メディアのリアル

未 読
メディアのリアル
ジャンル
著者
吉田正樹
出版社
プレジデント社
定価
1,500円 (税抜)
出版日
2015年05月25日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
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著者
吉田正樹
未 読
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出版社
プレジデント社
定価
1,500円 (税抜)
出版日
2015年05月25日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
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レビュー

世界に通用するコンテンツとは何なのか? ツイッター、ユーチューブ、LINEといった新しいメディアが影響力を増す中で、メディアはどう生き残っていくのか? 一流のメディア人たちから、こうした問いを考えるためのヒントを多角的に得られるのが本書である。

著者は、『笑う犬の生活』シリーズ、『夢で逢えたら』などの数々の伝説的番組を生み出した元フジテレビプロデューサーで、現在はワタナベエンターテインメントの会長を務めている吉田正樹氏。本書は、2014年に立教大学において展開された「日本のコンテンツ産業は世界に通用するか~クールジャパンを考える」という講義内容を再構成したものである。吉田氏とともにメディアの現状と未来について語り尽くすゲストは、そうそうたる顔ぶれだ。サイバーエージェント社長の藤田晋氏、大ヒット作『踊る大捜査線 THE MOVIE2』を生んだ映画監督の本広克行氏、メディアコンサルタントの境治氏、そして『バイリンガール英会話』で一躍有名になったユーチューバーの吉田ちか氏などなど。

テレビ、映画、音楽、評論、WEBなどの新しい時代をつくり出す先駆者たちの、「生々しい本音」がリアルに語られていく。学生たちを熱狂させた臨場感あふれる伝説の「白熱教室」は、メディア関係者はもちろん、日本のコンテンツという文化の魅力と変遷、そしてその可能性について学びたいビジネスパーソンにとって、必読の一冊である。

松尾 美里

著者

吉田正樹
1959年兵庫県姫路市出身。県立姫路西高等学校卒。83年東京大学法学部卒業後、フジテレビに入社。『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』を担当。『夢で逢えたら』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『27時間テレビ』『笑う犬の生活』『平成日本のよふけ』『トリビアの泉』などの番組を企画制作。バラエティー制作センター部長などを経て、2009年フジテレビを退社。吉田正樹事務所を設立し、ワタナベエンターテインメント会長、SBI-HD取締役などを務める。

本書の要点

  • 要点
    1
    作品の制作に費やす時間や予算、高い志や情熱が、過剰に投入されていれば、その異常さが作品の熱量となる。これが世界に通用するコンテンツに必要なものだといえる。
  • 要点
    2
    ソーシャルテレビでは、ツイッターで見知らぬ人と会話をしながらテレビを観ることが普通になってくる。今後は、視聴者とのエンゲージメントをアピールして、広告収入を得るというビジネスモデルも考えられる。
  • 要点
    3
    現代は、ネットサーフィンの時代からリコメンドの時代に変化している。世の中のさまざまな情報のキュレーターの存在がいっそう重要になる。

要約

テレビプロデューサーの生き残り方(吉田正樹氏)

クールジャパンのヒント

90年代後半にフジテレビで『笑う犬の生活―YARANEVA!!(笑う犬)』というコント番組をつくっていた吉田氏は、番組の成功の裏で、やりきれない虚しさを感じていた。どんなに心血を注いでヒット番組をつくっても、放送が終了すればすぐに忘れられてしまうからだ。

ところが『笑う犬』が、十数年の時を経て、海外で人気を博しているという。日本の視聴者の反応だけを考えてつくった番組が、意外にも外国人にウケている理由は何か。一つは、人間の弱さや社会の不条理といった普遍的なテーマが、番組のベースにあるからである。もう一つは、半端ではない熱量が番組に込められているからである。制作に費やす時間や予算、「どうしてもこれを伝えたい」という高い志や情熱が、良い意味で過剰に投入されていれば、その異常さが作品の熱量になるのだ。

クールジャパンのヒントもここにあると著者は考えている。最初から「世界標準ありき」でつくられたものは、どの国からも受け入れられない。これはテレビだけでなく、映画や音楽などのコンテンツにもあてはまるだろう。

テレビ業界の未来はいかに?
DeshaCAM/iStock/Thinkstock

テレビのプレゼンスが下降している最大の原因は、つくり手のエネルギーの枯渇である。新しいことへの挑戦意欲に満ちたコンテンツを生み出そうとしているのは、若者にとっては、LINEやユーチューブといったネットの世界なのではないかとさえ思われる。

テレビ・放送業界は、視聴者の意識の変化や視聴環境の変化に対応できていない。今後は、スマートフォンなどの移動中の視聴が中心となってくる。テレビ制作の現場は、それを念頭に、企画の立て方や演出論も含めて考察することが重要だ。

スマートフォンでもパソコンでも動画を楽しめる今、テレビは特権的なプラットフォームではなくなりつつある。しかし、テレビ業界のコンテンツ制作能力は、いまだに他のメディアの追随を許さない高いレベルにある。テレビというプラットフォームを超えたコンテンツメーカーを目指すことで、テレビは生き残っていくはずだ。同時に、テレビのプロデューサーには、ユーチューブ、ツイッター、SNSといったネットの世界から映画、新聞、雑誌などの旧来のメディアまで、横断的に取り込み融合させていく能力やスキルが求められるだろう。

インターネットビジネスを成功させる3つのポイント(藤田晋氏)

チーム一体となって開発する
Bartłomiej Szewczyk/iStock/Thinkstock

日本を代表するネット企業になったサイバーエージェントを率いる藤田晋氏によると、今後のインターネットビジネスを成功させるポイントは次の三つである。

一つは、社内に企画、技術、デザインができるチームをつくり、一体となって内製で開発することである。インターネットのサービスを外注すると、たいてい失敗する。社内制作ならユーザーの反響を見ながらシステムを柔軟に変更することができ、問題が起きてもすぐに対処できる。

プロデューサーは、新サービスの開発や既存サービスの改善などによって、ページビューを増やすことが求められる。エンジニアには、サクサク動き、回遊ユーザーを集めるよう設計されたシステムを構築できる力が必要だ。そして、デザイナーは、見やすくて使いやすい、人をワクワクさせるデザインをつくることが重要である。

スタッフの創造性や感性を高める

二つ目のポイントは、スタッフの創造性や感性を高めて、アイデアがどんどん出てくる組織をつくることである。

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産業・業界
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吉田正樹
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1,500円 (税抜)
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2015年05月25日
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