minimalism
30歳からはじめるミニマル・ライフ

未 読
minimalism
ジャンル
著者
ジョシュア・フィールズ・ミルバーン ライアン・ニコデマス 吉田俊太郎(訳)
出版社
フィルムアート社
定価
1,836円
出版日
2014年03月25日
評点(5点満点)
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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レビュー

当時30歳の男性ユニット「ザ・ミニマリスツ」による、有意義な生活や人生を送るためのアドバイスがふんだんに詰まった本書。物質的な豊かさに恵まれていても何か物足りない、誰もがうらやむ職についていても満たされない…そんな悩みを抱えている大勢の人に向けて「本当の幸せ」をつかむためのツールとして、ミニマリズムをすすめている。

2人は言う。「ミニマリズムとは、幸せと満足感と自由を見つけだす目的」なのだと。「ザ・ミニマリスツ」がいかに生活を変えてきたのか、そのきっかけとは何だったのか、そして今どんな暮らしをしているのか。さまざまなエピソードをちりばめながら丁寧に描かれている。

印象深かったのは、ジョシュアの母親が亡くなった際の、遺品を整理するエピソードである。多すぎる遺品をそのまま倉庫に移す予定だったが、自分の幼かった頃の絵やテスト用紙などが詰まった段ボール箱がガムテープでしっかり梱包された状態で見つかったとき、物を大事に保管することの無意味さを悟った。思い出は、物にではなく、人の記憶の中にある。物の価値が所有者自身の価値を上回ることは決してない。

また、自分自身を変えたいと思っていても、なかなか一歩踏み出せない人へのアドバイスも面白い。「変わったほうがいい」「減らしたほうがいい」など「○○したほうがいい」という考えを、思い切って「変わる」「減らす」といったマスト事項にしてしまう、というもの。単純に物を減らしましょう、というのではなく、人生を変えるきっかけとして、この本を利用するのもおすすめだ。

下良 果林

著者

Joshua Fields Millburn and Ryan Nicodemus(ジョシュア・フィールズ・ミルバーン、ライアン・ニコデマス)
ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスの2人組、ザ・ミニマリスツ(The Minimalists)は、もっと少ない所有物でもっと意義深い生活を送ることを探求、実践するユニット。彼らのウェブサイト「TheMinimalists.com」でエッセイを発表し、世界中から200万人を超える読者を集めている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』誌、CBS、NBC、FOX、NPR、CBEラジオ、ウェブサイト「Zen Habits」をはじめとする数々のメディアで紹介され、これまで出版されたシンプルな生活を題材にした著作はどれもベストセラーとなっている。ノンフィクション『Minimalism: Live a Meaningful Life』『Everything That Remains』、エッセイ集『A Day in the Life of a Minimalist』『The Minimalists: Essential Essays』『Simplicity』、フィクションでは、短編小説『Falling While Sitting Down』、中編小説『Days After the Crash』、長編小説『As a Decade Fades』等。

本書の要点

  • 要点
    1
    ミニマリズムとはあくまで人生の選択肢のひとつであり、ミニマリストとは「本当に大切な物を大切にする」ために不要なものを削ぎ落して暮らしている人を指す。
  • 要点
    2
    本当に変化を望んでいるのなら、それを「マスト事項」として扱おう。「したほうがいい」ことは「絶対にそうしなければならない」ことに格上げしよう。
  • 要点
    3
    変わりたいと思っているけれど、何をしたらいいのかわからない。そんな人には「個人としての成長」と「他者への貢献」にフォーカスし、しっくりくるアクションをリストアップしてみよう。

要約

イントロダクション

ミニマリズムとはツールである
©iStock/olivier Le Moal

ミニマリズムを単なる一過性の流行やトレンドだと否定している人はたいてい「所持品を100個以下におさえなければならない」「車や家やテレビを持ってはならない」といった「制約」がある思い込み、シンプルに暮らすなんてできないと言っている。

しかし、ミニマリズムとは、解放と自由を手に入れるための「手段」にすぎず、そこには厳格な縛りやルールは一切ないものだ。車や家を所有し、子どもがいるミニマリストは少なくない。

「ザ・ミニマリスツ」によると、人間生活には大切な4つの分野があるという。それは健康、人間関係、使命(ミッション)そして情熱(パッション)だ。不要なものを削ぎ落して、本当に大切なことにフォーカスし、そのために自分の時間を費やす。そうすれば、真の意味で有意義な生活、幸福な暮らしを手に入れることができるだろう。そのために便利な考え方が、ミニマリズムなのだ。

「何が大切か」は、人それぞれ。本著も、ミニマリストになるための規則やルールではなく、人生を通して幸福を追求するためのアドバイスとしてとらえてほしい。

今を生きる

「ながら」は厳禁

敬虔なキリスト教徒であるロブ・ベルの小説の中で、シナイ山の頂に登れと神に告げられたモーゼ。神はモーゼに「その山に身を置け」とも付け足した。山に登れば、どうやって下山すればいいのか、また家にやり残してあることはないかと、あれこれ気にしてしまう。しかし、ただその山に身を置くということは、他のことは気にせず、その瞬間を楽しめという意味だ。ひっきりなしに押し寄せる不安やさまざまな考えに時間を奪われず、ただ今を楽しむことが大切だ。

幼い頃よく母親に言われた「さっさとその皿を平らげなさい」という言葉を思い出すと、一度に一つのことに集中することの大切さが再認識できる。集中によって、自分の人生の主導権を握り、コントロールすることができるだろう。

読書や運動の際は、PCやスマホを遠ざける。歯磨きをしながらメールチェックすることをやめる。自分がすべきこと、したいことに全面的に集中しよう。ひとつひとつの瞬間を無駄にせず、全力で味わうことで、人生はたちまち意義のあるものに変わっていくだろう。

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未 読
minimalism
ジャンル
自己啓発・マインド
著者
ジョシュア・フィールズ・ミルバーン ライアン・ニコデマス 吉田俊太郎(訳)
出版社
フィルムアート社
定価
1,836円
出版日
2014年03月25日
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