ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから

本書の要点

  • ソフトウェア開発者は、自分のキャリアを事業として捉えるべきだ。会社に依存してはならない。

  • 自分を売り出すためには、確固たる専門分野を持ち、差別化を図るべきである。

  • あらゆる手段を通じて、希望する会社に自分のことを伝える努力をするべきだ。履歴書と面接だけでは不十分である。

  • ポモドーロテクニックと呼ばれる、25分働いて5分休むというルーティンを組んだことで、著者の生産性は大幅に向上した。

  • 給与交渉は積極的に行うべきである。その際、自分から希望する金額を言ってはならない。

1 / 4

【必読ポイント!】 キャリアの築き方

事業者としてのマインドセットを持て

SanneBerg/iStock/Thinkstock

キャリアの出発点に立ったソフトウェア開発者の大半が犯す最大の誤りは、ソフトウェア開発のキャリアを事業(ビジネス)として扱っていないことだ。自分を事業者としてとらえることは、自分という「事業」のために優れた判断を下すためには欠かせないものである。一時的なキャリアとして、特定の会社の従業員になるのは悪いことではないが、その肩書が自分のキャリアを表していると考えてはならない。自分のことを、会社に依存する力のない存在と捉えるのではなく、自律的で自由な存在だと認識するべきである。

とはいえ、自分自身を「事業」だと考えるだけでは大した意味がない。重要なのは、自分という事業を構成するものが何か、きちんと考えることだ。ソフトウェア開発者の場合、提供しているサービスはソフトウェアを作れる能力である。だからこそ、あなたはその価値がどのようなものなのか、そしてその他のソフトウェア開発者たちとあなたがどう違うのか、しっかりと伝えられるようにならなければならない。

社交術は絶対に身につけよ

自分の仕事はコードを書くことだと思っているなら、それは考えなおすべきである。なぜならソフトウェア開発者としての大半の仕事は、ほかのあらゆる職種と同様、人と接することだからだ。優れたソフトウェア開発者になるためには、人とうまく接する方法を学ぶ必要がある。

特に、ソフトウェア開発者は、すべての人が論理的な視点から物事を考えると思い、しっかりとした論理であれば、他人はあなたの考え方を否応なく受け入れるという誤った思考に陥りやすい。しかし、人は本来、非常に感情的な生き物であることを思い出さなければならない。

そういうわけで、紛糾するような議論はなんとしてでも避けたほうがいいだろう。話し合いの内容が、自分にとっては大した意味がなくても、他人にとっては大きな意味を持っている場合もある。自分がいったん諦めることで、相手に貸しを作ることもできると考えよう。このような社交術は今すぐ身につけるべきだ。人と気持よく接する方法を学べば、人生はずっと楽しいものになる。

自分の専門性を見極める

phototechno/iStock/Thinkstock

世の中のほとんどのソフトウェア開発者は、どのプログラミング言語を使うかによって、それぞれの専門分野を定義する傾向にある。しかし、それだけでは何を専門としている人なのか見えてこない。プログラミング言語は、単に仕事をするときに使うツールにすぎない。

特定分野を専門とすると、その専門分野に押し込まれて、多くのチャンスを見逃すことになると恐怖する人は多い。確かに専門をもつことによって、一部のチャンスが閉ざされるのは事実だ。しかし、専門を持てば、それ以上にチャンスが広がることのほうが多いのもまた事実である。実際、なんでもこなせるジェネラリストになれば、さまざまな顧客に対応できるようになるかといえば、そうではない。ジェネラリストに注文を頼んでくる顧客など、スペシャリストが必要だということもわからないぐらい事情に疎い人々ぐらいである。

ソフトウェア開発者の専門分野はたくさんある。だからこそ、自分がどんなタイプのソフトウェア開発をしたいかをまずはっきりさせておこう。どこまで専門性を限定するかは市場規模によって決まるが、できる限り絞りこむようにしたい。そうすれば、その市場でのあなたの需要はとてつもなく高くなるはずだ。

2 / 4

自分を売り込む方法

面接を裏口からハッキングする

ほとんどの面接官は、技術以外のあらゆる要素に基づいて人を採用している――この事実を理解し、面接官に気に入ってもらうことが、面接で「合格」するための手っ取り早い方法である。その意味で、戦いは面接前からすでに始まっている。

著者が希望する会社に入社した時の手段は以下のとおりである。

もっと見る
この続きを見るには...
残り2249/3823文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2016.08.23
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

偉大な指揮者に学ぶ無知のリーダーシップ
偉大な指揮者に学ぶ無知のリーダーシップ
土方奈美(訳)イタイ・タルガム
小さな会社の幹部社員の教科書
小さな会社の幹部社員の教科書
井東昌樹
馬を飛ばそう
馬を飛ばそう
ケヴィン・アシュトン門脇弘典(訳)
バリアバリュー
バリアバリュー
垣内俊哉
為末大の未来対談
為末大の未来対談
為末大
ENIAC
ENIAC
ThomasHaighMarkPriestleyCrispinRope土居範久(監修)羽田昭裕(訳)川辺治之(訳)
あれか、これか
あれか、これか
野口真人
社員100人までの会社の「社長の仕事」
社員100人までの会社の「社長の仕事」
古田圡満

同じカテゴリーの要約

24時間が変わる朝の30分
24時間が変わる朝の30分
吉武麻子
今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本
今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本
山口拓朗(監修)森泉亜紀子(監修)
「何を考えているかわからない…」がなくなる 部下が自ら動きだす「上司の話し方」
「何を考えているかわからない…」がなくなる 部下が自ら動きだす「上司の話し方」
桐生稔
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
noteで年収1000万円
noteで年収1000万円
Sai
世界一ゆるい勉強法
世界一ゆるい勉強法
サバンナ 八木真澄
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
仲山進也
「忘れられないあの人」になる小さな習慣
「忘れられないあの人」になる小さな習慣
山内誠治
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
三宅香帆
かくれた「強み」をみつけよう。
かくれた「強み」をみつけよう。
三石原士
無料