仕事の成果が上がる「自分ごと化」の法則

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仕事の成果が上がる「自分ごと化」の法則
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仕事の成果が上がる「自分ごと化」の法則
出版社
出版日
2023年04月28日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

「これは自分のやりたかった仕事じゃない」。モチベーションが高いとは決していえないような心況で今日も業務を始めようとするあなたに、ぜひ本書をお勧めしたい。

与えられた仕事のすべてがやりたい内容である人などいないだろう。だが、どんな職場にも「やりたくないけど必要な仕事」はあるし、自身のキャリアにとっても超えるべき壁はある。何より「では、やりたい仕事を得るために能動的に動いているか?」と問われたとき、自信をもって「Yes」と答えられる人は少ないように思える。

本書の著者・千林紀子氏は、アサヒグループホールディングス傘下にあるアサヒバイオサイクル株式会社の代表であり、アサヒグループ初の女性社長だ。著者が新卒で入社した当時は今よりも女性の社会進出に対する風当たりが強かった。だが、新入社員時代に上司から教わった「顧客や部下、組織を『自分ごと』として考えて行動する」ことを実践し、一歩ずつ着実に実績を残していった。

本書は、そんな著者が半生をかけて経験してきた困難と成功を綴った一冊だ。要約者が特に感情移入できたのは、望まない職務への異動辞令を受けた際のエピソードだ。一度は絶望の淵に追いやられるも、すぐさま気持ちを切り替えて与えられた職務を完璧にこなし、それ以上の仕事を自ら勝ち取る姿勢には感服させられた。通読すれば、自らの仕事の意義を再認識するきっかけになるだろう。

著者

千林紀子(ちばやし のりこ)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、アサヒビール(株)入社。スーパードライブランドマネージャー、飲料、食品事業会社のマーケティング部長を歴任。アサヒグループホールディングス(株)にてM&A業務を経て、カルピス(株)に出向。2017年アサヒカルピスウェルネス(株)(現、アサヒバイサイクル(株))代表取締役社長就任。アサヒグループのバイオ技術で、世界の農業・畜産・環境分野の課題解決に挑むビジネスを手掛けている。

本書の要点

  • 要点
    1
    「大卒女性の大量採用」の一期生としてアサヒビールに入社した著者は、入社後すぐに大阪支社へ配属される。最初の直属の上司は、公私なく若手を熱心に指導する人であった。著者は上司から、仕事を「自分ごと」として取り組むことの大切さを学ぶ。
  • 要点
    2
    やりたい仕事をするには「自ら能動的に動く」しかない。普段から組織の課題やミッションにアンテナを張り、やりたい仕事を提案する準備をしておくことが大切だ。
  • 要点
    3
    ヒットする商品やサービスを生み出すには、「自分ならどうするか?」という「自分ごと化」視点が欠かせない。

要約

新人時代に学んだ「自分ごと化」の大切さ

最初の上司は「自分ごと化」の権化
byryo/gettyimages

アサヒビール株式会社は、戦後間もない1949年に設立された。当初は業界二位のシェアを誇るも徐々に業績が低下し、’85年には国内ビール販売量はシェア9.6%にまで落ち込んだ。その後、村井勉・樋口廣太郎という2名の凄腕社長による社内改革が功を奏し、経営は劇的に改善。’87年には大ヒット商品「アサヒスーパードライ」を発売して、業界でのシェアは25%まで回復した。

著者は、そんな急成長中のアサヒビールに1990年に新卒採用で入社した。樋口社長は女性の戦力化推進のため「3年間で大卒の女性社員(総合職)を500名採用する」と発表し、著者はその「大量採用の初代」として入社した。著者は入社後すぐ大阪支社に配属となり、営業職に就いた。

著者の最初の上司となったA副支社長は、「アサヒマンは、心のこもった行動に徹する」を信念に持った現場たたき上げの幹部で、若手の育成にも熱心な人物だった。日々の研修の後、夕刻に新人を集めると自らオリジナル研修を主催したり、休日には寮生活をする新人に手料理を振る舞ったりしてくれた。公私なく、できる限りの時間を部下の成長のために費やしてくれた姿勢は、著者の仕事へのスタンスに大きな影響を与えた。

A副支社長が若手育成に情熱を注いでいた背景には、会社が業績不振の際に早期退職で辞めていった仲間への思いがあったという。本来であればもう少し低い役職に任せてもよい部下の指導を、「自分ごと」として取り組んだ素晴らしい人だった。

初めて管理職になる君に

著者は2000年、32歳のときに管理職登用試験に合格して、事務系総合職初の女性管理職となった。受験者は70名ほどいたが、女性は著者を含めてたったの2名だった。

昇格辞令を受け取った日、所属部署の隣の営業本部長は「初めて管理職になる君に」という手書きの心構え書を著者に渡した。そこには「メンバーに嫌われたくないと考えていないか?見せかけの優しさになっていないか?」「部下は上司を3日で見抜く」など、リーダーとしてあるべき姿が記されていた。また手紙には、「女性ならでは」「女性だから」というような言葉は一切なく、男女の区別関係なく書かれていたことに著者は驚いた。

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要約公開日 2024.06.09
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