とにかく早起き
とにかく早起き
自分を変える一番大事な習慣力
著者
とにかく早起き
出版社
明日香出版社

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出版日
2025年03月15日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

突然だが、まずあなたの理想のライフスタイルをイメージしてみてほしい。さて、そのライフスタイルが手に入るとしたら、あなたはいくら出すだろう? おそらく多くの人が、かなりの金額を払えるのではないだろうか。

実は、お金をかけずに理想のライフスタイルを実現する方法がひとつある。それは早起きだ。

本書の著者、高田晃氏は「私自身、今のライフスタイルを『理想に近い形で実現できている』と感じていますが、あらためて振り返ると、すべては『朝早く起きる』という習慣に起因していると痛感しています」と書いている。それもそのはず。2社の法人で代表を務めながら、ライフコーチや大学講師としても活動しているばかりでなく、毎年1冊程度ビジネス書を出版している。プライベートでは、週に1~2回、サーフィンのために都内から千葉の海へ通う。3児の父としての顔も持ち、週末は、長女のバレーボールの試合の応援に始まり、昼は長男のサッカー大会にコーチとして帯同。そして夕方には次男の練習試合を引率し、夜はコーチ仲間と飲み会に参加する――そんな具合に、充実した一日を過ごしているそうだ。

本書では、10年以上にわたって朝4時起きを実践し、他者の早起き支援もしてきた高田氏が、早起きを習慣化して理想のライフスタイルを手に入れる方法を教えてくれる。

自分の時間がない、いまの仕事や会社にしっくりきていない、本当にやりたいことは別にある……そんなあなたが本書を読めば、毎日が何倍も明るいものになるだろう。

著者

高田晃(たかだ ひかる)
一般社団法人 日本手帳マネージメント協会 代表理事
株式会社ラグランジュポイント 代表取締役社長
専修大学を卒業後、2006年インターネット広告最大手(株)オプトに入社。その後、営業マネージャーやグループ会社の立ち上げを経て、2013年に独立。
マーケティングコンサルタントとして中小企業支援に従事する他、商工会議所など全国各地の各種団体で年間100回以上の登壇数を誇る人気セミナー講師としても活動する。
また、2019年からは「手帳で人生をデザインする」を標語として掲げ、キャリア形成・独立起業・習慣化・自己改革など、手帳によって人生を設計してきた約20年にわたる自らの経験をベースに、その方法論をコーチングやセミナーを通じて発信。マンツーマンで実施するコーチングは、受付開始1時間で満枠になってしまうほどの人気を得ている。
著書に『メモで自分を動かす全技術』『夢をかなえるライフデザイン手帳』(以上、 明日香出版社)、『小さな会社 ネット集客の鉄則』(クロスメディア・パブリッシング)、『ネット集客のやさしい教科書。小さな会社がゼロから最短で成果をあげる実践的Webマーケティング』(エムディーエヌコーポレーション)などがある。趣味のサーフィンでは、毎年大会に出場する競技者としての顔をもつ一方、少年サッカーコーチとしても精力的に活動。公私にわたって全力投球なライフスタイルを送る3児の父である。
大手前大学 通信教育部非常勤講師。日本プレゼンテーション協会(JPA)認定プレゼンター。YouTubeチャンネル「手帳の強化書」で、手帳術に関する情報を発信中。

本書の要点

  • 要点
    1
    早起きを習慣化できる人の共通点は、明確な目的を持ち、その目的が自分をワクワクさせるものであることだ。
  • 要点
    2
    早朝の時間を“夢活”に投資し、副業に挑戦することで、会社の給料以外の収入源を得られ、精神的な安定とやりがいを感じられる。
  • 要点
    3
    理想的なモーニングルーティンは「1日をデザインする時間」と「夢活の時間」を組み合わせたものだ。前者は、その日に達成すべきゴールの設定や重要なタスクの整理、スケジューリングなどを行う時間であり、後者は夢の実現に向けた準備を進める時間である。

