誰にも何にも期待しない
誰にも何にも期待しない
行動力と幸福度を同時に高める練習
NEW
誰にも何にも期待しない
出版社
出版日
2024年11月27日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

「誰にも何にも期待しない」――このタイトルを見て、驚いた人もいるかもしれない。「期待しない人生なんてさみしくない?」「上司から期待されなかったら悲しいかも」と感じた人もいるだろう。だが本書を読み進めるうちに、著者のメッセージに深く共感し、「誰にも何にも期待しない」生き方こそが、より自由でしなやかな人生につながると気づかされるはずだ。

著者の長倉顕太氏は、作家、プロデューサー、編集者として活動してきた人物である。28歳で出版社に転職し、数々のベストセラーを手がけたのちに独立。現在は本やコンテンツのプロデュースや、これらを活用したマーケティングを個人や法人に伝えている。その成功の秘訣は、ベストセラー『移動する人はうまくいく』でも語られている通り、「移動すること」にある。

もう一つ、長倉氏が大切にしているのが「期待しない」姿勢だ。本書のまえがきによれば、「期待しないこと」によって「失敗を恐れて行動しない」「失敗して落ち込んで行動を止める」ことがなくなるという。結果として、行動力が高まり、成功しやすくなるのだ。

本書では、「人生に期待しない」「自分の能力に期待しない」「友達に期待しない」「上司に期待しない」「社内の評価に期待しない」など、計31の対象について「期待しない」スタンスを保つべき理由と、その具体的な実践方法が示されている。

期待しないことは、諦めることではない。過度な期待に振り回されず、自分軸で生きるための思考法である。

もしかすると、あなたがしんどくなっている原因は、期待しすぎることにあるのかもしれない。

著者

長倉顕太(ながくら けんた)
作家、プロデューサー、編集者。
1973年、東京生まれ。学習院大学卒業後、職を転々とした後、28歳のときに出版社に転職し、編集者としてベストセラーを連発。いままでに企画・編集した本の累計は1100万部を超える。
独立後は8年間にわたりホノルル、サンフランシスコに拠点を移して活動し、現在は本やコンテンツのプロデュースや、これらを活用したマーケティングを個人や法人に伝えている。海外での子育て経験から、教育事業などにも携わっている。
主な著書に『移動する人はうまくいく』(すばる舎)、『超一流の二流をめざせ!』(サンマーク出版)、『親は100%間違っている』(光文社)、『常識の1ミリ先を考える。』(横浜タイガ出版)、『人生は28歳までに決まる!』(イースト・プレス)などがある。
インスタやX、YouTubeでも情報発信中。
〈公式サイト〉https://kentanagakura.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    自分の人生や能力に期待しない人間は、失敗を恐れず挑戦できる。その姿勢が変化の時代を生き抜く力となる。
  • 要点
    2
    親子や家族、友人など人間関係の悩みはすべて他人への期待が原因。互いに期待や依存を押しつけるのではなく、それぞれの人生と選択を尊重することで成熟した人間関係が築ける。
  • 要点
    3
    価値観が合い、力を発揮できる会社に出会えることは、極めて稀だ。会社や職業、社内の評価に頼らず、自分で稼ぐ力を身につけよう。

要約

【必読ポイント!】 自分への期待をやめる練習

人生に期待しない

他人の評価を気にしすぎると、生きることが窮屈になりかねない。そうならないために有効なのが、「人生に期待しない」という姿勢である。100%ふられるとわかっている相手への告白は緊張しないのと同様に、人生に期待しなければ、他人によく見られたいという思いも自然と薄れていく。

また、人生に期待しない人は、失敗を恐れることなく、どんどんチャレンジできる。変化の激しい現代社会において、この姿勢は大きな武器となる。そして何より、行動量が多いほど、人生は豊かで、味わい深いものへと変化していく。

自分の能力に期待しない
miniseries/gettyimages

人生においては、自分の能力に過度な期待をしない姿勢も重要である。

自分の能力に期待しないことで、冷静に自己を見つめる客観的な視点が得られる。この視点こそが、自己成長の鍵となる。

著者は、編集者としてベストセラーを連発していた時期、自己評価が異常に高かった。しかしあるとき、圧倒的な力量を持つ編集者と出会い、その人には敵わないと感じたことをきっかけに、生き方を変えた。もしも自分を客観視することができなかったなら、いまの自分は存在しなかっただろう。

自分を冷静に見つめて成長していこうとする姿勢は、仕事、趣味、人間関係など、人生のあらゆる場面で活きてくる。そうして自分をアップデートし続けた先には、より楽しい未来が待っているはずだ。

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要約公開日 2025.05.09
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