他人の評価を気にしすぎると、生きることが窮屈になりかねない。そうならないために有効なのが、「人生に期待しない」という姿勢である。100%ふられるとわかっている相手への告白は緊張しないのと同様に、人生に期待しなければ、他人によく見られたいという思いも自然と薄れていく。
また、人生に期待しない人は、失敗を恐れることなく、どんどんチャレンジできる。変化の激しい現代社会において、この姿勢は大きな武器となる。そして何より、行動量が多いほど、人生は豊かで、味わい深いものへと変化していく。
人生においては、自分の能力に過度な期待をしない姿勢も重要である。
自分の能力に期待しないことで、冷静に自己を見つめる客観的な視点が得られる。この視点こそが、自己成長の鍵となる。
著者は、編集者としてベストセラーを連発していた時期、自己評価が異常に高かった。しかしあるとき、圧倒的な力量を持つ編集者と出会い、その人には敵わないと感じたことをきっかけに、生き方を変えた。もしも自分を客観視することができなかったなら、いまの自分は存在しなかっただろう。
自分を冷静に見つめて成長していこうとする姿勢は、仕事、趣味、人間関係など、人生のあらゆる場面で活きてくる。そうして自分をアップデートし続けた先には、より楽しい未来が待っているはずだ。
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