「考えてた」と言う人はたくさんいるが、本当にやる人は極めて少ない。裏を返せば、本当に動く人にはこの世界はやさしいということでもある。
本当にできないことは、人は想像すらしないはずだ。できるかできないかを悩むなら、すでにできることの射程圏内に入っている。実現が難しいと言われていることも、実際は誰も本気でやろうとしていないだけだという場合が多い。誰もリスクを取ろうとしないなら、そこにチャンスがある。あとは自分がやるだけだ。
本当にやりたいことから逃げ回っていても、人生の残り時間が少なくなってきたら必ずやることになる。自分に正直であるのは難しいが、正直になるなら早いほうがいい。
人生を80年の長期戦だと考えるのは数字が作る錯覚だ。主観的には前半にほぼ偏っている。このことを知っている人は、すぐに動き出すし、万全の準備には意味がないことを理解している。
何を取り組むにしても、ワクワクするかという視点が重要だ。周囲にまどわされずに、変わらず毎日取り組んでいれば、必ず成果は出る。成果が出れば楽しくなって、さらに続けられる。スタートは「ワクワク」であるに限る。
絶対に不可能だと笑われる目標でも、宣言して動き出せば、自分がそれまで知らなかった情報や人脈にアクセスできるようになり、突破口が見えてくる。ひとりではたどりつけない場所へ運ばれる、「世界の力を借りる方法」を身につければ、目標は叶えやすくなる。
世界は電源不要のコンピューターのようなものだ。自分の仮説を確かめたかったら、世界に向けて実行してみればいい。現実世界を使い倒せば、答えは案外すぐに返ってくる。
新しいことを始めてうまくいく時、最初は詳しい人から興味をもたれ、次に詳しくない人から批判され、最後に何も知らない人から支持されることが多い。詳しくない人から批判された段階でくじけてしまう人が多いが、めげずに続けていると、景色が変わる。支持を集めるまでに、批判のプロセスは必ず通るのだと知っておこう。
脳からすると、「やる気が出ないから動けない」と言うより、「動かないからやる気が出ない」と言うほうが正しいようだ。動き出してしまえばなんとかなる。初動のスイッチが9割だ。
ひらめきが降りてこないときも、動くことが肝心だ。現在の目線だけで考えても、手持ちのカードだけではろくな答えが出ないことが多い。ひらめかないと感じたら、とにかく動こう。
やる気が出ないときは、「一番大事なタスク以外は今日はやらない」と決めてしまうと、動き出しやすい。すると気分が乗ってきて、気づいたら3番目くらいのタスクまでこなせることが多い。
将来への不安をかき消すためには、不完全でも動き続けるのが良い。動き回っていれば活路はいくらでも見つかる。止まっていると、不安は増大していくだけだ。
他人を変えるより、自分が変わったほうが早い。自分は変わりたくないのに他人には変わってほしいと思うのは、都合の良い話だ。自分を変える勇気がない人は、他人を変える力を持つこともできない。
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