要約

早起きのメリット

なぜ「理想的なライフスタイル」を手に入れられたのか
kertlis/gettyimages

早起きを習慣化したことにより、著者の人生は劇的な変化を遂げた。早起きこそ、やりたいことをすべて実現するための近道であると断言してもいい。

現在、著者は2社の法人において代表を務めながら、ライフコーチや大学講師としても活動している。加えて、毎年1冊程度ビジネス書を出版しており、ビジネスパーソンとして多岐にわたる分野で活躍している。

プライベートでは、3児の父としての顔も持ちつつ、20年以上にわたってサーフィンを続けており、週に1~2回、都内から千葉県の海へ通う。長男がサッカーを始めたことから、少年サッカーチームのコーチおよび副代表としてチーム運営にも携わるようになった。また、中学生の長女はバレーボール部に所属しており、父親として、週末には練習や試合などのイベントにも積極的に参加している。

たとえば、ある週末の一日を例に挙げると、朝は長女のバレーボールの試合の応援に始まり、昼からは長男のサッカー大会にコーチとして帯同。夕方には次男の練習試合を引率し、夜はコーチ仲間と飲み会に参加……といった具合に、週末のスケジュールはいつも充実している。

このライフスタイルは、著者にとって理想的なものだ。理想的なライフスタイルを確立できた最大の要因は、間違いなく「早起き」にある。

4時起き、21時就寝する1日のスケジュール

著者の1日は、朝4時の起床から始まる。目覚めたらまず、布団の中で約10分間、スマホでSNSをチェックしながら軽くストレッチをして身体をほぐす。続いて、歯磨きをしながら新聞にざっと目を通し、洗顔や着替えといった身支度の時間には、スマホでニュース動画を流しながら、情報をインプットする。

4時30分になると、「手帳タイム」と称する1日の計画作りに取りかかる。この「手帳タイム」では、15分程度をかけて「前日の振り返り」「今週の目標の進捗確認」「今日1日のスケジューリングとタスク確認」をする。

計画を整えたあとは、いくつかの朝のルーティンをこなしたうえで、6時からは原稿の執筆や新しいセミナーの構想、新刊の企画立案など、クリエイティブな仕事に着手する。

8時ごろには、登校する子供たちを見送り、そのまま朝食タイムだ。朝食は「納豆ごはん+味噌汁+前日の残りもの」といったシンプルな献立が基本で、準備から食事まで20分以内に済ませられるようにしている。

早朝から昼食前の時間帯は、頭がさえ、集中力が持続しやすいゴールデンタイムであるため、執筆や企画立案、資料作成など、思考力を要するタスクに優先的に取り組む。一方、昼食後は眠気や疲労感が出やすく、集中力も下がるため、人とのコミュニケーションを伴う商談やミーティングなどを組み込んでいる。こうした時間割は、自身のパフォーマンスを最大化するために設定したものであり、1日を快適に過ごすための型になっている。

遅くとも夕方17時ごろには仕事を終え、その後はプライベートの時間だ。少年サッカーのコーチとして夕方の練習に参加する日もあれば、ジムで身体を動かしたり、飲みに出かけたりする日もある。

20時までには夕食と風呂を済ませ、20時半には寝室で読書の時間を取って、21時には就寝といった流れだ。こうして翌朝4時に起床したとしても、しっかりと7時間の睡眠を確保できるサイクルとなっている。

早起きを習慣化するコツ

自分をワクワクさせる目的をつくる

早起きを習慣化できる人と挫折する人の最大の違いは「なぜ早起きするのか」という目的意識の有無にある。

早起きで得られる時間を、自分の夢の実現のために活かせると捉えたり、「ひとり時間」を大きなごほうびだと感じたりする人は、自然と早起きを習慣化できる。加えて、少しずつ自らの成長を実感し、達成感を覚えることで、「もっと早起きを続けたい!」という意欲と情熱が高まるのだ。

だからこそ、早朝の時間を使って何を実現したいのか、その目的を明確に描くことが何より重要である。その目的は、自分をワクワクさせるものでなければならない。「楽しみだから寝ていられない」という状態をつくり出すことができれば、早起きは簡単に習慣化できる。

早朝を“夢活”の時間にする
shapecharge/gettyimages

早起きの目的が明確になっていて、しかもその目的が自分をワクワクさせるものである――。この2つのポイントを実現するためには、具体的にどうすればいいのだろうか。

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要約公開日 2025.05.21
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