画像
小林悠樹

著者

松下幸之助(まつした こうのすけ)
パナソニックグループ創業者、PHP研究所創設者。
1894(明治27)年、和歌山県に生まれる。9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電灯(株)に勤務。1918(大正7)年、23歳で松下電気器具製作所を創業。一代で世界的な企業グループ(現パナソニックグループ)を築き上げた。
1946(昭和21)年に、「Peace and Happiness through Prosperity =繁栄によって平和と幸福を」のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。1979(昭和54)年には、私財70億円をとうじて、次代のリーダーを養成する松下政経塾を設立した。1989(平成元)年に94歳で没。

本書の要点

  • 要点
    1
    新入社員でも、気づいたことや改善すべき点があれば提言しよう。会社をよりよくしていこうという思いを同じくする限り、社長も新入社員も平等である。
  • 要点
    2
    会社員でも、自分のことを「会社のなかで事業を営んでいる経営者」として考えると、新たな発想や創意工夫が生まれる。
  • 要点
    3
    部下を育てるために必要なことは、部の方針をはっきりと示し、そのために努力するよう強く要請することだ。
  • 要点
    4
    自分の仕事を好きになれば、どんなことでも前向きに取り組める。これは、すべての社員に共通する心得の基本である。

要約

新入社員の心得

家族にポジティブな報告をする

会社に入って偉くなる秘訣、それは入社初日に帰宅して、その日にあったことを家族にどう報告するか、というところから始まる。

初出社の日には、式典や重役の訓辞、会社についての説明などが行われるだろう。それらを両親や家族にどう報告するか、がとても大切である。ネガティブな報告をすれば、それを聞いた相手はきっと心配するだろう。逆に、「まだわからないけれど、自分はいい会社に入ったと思う」といえば、きっと家族は喜び、安心する。そういう報告ができるか否かが、成功への第一歩なのだ。

勤務を始めると、友人や親戚にも「君の会社はどうか」と聞かれるだろう。そのときも、「いい会社に入って喜んでいる」「仕事に打ちこもうと思う」というと、会社のいい印象を残すことができる。するとそれが人から人へと伝わり、やがて会社の評価が高まり、販売を増やすことになる。

誰でもできることだが、これを心がけている人は意外と少ない。会社を褒めるという態度をもつ人を、会社は必ず重宝する。なぜなら、会社はそのような人を切実に求めているからだ。そのような人は、求めずとも必然的に重要な役職についていくだろう。

会社の歴史を知る
zepp1969/gettyimages

入った会社で活躍したいなら、その会社の歴史を知ることが大切だ。

どんな大企業も、最初からその姿であったのではなく、歴代の経営者や社員が努力を重ねた結果、今日の姿に成長した。仕事で必要な新しい発想やアイディアも、それまで積み上げてきた基礎があるからこそ生まれるものだ。だからこそ、会社の歴史を認識することは、一社員として働く上で欠かせない。

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