仕事に悩むビジネスパーソンには筋トレがオススメである。
なぜなら、筋トレの一連のプロセスは、仕事の進め方と驚くほど一致しているからだ。
ここで注目したいのは、優先順位の付け方だ。
仕事ができるビジネスパーソンの条件のひとつは、「優先順位の付け方が上手いこと」である。これは筋トレにも通じる。
最大の効果を得たいなら、やみくもに筋トレを始めるのではなく、まずネットや本でリサーチをし、プロのトレーナーに相談するのが鉄則である。そうやって調べていくうちに、筋トレにおける最適な順序や重要度が見えてくる。
例えば、筋トレの基本メニューで言えば、まず挙げられるのが「ビッグ3」(スクワット・デッドリフト・ベンチプレス)だ。これらは大きな筋肉を中心に鍛えながら、連動する他の部位にも刺激を与えられる「王道中の王道」とされている。
リサーチを進めるうちに、筋トレではトレーニングそのもの以上に、食事や睡眠のほうが重要であることも見えてくるだろう。
限られた時間の中でいかに筋トレ効果を最大化するか。そう考えれば、まずビッグ3を中心にメニューを構成し、食事と睡眠の質に徹底的にこだわることになる。
このように、優先順位を付け、重要なことから確実に実行する。その積み重ねが、結果に天と地ほどの差を生むのである。
仕事においても同じだ。限られた時間内に成果を出すには、やはり優先順位付けがカギとなる。
筋トレで試行錯誤しながら効率を追求した経験は、そのまま仕事にも応用できるはずだ。
人間は、変化を恐れる生き物である。居心地のよい環境を手放してまで新たな挑戦に踏み出そうとする者は少ない。
だが、変化を拒み続ける者には、破滅が待っている。時代は常に進化を続け、周囲の人間も努力を重ねている。そうしたなかで立ち止まっていれば、相対的には確実に“退化”していることになるのだ。
一歩を踏み出すのが怖い気持ちは理解できる。だが、それでもやらねばならない。
「何をしたらいいかわからない」と思うのなら、まずは筋トレをしてみればいい。
人間は、何をするにも健康でなければ本来の力を発揮できない。そう考えると、筋トレによって身につく正しい食事習慣や整ったライフスタイル、そして圧倒的な体力は、あらゆる挑戦において強力な武器となる。
たとえ今、挑戦したいと思える何かがなくても、いずれ訪れるそのときのために、体を万全な状態に整えておくことはできる。
それだけではない。筋トレは、あらゆるチャレンジのなかでも、もっとも成果と成長が目に見えてわかりやすいものだ。
その小さな成功体験から、成功の快感を知り、自信をつける。そしてさらに大きな挑戦へと踏み出す――そうして一歩ずつ前進を重ねることで、大きなチャレンジにも臆せず突き進めるようになっていく。いつの間にか、今の自分では想像もつかないほどの姿になっているはずだ。
筋トレは、そんな成功ストーリーにおいて、最高のはじめの一歩となる。やりたいことが見つからないのなら、まずは確実に役立つ筋トレから始めよう。
著者は筋トレを始める前、無駄な努力をせずに目標を達成するために、必要なトレーニングメニューやサプリメントを徹底的に調べ上げた。
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