SOFT SKILLS

ソフトウェア開発者の人生マニュアル
未読
日本語
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ソフトウェア開発者の人生マニュアル
未読
日本語
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出版社
定価
3,080円(税込)
出版日
2016年05月20日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.0
応用性
4.5
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おすすめポイント

世の中に「ソフトウェア開発」の書籍はたくさんある。しかし、「いいソフトウェア開発者」になるための戦略と戦術の両方を教えてくれる本はそうそうないだろう。

本書はまさに、「いいソフトウェア開発者」になる方法が書かれた画期的な一冊である。著者によれば、ソフトウェア開発者として成功するためには、隣のメンテナンスプログラマーがあなたを車でひき殺してやりたいと思ったりしないコードの書き方を学ぶだけでなく、もっと広い視点から人生を捉える必要があるという。

実際、本書にはいいコードの書き方や、さまざまなテクノロジーの使い方などの説明は、一切登場しない。代わりに書かれているのは、ソフトウェア開発者が素晴らしい人生を送るための秘訣だ。33歳で「引退」できるほどの成功を収めた著者が、自身の体験から紡ぎだしたその項目は、なんと71にも及ぶ。本書を手に取る際は、ぜひ自分の関心のあるところからお読みいただきたい。

また、本書はソフトウェア開発者を主な読者として想定してはいるものの、ここに書かれた知見はどれも普遍的なものばかりである。キャリアの築き方から生産性向上のためのテクニック、資産運用、健康管理など、誰が読んでも得るものは多いはずだ。一度読んだだけで終わらせるのではなく、本棚に並べておき、折を見て必要な箇所を読みなおしてみてほしい。なんといっても、本書は「マニュアル」なのだから。

著者

ジョン・ソンメズ John Z. Sonmez
ソフトウェア開発者やITプロフェッショナルに向けたサイト「シンプルプログラマー」の設計者で、複雑な問題を単純なソリューションに変換するという自らのビジョンを飽くことなく追求している。オンラインの開発者トレーニングサイトである「プルーラルサイト」のために、iOS、Android、.Net、Java、ゲーム開発などのテーマで50種類の講座を製作している。また、プログラマーのためのフィットネスを扱う「Get Up and CODE」ポッドキャスト、ほかの3人の開発者/起業家とともにそれぞれのオンラインビジネスを構築したときの実話をシェアしている「アントレプログラマーズ」ポッドキャストも主催している。

ソフトウェア開発者の生き方のコーチでもあり、ソフトウェアエンジニア、プログラマー、その他の技術プロフェッショナルがそれぞれのキャリアを伸ばし、より充実した人生を送れるように支援している。

本書の要点

  • 要点
    1
    ソフトウェア開発者は、自分のキャリアを事業として捉えるべきだ。会社に依存してはならない。
  • 要点
    2
    自分を売り出すためには、確固たる専門分野を持ち、差別化を図るべきである。
  • 要点
    3
    あらゆる手段を通じて、希望する会社に自分のことを伝える努力をするべきだ。履歴書と面接だけでは不十分である。
  • 要点
    4
    ポモドーロテクニックと呼ばれる、25分働いて5分休むというルーティンを組んだことで、著者の生産性は大幅に向上した。
  • 要点
    5
    給与交渉は積極的に行うべきである。その際、自分から希望する金額を言ってはならない。

要約

【必読ポイント!】 キャリアの築き方

事業者としてのマインドセットを持て
SanneBerg/iStock/Thinkstock

キャリアの出発点に立ったソフトウェア開発者の大半が犯す最大の誤りは、ソフトウェア開発のキャリアを事業(ビジネス)として扱っていないことだ。自分を事業者としてとらえることは、自分という「事業」のために優れた判断を下すためには欠かせないものである。一時的なキャリアとして、特定の会社の従業員になるのは悪いことではないが、その肩書が自分のキャリアを表していると考えてはならない。自分のことを、会社に依存する力のない存在と捉えるのではなく、自律的で自由な存在だと認識するべきである。

とはいえ、自分自身を「事業」だと考えるだけでは大した意味がない。重要なのは、自分という事業を構成するものが何か、きちんと考えることだ。ソフトウェア開発者の場合、提供しているサービスはソフトウェアを作れる能力である。だからこそ、あなたはその価値がどのようなものなのか、そしてその他のソフトウェア開発者たちとあなたがどう違うのか、しっかりと伝えられるようにならなければならない。

社交術は絶対に身につけよ

自分の仕事はコードを書くことだと思っているなら、それは考えなおすべきである。なぜならソフトウェア開発者としての大半の仕事は、ほかのあらゆる職種と同様、人と接することだからだ。優れたソフトウェア開発者になるためには、人とうまく接する方法を学ぶ必要がある。

特に、ソフトウェア開発者は、すべての人が論理的な視点から物事を考えると思い、しっかりとした論理であれば、他人はあなたの考え方を否応なく受け入れるという誤った思考に陥りやすい。しかし、人は本来、非常に感情的な生き物であることを思い出さなければならない。

そういうわけで、紛糾するような議論はなんとしてでも避けたほうがいいだろう。話し合いの内容が、自分にとっては大した意味がなくても、他人にとっては大きな意味を持っている場合もある。自分がいったん諦めることで、相手に貸しを作ることもできると考えよう。このような社交術は今すぐ身につけるべきだ。人と気持よく接する方法を学べば、人生はずっと楽しいものになる。

自分の専門性を見極める
phototechno/iStock/Thinkstock

世の中のほとんどのソフトウェア開発者は、どのプログラミング言語を使うかによって、それぞれの専門分野を定義する傾向にある。しかし、それだけでは何を専門としている人なのか見えてこない。プログラミング言語は、単に仕事をするときに使うツールにすぎない。

特定分野を専門とすると、その専門分野に押し込まれて、多くのチャンスを見逃すことになると恐怖する人は多い。確かに専門をもつことによって、一部のチャンスが閉ざされるのは事実だ。しかし、専門を持てば、それ以上にチャンスが広がることのほうが多いのもまた事実である。実際、なんでもこなせるジェネラリストになれば、さまざまな顧客に対応できるようになるかといえば、そうではない。ジェネラリストに注文を頼んでくる顧客など、スペシャリストが必要だということもわからないぐらい事情に疎い人々ぐらいである。

ソフトウェア開発者の専門分野はたくさんある。だからこそ、自分がどんなタイプのソフトウェア開発をしたいかをまずはっきりさせておこう。どこまで専門性を限定するかは市場規模によって決まるが、できる限り絞りこむようにしたい。そうすれば、その市場でのあなたの需要はとてつもなく高くなるはずだ。

自分を売り込む方法

面接を裏口からハッキングする

ほとんどの面接官は、技術以外のあらゆる要素に基づいて人を採用している――この事実を理解し、面接官に気に入ってもらうことが、面接で「合格」するための手っ取り早い方法である。その意味で、戦いは面接前からすでに始まっている。

著者が希望する会社に入社した時の手段は以下のとおりである。

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