話していると楽しい人 しんどい人

未読
話していると楽しい人 しんどい人
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著者
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話していると楽しい人 しんどい人
著者
出版社
出版日
2023年10月20日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

世の中には「話していると楽しい/元気になる」とされる人がいる一方で、「話しているとしんどい/疲れる」と言われる人もいる。できることなら「話していると楽しい人」になりたい。これが多くの人の本音ではないだろうか。

本書は、「話していると楽しい人」が実践している、「言い方のちょっとした違い」を紹介する一冊だ。「ちょっとした」とある通り、本書で紹介されるポイントはどれも取り入れやすいものばかり。相手のしぐさや表情を観察する、間(ま)を取りながら話す、相手の話の中で気持ちが激しく動いた言葉をオウム返しするなど、誰でも今日から試せるはずだ。

著者の野口敏氏は35年にわたって話し方教室を主宰し、企業向けのコミュニケーション研修・講座も多く手がけてきたコミュニケーションのプロだ。野口氏によると、「話していると楽しい人」は「自然と周りからサポートを受けて、人生のあらゆることがうまくいく」という。実際、笑顔で周囲に挨拶し、さりげない声かけで周囲を和ませていた人が、頼んでもいないのに、友人たちの後押しによって条件のいい企業に転職できたエピソードが紹介されている。コミュニケーション力を磨き、愛される人になるだけで、幸せがやってくるのだ。

「話が盛り上がらない」「人見知りで話すのが苦手」「誰からも好かれ、信頼される人になりたい」――そうした悩みや願いを抱えた人にぴったりの一冊だ。

著者

野口敏(のぐち さとし)
1959年生まれ。(株)グッドコミュニケーション代表取締役。関西大学経済学部卒。熊本県天草市出身。
1989年より、TALK&トークを主宰。大阪淀屋橋、東京有楽町、Zoomでコミュニケーション講座を開き、全国から生徒が絶えない。
「今日習った人が今日うまくなる」がモットー。
2023年より、コミュニケーションマイスター協会を開設。コミュニケーションの指導者も養成している。
著書は、シリーズ累計120万部を突破した『誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール』(すばる舎)をはじめ、『またすぐに! 会いたくなる人の話し方』 『人の輪の中にスッと入れる話し方』 『★話し方で好かれる人 嫌われる人』 『★話し方がうまい人 へたな人』『★好かれる人は雑談がうまい』(以上、三笠書房、★印《王様文庫》)など20冊を超える。
公式YouTubeチャンネルでは定期的にライブ放送を開催。https://www.youtube.com/c/talk3104
話し方教室 TALK&トークhttps://www.e-0874.net

本書の要点

  • 要点
    1
    話し上手は相手の表情やしぐさを観察し、相手のペースに合わせて話を進める。「楽しんでくれているか」「きちんと伝わっているか」を確認することも忘れない。
  • 要点
    2
    私たちは相手の話を聞く時、頭の中で「映像化」している。話し上手な人は、少し話すと間(ま)を空け、相手が映像化するのを待つ。間があるからこそ、話を理解しやすいだけでなく、臨場感も増す。
  • 要点
    3
    聞き上手は、相手の話の中で気持ちが激しく動いた言葉をオウム返しする。話し手の「ここは驚いてよ」「ここは食いついてよ」という期待を察して、驚きや羨望を込めて反応するのがポイントだ。

要約

【必読ポイント!】 誰からも好かれる人の話し方

「話し上手」と「話し自慢」の根本的な違い

世間では誤解されがちだが、「話し上手」とは止めどなく話し続けられる人のことではない。乗り気ではない相手に話し続ける人は「話し上手」ではなく「話し自慢」だ。話し自慢は、口下手な人の何十倍も聞き手を疲れさせる。

本物の話し上手は、周囲を楽しく愉快な気持ちにさせる人だ。話し自慢が自己顕示欲を満たすために話すのに対して、話し上手はみんなの笑顔を見るために話す。また、話を独占せず、その場にいる人すべてに話を振ったり、難しい話題やマニアックな話題でもみんなが興味を持てるように工夫したりするのも、話し上手の特徴だ。

相手のしぐさや表情を観察する
mapo/gettyimages

話をする時は、相手をよく見て話す。これは話し方のセオリーであり、実践している人も多いだろう。

話し自慢も、相手をじっと見て話をしている。ただ不思議なことに、その人が笑っていないことや目が死んでいること、うなずきが小さいこと、質問が少ないことなどに気づかない。その場を独占していることに酔いしれているからかもしれない。

一方、話し上手は、相手の表情やしぐさをよく観察している。「この話題で相手は楽しんでくれているだろうか」「内容がよく伝わっているだろうか」「相手にも話したいことがあるのではないだろうか」と考えつつ話し、時には「こんな話だけど続けてもいい?」と問いかけもする。相手が楽しんでいないように感じたら、話の途中で切り上げて、「あなたは最近どうなの?」と相手に譲る潔さもある。

会話は全員で楽しむもの。この姿勢こそ、話し上手が誰からも愛される理由の一つだ。

相手の「映像化」をサポートする

話し自慢の人と一緒にいると、なぜ疲れてしまうのか。それは、私たちが人の話を聞く時、頭の中で「映像化」していることと関係がある。

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要約公開日 2024.03.19
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