瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。の表紙

瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。


本書の要点

  • 言語化できない原因は、頭の中にあるモヤモヤとした思いや意見、曖昧な概念を言葉にできていないことにある。言語化力とは「モヤモヤを言葉にする力」である。

  • 仕事の評価は「どう伝えるか」ではなく「何を言うか」によって決まる。ビジネスパーソンにとって「言語化力」は必須のスキルである。

  • 「言語化力トレーニング」は、1回2分、A4一枚を使って行う。「問い」に対する自分の思いや意見をメモ書きし、それを深掘りしていくことで「言語化力」は鍛えられる。

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ビジネスに必要な「言語化力」

「頭の中のモヤモヤ」を言葉にする力

仕事で資料や企画書を作るとき、なかなかしっくりくる言葉が思いつかなくて、テンプレのような言葉ばかり並べてしまった経験はないだろうか。普段から言葉を使っているのに、いざ書こうとすると出てこない。その原因は、頭の中にあるモヤモヤをきちんと言葉にできていないからだ。モヤモヤとは頭の中の「曖昧なイメージや感覚、概念」であり、言語化力とは「モヤモヤを言葉にする力」である。「言いたいことをうまく言葉にできない……」というもどかしさは、「言語化」に悩んでいるということに他ならない。

「何を言うか」で評価が決まる

John Wildgoose/gettyimages

書店へ行くと、「伝え方」に関する多くの本が並んでいる。いわゆる「コミュニケーション本」である。しかし、「伝え方」の本では「言語化」に対する悩みは解決できない。なぜなら、「伝え方」と「言語化」はまったく別のスキルだからである。コミュニケーションは、「何を言うか」と「どう言うか」に分解できる。たとえば、話の最初に「恐縮ですが」と付けることや、「勉強しなさい」ではなく「一緒に勉強しよう」と言い換えることは「どう言うか」である。「どう言うか」は、伝え方を変えるだけで「言う“内容”」そのものは変わらない。一方、「何を言うか」は「言う“内容”」を考えることであり、そのスキルが「言語化力」である。仕事での評価は「何を言うか」で決まる。あなたの意見に「思いもよらなかった視点」や「新しい気づき」があるかどうかが、評価の対象となるからだ。「何を言うか」を整理して「言語化力」を磨くことで、「言葉にできない」という悩みは解消されるだろう。

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要約公開日 2023.09.04
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