センスは知識からはじまる

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センスは知識からはじまる
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出版社
朝日新聞出版

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出版日
2014年04月30日
評点
総合
4.0
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.5
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おすすめポイント

「センスのいい人になりたいですか?」と聞かれて「いいえ、興味ないです」と答える人はほとんどいないだろう。ファッションセンス、ビジネスセンス、言葉や音楽のセンス……さまざまな「センス」があるが、誰もが何かしらのセンスについて「自分にも備わっていたらいいのに」と思っているのではないだろうか。そしてたいていの場合、その言葉の後に続くのは「でも、センスは生まれつきのものだから(自分には無理)」だ。

そんな人にはぜひ本書を読んでほしい。本書のプロローグにおいて、「くまモン」を手がけたことで知られるクリエイティブディレクター、水野学氏は「センスのよさはミステリアスなものでもないし、特別な人だけに備わった才能でもありません。方法を知って、やるべきことをやり、必要な時間をかければ、誰にでも手に入るものです」と書いている。つまり、センスは後天的に身につけられるのだ。

では、センスのいい人になるためにいったい何をすればいいのか。答えは簡単、「知識を増やす」だ。水野氏によると、さまざまな知識を蓄積してこそ、アウトプットの幅が広がるという。本書では、知識を蓄積してセンスを磨くための具体的な方法が惜しげもなく紹介される。

本書は、2014年の刊行以降、10年近くにわたって愛され続けてきたロングセラーである。読めばきっと、本書が支持され続けている理由がすぐわかるとともに、自分の感覚や選択に自信が持てるようになるはずだ。

著者

水野学(みずの まなぶ)
good design company代表。
クリエイティブディレクター/クリエイティブコンサルタント
2012-2016年度 慶應義塾大学環境情報学部特別招聘准教授。

長期的なブランド戦路、商品企画、グラフィック、パッケージ、インテリア、映像、宣伝広告等をトータルに手掛ける。
主な仕事に、Panasonic、相鉄グループ、熊本県「くまモン」、
三井不動産ロゴ、三井不動産「HOTEL THE MITSUI KYOTO」「東京ミッドタウン」、JR東日本「JRE POINT」、再春館製薬所「ドモホルンリンクル」、
中川政七商店、久原本家「茅乃舎」、黒木本店、尾鈴山蒸留所、Oisix、にしき食品「NISHIKIYA KITCHEN」、NTTドコモ「iD」、農林水産省CIほか。
自ら企画運営するブランド「THE」ではクリエイティブディレクションを担当。
「The One Show」金賞、「NY ADC」銀賞、「London International Awards」金賞ほか国内外で受賞歴多数。

著書に『アイデアの接着剤』『アウトプットのスイッチ』『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術』〈山口周氏との共著〉(以上、朝日新聞出版)『「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義』(誠文堂新光社)『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(ダイヤモンド社)など。

http://www.gooddesigncompany.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    センスは、ひらめきのようなものでも特別な才能でもなく、知識の集積である。知識が多ければ多いほど、アウトプットの可能性が広がり、センスのいいものを生み出せる。
  • 要点
    2
    知識を増やしてセンスのいいアウトプットをするには、(1)王道を知る、(2)流行しているものを知る、(3)集めた知識の共通項やルールを探す、の3ステップが有効だ。
  • 要点
    3
    思い込みはセンスアップの敵だ。思い込みを外すには、別の職業の人と話したり、新しいルートで通勤したりと、いつもと違うことをするとよい。

要約

センスとは何か

センスは「才能」でも「ひらめき」でもない

「センス」とは何か。著者の定義は「数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力」である。

ファッションを例に挙げてみよう。おしゃれさやかっこよさは数値化できないが、シーンや自分の個性に合わせて服装のよし悪しを判断し、最適化することはできる。その能力をセンスと言うのだ。

センスを「特別な人にだけ生まれつき備わっているもの」や「天から降ってくるひらめきのようなもの」だと誤解している人は多い。こうした誤解を招く理由の一つは、センスが数字で測れないものだからだろう。

また、いざ商品開発となると、「普通じゃないアイデア」を追い求めてしまう人も多くいる。だが、センスのいい商品をつくるには、「普通」という感覚が不可欠だ。むしろ「普通」こそ、「センスのいい/悪い」を測る唯一の道具だと言っていい。

普通とは、「いいもの」と「悪いもの」がわかるということであり、「いいもの」と「悪いもの」の両方を知った上で、「一番真ん中」がわかるということである。だから、センスのいい人になりたいなら、まず普通を知らなければならない。普通という「定規」があるからこそ、「普通よりちょっといいもの」や「普通よりすごくいいもの」、「普通よりとんでもなくいいもの」をつくり出せるのだ。

「センス」はどんな仕事にも欠かせない
courtneyk/gettyimages

あなたがパン屋さんを開いて、最高の材料と最高の窯、最高の技術でパンをつくったとする。そうしてつくった最高のパンが、凡庸なお盆に載っていたり、あまりに不格好な形だったり、薄いビニール袋に入れただけでお客さまに渡されたりしたら、ちゃんと売れるだろうか? 決して売れないし、おいしいとも思ってもらえないだろう。

これは職場においても同様だ。読みづらい会議資料や企画書を作る人は、仕事がデキるようには見えない。わかりやすい資料を作れる人とそうでない人で、どちらが優秀かは明白である。

どんなにいい仕事をしていても、どんなに便利なものを生み出していたとしても、見え方を適切にコントロールできなければ、その商品はまったく人の心に響かない。見え方をコントロールし、企業や人や商品のブランド力を高められる力が、センスなのだ。

知識をつければ「センス」はよくなる

センスは知識の集積である

センスを磨くためには、普通を知る必要がある。普通を知る唯一の方法は、知識をつけることだ。

センスは知識の集積である。たとえば、センスがいい文章を書くには、言葉をたくさん知っていたほうが圧倒的に有利だ。語彙が多ければ多いほど、表現の可能性が広がるためである。

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要約公開日 2023.08.15
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