行動する人に世界は優しい
行動する人に世界は優しい
自分の可能性を解き放つ言葉
NEW
行動する人に世界は優しい
出版社
出版日
2025年03月17日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

時代の先端を走り続ける起業家、佐藤航陽氏。人類が宇宙空間と仮想空間で暮らせる未来を目指す彼が、10年以上Xに書き溜めてきた「最高の自分をつくる原則」を厳選しまとめたのが、本書『行動する人に世界は優しい』だ。

一度きりの人生を悔いなく生きたい、人生で何かを成したい、と思ってはいても、最初の一歩を踏み出す勇気が出ないという人は少なくない。そんな人に向けて、著者は変化を恐れず行動することの大切さを繰り返し語りかける。アイディアがあっても、実際に行動に移すことができる人は少ない。だからこそ、行動を起こすという最初のハードルを越えた人に対して、世界はやさしく応えてくれるというのだ。

やる気というものは、行動を起こさないことには出てこない。面倒なことに着手するにも、ずっとやりたかったことを始めるにも、アイディアがひらめくのを待つにも、とにかく「行動」が重要だ。最初の一歩を踏み出しさえすれば、環境が変わり、縁も変わる。そうした小さな変化が、積み重なって大きな変化となり、人生は思いもよらない地点に到達するかもしれない。

本書は未来に対して、そんな期待を感じさせてくれる一冊だ。不安や停滞感を感じているとき、状況を変えたいのであれば、まずは一歩を踏み出すしかない。きっと振り返ったとき、それがすべての始まりだったと気づくはずだ。

ライター画像
池田友美

著者

佐藤航陽(さとう かつあき)
1986年、福島県生まれ。早稲田大学法学部在学中の2007年にIT企業を設立し、ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8カ国に展開。2015年に20代で東証マザーズに上場。累計100億円以上の資金調達を実施し、年商200億円規模まで成長させる。
その後、2017年に宇宙開発に関わる投資と研究を目的に株式会社スペースデータを創業。衛星データと3DCG技術を使って仮想空間に地球を自動生成するAIを開発。現在も「テクノロジーで新しい宇宙を作る」をテーマに研究を続けている。
米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人「Under 30 Asia」や「日本を救う起業家ベスト10」に選出される。著書『お金2.0』が20万部を超えるベストセラーとなり、2018年のビジネス書で売上日本一を記録した。

本書の要点

  • 要点
    1
    「考えていた」と言うだけで何もしない人は多い。だからこそ、本当に動く人には世界はやさしく応えてくれる。
  • 要点
    2
    他人を変えようとするより、自分を変えたほうが早い。成長スピードが早い人は、自分の弱さを受け入れ、変わる勇気を持っている。
  • 要点
    3
    自力で成長するより、チャンスに育ててもらったほうが効率が良い。期待と不安が入り混じる、大きな波がきたと感じたら、思い切って飛び込んでみよう。

要約

【必読ポイント!】 初動のスイッチを押せ

行動する人に世界は優しい

「考えてた」と言う人はたくさんいるが、本当にやる人は極めて少ない。裏を返せば、本当に動く人にはこの世界はやさしいということでもある。

本当にできないことは、人は想像すらしないはずだ。できるかできないかを悩むなら、すでにできることの射程圏内に入っている。実現が難しいと言われていることも、実際は誰も本気でやろうとしていないだけだという場合が多い。誰もリスクを取ろうとしないなら、そこにチャンスがある。あとは自分がやるだけだ。

本当にやりたいことから逃げ回っていても、人生の残り時間が少なくなってきたら必ずやることになる。自分に正直であるのは難しいが、正直になるなら早いほうがいい。

人生を80年の長期戦だと考えるのは数字が作る錯覚だ。主観的には前半にほぼ偏っている。このことを知っている人は、すぐに動き出すし、万全の準備には意味がないことを理解している。

何を取り組むにしても、ワクワクするかという視点が重要だ。周囲にまどわされずに、変わらず毎日取り組んでいれば、必ず成果は出る。成果が出れば楽しくなって、さらに続けられる。スタートは「ワクワク」であるに限る。

世界の力を借りる方法
ipopba/gettyimages

絶対に不可能だと笑われる目標でも、宣言して動き出せば、自分がそれまで知らなかった情報や人脈にアクセスできるようになり、突破口が見えてくる。ひとりではたどりつけない場所へ運ばれる、「世界の力を借りる方法」を身につければ、目標は叶えやすくなる。

世界は電源不要のコンピューターのようなものだ。自分の仮説を確かめたかったら、世界に向けて実行してみればいい。現実世界を使い倒せば、答えは案外すぐに返ってくる。

新しいことを始めてうまくいく時、最初は詳しい人から興味をもたれ、次に詳しくない人から批判され、最後に何も知らない人から支持されることが多い。詳しくない人から批判された段階でくじけてしまう人が多いが、めげずに続けていると、景色が変わる。支持を集めるまでに、批判のプロセスは必ず通るのだと知っておこう。

初動のスイッチが9割

脳からすると、「やる気が出ないから動けない」と言うより、「動かないからやる気が出ない」と言うほうが正しいようだ。動き出してしまえばなんとかなる。初動のスイッチが9割だ。

ひらめきが降りてこないときも、動くことが肝心だ。現在の目線だけで考えても、手持ちのカードだけではろくな答えが出ないことが多い。ひらめかないと感じたら、とにかく動こう。

やる気が出ないときは、「一番大事なタスク以外は今日はやらない」と決めてしまうと、動き出しやすい。すると気分が乗ってきて、気づいたら3番目くらいのタスクまでこなせることが多い。

将来への不安をかき消すためには、不完全でも動き続けるのが良い。動き回っていれば活路はいくらでも見つかる。止まっていると、不安は増大していくだけだ。

変わる勇気

他人を変えるより自分を変える
tomertu/gettyimages

他人を変えるより、自分が変わったほうが早い。自分は変わりたくないのに他人には変わってほしいと思うのは、都合の良い話だ。自分を変える勇気がない人は、他人を変える力を持つこともできない。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3139/4452文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2025.05.02
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
ブランディングの誤解
ブランディングの誤解
西口一希
私はこう考える
私はこう考える
石破茂
知能とはなにか
知能とはなにか
田口善弘
はじめてのスピノザ
はじめてのスピノザ
國分功一郎
世界標準のフィードバック
世界標準のフィードバック
安田雅彦
現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください
現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください
鈴木博文(美術解説するぞー)
読めば分かるは当たり前?
読めば分かるは当たり前?
犬塚美輪
建設ビジネス
建設ビジネス
髙木健次