本書の要点

  • 伝えることの最小単位は4行だ。世の中の文章や話も4行の積み重ねで構築されている。だから、4行で要約すると、論理的で説得力のある文章になる。

  • 伝えるための究極形は「4行構成」だ。頭のいい人とは、型を使いこなせる人だ。

  • 要点を「4行」にまとめるための型は4つある。目的に応じた型を使いこなすことができれば、「書く」「読む」「話す」のすべての場面に役立てることができる。

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「短く伝える」ことで相手に届く

「伝え方」に無自覚なままでは損をする

世の中には話の長い人が多すぎる。

それは、「伝える」ということに関して誤解があるからだろう。ものごとは時系列で伝えたほうがいい、情報は多いほうが相手のためになる、といった考えはその代表だ。何より大切なのは、伝えたい内容を相手に理解してもらうことである。それなのに、相手が知りたいことは何なのか理解しないまま話し始めてしまえば、話はどんどん冗長に、そして複雑になっていく。

話を的確にまとめることのできる人は、短い時間で相手に理解させ、説得することができる。伝えることは日常的な行為でありながら、高度な技術を必要とする。だが、その技術を学ぶ機会はない。ほとんどの人がなんとなく伝える行為をして失敗しているのである。

まとめるコツは「4部構成」にあり

Genkomono/gettyimages

伝えることが上手な人を思い浮かべてみると、その人のメールや話が簡潔であることに気づくはずだ。情報のムダは省かれ、必要なことがミニマムにまとまっている。伝える内容を簡潔にしようとするとき頭の中で行われているのが要約作業だ。伝えることが上手な人はうまく要約できる人だといえる。

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要約公開日 2023.09.28
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