ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
対話するプレゼンの表紙

対話するプレゼン

ロジカルなプレゼンより100倍説得力が増す方法


本書の要点

  • 「対話するプレゼン」とは、相手の「いまこの瞬間」の要望や疑問をすくい上げ、丁寧に答えていきながら進めるプレゼンだ。

  • プレゼン前は、相手が話しやすい場の雰囲気を作ることが大切だ。

  • 「対話するプレゼン」では、資料を見てから前を向いて話す「半生話法」を基本とする。その際は、資料を見る時間が2割、相手を見る時間は8割が目安である。

  • プレゼン中も積極的に相手に問いかけよう。「問いかけ」と「受けとめ」が、実り多いプレゼンのカギとなる。

1 / 4

プレゼンは「対話」である

なぜ緊張してしまうのか

著者はプレゼンを「対話」だと捉えている。「対話するプレゼン」では、相手の「いまこの瞬間」の要望や疑問をすくい上げ、それに丁寧に答えながら進めていく。

プレゼンで緊張してしまうのは、それを「特別な場」だと考えているからだ。「特別な場だから、何か特別なことをしなければ」という思いが、緊張を生む要因となっている。

その結果、「うまく話さないと」「ちゃんと理解してもらわなければ」「言い間違えてはいけない」と、多くの「ねばならない」に縛られてしまう。特に真面目な人ほど、この状況に陥りやすい。

「特別な場」だから緊張するのなら、プレゼンを「いつもの場」に変えてしまえばよい。つまり、用意したストーリーを叩き台とし、いつものような話し合いの場にしてしまうのだ。

居て、聴いて、語る

joshblake/gettyimages

著者はかつて劇団四季に所属し、多くのミュージカル作品に出演してきた。「居て、聴いて、語る」は、劇団四季で学んだ教えであり、現在プレゼンを指導する中で原点としている言葉である。

説得力のあるセリフを言うためには、しっかりと準備し、その場に「居る」ことが求められる。そして、相手の言葉や感情をしっかり「聴いて」、そのリアクションとして「語る」。舞台では、この姿勢が欠かせない。

プレゼンが苦手な人は、あらかじめ考えてきたストーリーや資料を、一言一句漏らさず伝えることに懸命になっている。それでは自分のセリフにとらわれ、相手の言葉を聞いていない俳優と変わらない。

「対話するプレゼン」が目指すのは、相手との共感や信頼を築くための「心に響くプレゼン」だ。本書では、7章にわたってそのステップが紹介されるが、次からは第4~6章の「プレゼン前の空気の作り方」「話し方」「問いかけと受け止め」を取り上げる。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3291/4039文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2025.05.06
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

なぜあの商品、サービスは売れたのか?
なぜあの商品、サービスは売れたのか?
木下勝寿
行動する人に世界は優しい
行動する人に世界は優しい
佐藤航陽
言葉の解像度を上げる
言葉の解像度を上げる
浅田すぐる
AI分析でわかった トップ5%社員の読書術
AI分析でわかった トップ5%社員の読書術
越川慎司
ブランディングの誤解
ブランディングの誤解
西口一希
読めば分かるは当たり前?
読めば分かるは当たり前?
犬塚美輪
デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか
デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか
針貝有佳
女性活躍から始める人的資本経営
女性活躍から始める人的資本経営
堀江敦子

同じカテゴリーの要約

頭の中がどんどん言葉になる瞬間言語化トレーニング
頭の中がどんどん言葉になる瞬間言語化トレーニング
荒木俊哉
キーエンス 最強の働き方
キーエンス 最強の働き方
齋田真司
なぜ働く?誰と働く?いつまで働く?
なぜ働く?誰と働く?いつまで働く?
有山徹
無料
正しい答えを導く質問力
正しい答えを導く質問力
山口拓朗
伝わるコツ
伝わるコツ
山本渉
できるリーダーが意思決定の前に考えること
できるリーダーが意思決定の前に考えること
内田和成
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本
決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本
吉田浩岩井俊憲 (監修)
AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
越川慎司
伝え上手になりたい
伝え上手になりたい
小川奈緒