[新版]人生を変えるモーニングメソッド
[新版]人生を変えるモーニングメソッド
自由に機嫌よく生きている人が、毎朝していること。
NEW
[新版]人生を変えるモーニングメソッド
出版社
出版日
2025年04月25日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「このままの人生で本当にいいのか」「もっと良い自分に生まれ変わりたい」――あなたがそんな思いを抱えているなら、最初にすべきは、この1冊を手に取ることだ。

著者のハル・エルロッド氏は、交通事故による重傷と深刻なうつ病という二度のどん底を乗り越えた人物である。著者が人生を好転させ、過去最高の年収を達成した鍵となったのが、朝1時間かけて実践する「モーニングメソッド」だ。本書では、モーニングメソッドによって、人生を劇的に好転させる方法を教えてくれる。

モーニングメソッドとは、60分早起きして、サイレンス・アファメーション・イメージング・エクササイズ・リーディング・ライティングという6つの習慣に取り組むこと。これにより、気分よく一日を過ごせるばかりか、集中力や自己肯定感が高まり、毎日少しずつ成長していくことができるという。なお、60分間取り組むのが難しければ、6分だけでも良いとされている。

本書は、2017年刊行の旧版に加筆修正を加えた新版である。各章が大幅にブラッシュアップされ、新たに2つの章が追加されたことで、より実践的かつ続けやすい内容に進化している。

もし今、自分の人生に満足していないのなら、必要なのは莫大なお金でも途方もない時間でもない。毎朝1時間、あるいはたった6分、自分自身の成長に投資することだ。「早起きが苦手」「時間がない」と思っている人でも、本書を読み終えたとき、きっと行動せずにはいられなくなるだろう。そして、少しずつ積み重ねた変化が、やがて想像もできなかった未来を連れて来てくれるはずだ。

著者

ハル・エルロッド(Hal Elrod)
キーノートスピーカー。ポッドキャスト「Achieve Your Goals」のホスト。37の言語に翻訳され、300万部以上を売り上げた12冊以上の著書をもつ作家で、14年間連れ添った妻の忠実な夫であり、2人の子どもの献身的な父親。
20歳のとき、時速70マイル以上のスピードで走る飲酒運転の車に正面衝突され、心臓が6分間止まり、11本の骨を折り、脳に損傷を負い、医師からは二度と歩けないと告げられたが、「モーニングメソッド」で克服した。誰もがどんな逆境も克服し、理想の人生を送れることを、身をもって示している。
著者サイト:https://halelrod.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    著者は毎朝、サイレンス・アファメーション・イメージング・エクササイズ・リーディング・ライティングという6つの習慣に取り組む「モーニングメソッド」に取り組むことで、人生を変えた。
  • 要点
    2
    1日の終わり方は、1日の始まり方と同じくらい重要だ。「イブニングメソッド」を実践してぐっすり眠り、十分にエネルギーを回復して、朝になったらモーニングメソッドで1日をスタートさせよう。

要約

理想の人生は自分の手でつくる

妥協する? それとも努力する?

なぜだろう。生まれたばかりの赤ん坊には無限の可能性を信じて疑わないのに、自分の人生が平凡であることを受け入れてしまうのは。

自分が完全にコントロールできるのは、自分自身だけである。言い換えれば、自分が何をして、どんな人間になり、他者とどう関わるかは、自分の意思で決められるということだ。だからこそ、自分史上最高の自分になって、望む人生を実現することに日々意識を向けるべきである。

あなたはどうだろうか。自分が本当に望む成功を手に入れるために、時間とエネルギーを投じているだろうか。望みよりも低い成果に甘んじてしまっていないだろうか。

人生を変えた格言
Photo by Jelle van Leest on Unsplash

著者はこれまでに人生のどん底を二度経験している。

一度目は、居眠り運転の車に衝突され、6日間も昏睡状態に陥ったこと。そして二度目は、リーマンショックの影響で多額の負債を抱え、深刻なうつ状態となったことである。

ところが、二度目のどん底の渦中にあったある朝、状況が思いがけず変化した。オーディオブックから聞こえてきたあるフレーズが、著者の胸に強く刺さったのである。

――あなたの成功のレベルが人間としての成長のレベルを超えることはめったにない。

なぜなら成功は、あなたの人間としてのレベルが引き寄せるものだからだ――

その瞬間、著者は気づいた。今の自分は、望む成功を手にするだけの人間になれていないのだと。手に入れたい人生を実現するには、それにふさわしい人物になる必要がある。そのために、毎日、自分を成長させる時間を意図的に確保しなければならない。そう腹落ちしたのだ。

そこで著者は、スケジュール帳を片手に、自分を成長させるための時間を捻出できるタイミングを探した。

夜はどうか。午後なら可能だろうか。だが、冷静に考えると現実的ではなかった。

では、朝なら――。いや、無理だ。早起きが大嫌いなのだから。

それでも考えれば考えるほど、選択肢は「朝」しかなかった。朝に成長のためのルーティンをこなせば、その後の時間を前向きな気持ちで過ごせる。しかも朝なら、「疲れた」「時間がない」といった言い訳が通用しない。

こうして著者は、翌日のスケジュールに「朝5時起床」と書き込んだ。

成功者たちが実践する6つの行動習慣
Photo by Daria Nepriakhina on Unsplash

もうひとつ問題があった。それは「その1時間に何をすれば、人生に最大のインパクトを与えることができ、最速で人生を改善できるだろうか」ということだ。

著者が成功者たちの行動習慣を徹底的に調査すると、次の6つの行動が浮かび上がった。

(1)瞑想など沈黙のなかに身を置くこと

(2)アファメーション

(3)イメージング

(4)エクササイズ

(5)読書

(6)日記を書くこと

とはいえ、どれを選べば人生を最速で変えられるのか、判断がつかない。ならばすべてを試してみよう――そう決めた著者は、翌朝1時間早く起きて、それぞれ10分間ずつ試すことにした。

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要約公開日 2025.06.23
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