仕事ができる人はなぜハンカチを2枚持っているのか?

1秒で相手の心をつかむ「気くばり」の習慣
未読
仕事ができる人はなぜハンカチを2枚持っているのか?
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1秒で相手の心をつかむ「気くばり」の習慣
未読
仕事ができる人はなぜハンカチを2枚持っているのか?
出版社
日本実業出版社
出版日
2015年07月20日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「周囲から一目置かれる存在になりたい」「役職や立場にそぐう立ち居振る舞いを身につけたい」「仕事でもプライベートでも、コミュニケーションがうまくなりたい」このような思いを抱えている人は多い。これらを解決するのに重要なことは何だろうか。著者によれば、それは「気くばり」なのだという。気くばりは単なる人づきあいの潤滑油や、好印象を得るためのおべっかなどではなく、ワンランク上の自分を演出するための必須スキルなのだ。

さらに、多くのビジネス研修などを開催し、仕事柄エグゼクティブな人たちに日々接している著者に言わせれば、「自己演出は他者演出」なのだという。真の実力や能力という「中身」のある人は、自分の演出をすることよりも、周囲の人、身近な人を輝かせるべく「他者演出」を心がけている。他者を演出するかのような気くばりが自己演出の種となり、自然に自分も引き立つのである。

本書では、その「気くばり」を戦略として身につけ、自己演出として活用する方法をわかりやすく解説するとともに、著者が接してきたビジネスで成功を収めた人が見せた「気くばり」のエピソードを豊富に紹介している。ワンランク上の「気くばり」を身につけることで、周囲の評価はきっと変わるだろう。ぜひ、一流の人たちのとっておきの習慣を手に入れ、ビジネスシーンで活用していただきたい。

ライター画像
山下あすみ

著者

西松 眞子
Carpe Diem(カーペディエム)代表。対外的・戦略的イメージコンサルタント。大学職員を経てイベントプロデュース会社でマナー・接客指導にあたる。その後、心理学、色彩学を修め、2001年、トータルイメージプロデュースサロン「Carpe Diem」を開設。一貫した自己演出理論でイメージコンサルティング分野での第一人者として活躍し、行政機関、金融機関、商社、百貨店、ホテル、美容関連、メーカーなど幅広い分野でコンサルティング実績がある。企業研修、セミナーも多数実施し、早稲田大学ビジネススクールにおいて社会人向けの印象講座も担当する。

本書の要点

  • 要点
    1
    成功している人や、エグゼクティブな人は、周囲の人たちへの気くばりに長けた人が多い。自分以外の人に対して気をくばることが心のゆとりを生み、いずれあらゆることが好転していく。
  • 要点
    2
    周囲から認められたい、一目置かれたいと思うなら、他者を思うゆとりだけでなく、本書で紹介する「気くばり」をコツコツと繰り返すことが大事である。
  • 要点
    3
    気くばりの本質は「見えないけれど、確かにそこにある」信頼や親しみ、優しい心を他者にくばり続けることにある。

要約

【必読ポイント!】 ものの気くばり

ハンカチを2枚持つ

気くばりのできる人になるためにまず著者がおすすめしているのが「ハンカチを2枚持つ」ことだ。ハンカチ1枚は身だしなみの域で当たり前のレベルであり、2枚目は自分ではない誰かのためのものである。著者自身も旅行中に飲み物を膝にこぼして慌てていたとき、初対面の男性からきれいなハンカチを差し出され、とても感動したという経験をしている。

このように実際に誰かにハンカチを差し出すということはそうあるものではないが、成功する人は常に準備を怠らないものなのである。自分以外の人に対して気をくばることが心のゆとりを生み、ものごとの好循環につながっていく。

傘は開いてから渡す
©iStock/Rawpixel

少し面倒なことをさっと相手にしてもらうと、人は嬉しいものだ。ザアザア降りの雨の中、手に荷物を抱えていて傘を開くのが大変なときに、傘を開いて渡してもらったら、なんと晴れやかで嬉しい気持ちになるだろうか。実際に著者が接客コンサルティングをしている先でも、雨の日は出口でお客様の傘を開いて渡すように指導しているという。

傘に限らず、小さな先読み行為ができる人は周囲の評価が高い。例えば缶飲料の「プルタブ開け」である。プルタブを開けるのは女性には意外と大変で、力がいるもの。これをさっと開けてから渡せばスマートだろう。

成功者は長財布を使う

成功者・お金持ちと呼ばれる人たちは、みな長財布を好んで使う。それは、「お札をきれいに扱いたい」からである。長財布だとお札を折らずにすむため、きれいなお札を相手に渡すことができる。ご祝儀などでなくとも折り目のないお札を渡されるのは気持ちがいいものだ。お金に愛される人は、それだけお金を大切に扱っているといえる。

さらにひと工夫を加えるとすると、お札の向きを揃えるようにしておきたい。お札にも表裏、上下がある。向きの揃ったお札を渡せる人は、それだけものごとを丁寧に扱う人という印象を与えることができる。

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要約公開日 2015.12.11
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