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0から1をつくるの表紙

0から1をつくる

まだないビジネスモデルの描き方


本書の要点

  • 0からビジネスをつくる際、本質的な目的を意味するWhyを見つけることが重要である。

  • 0から1を生み出すうえで共通するステップは、「暗黙の要望を理解する」「嬉しい5年後を描く」「問いを固める」「アイデアをカタチにする」「動かす環境を整える」という5つである。

  • 課題を解決するための問いを固める際には、多様な可能性を探ることが求められる。

  • 新規ビジネスの構築によって得た知見や経験を、社内外にオープンにしていき、共創の輪を広げていくことが大切だ。

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新規ビジネスに向けて

企画立案の手本となるスタートアップ企業

近年、ITを駆使した新規ビジネスの立ち上げが増えている。0からビジネスをつくる際は、基幹システムを対象とし、業務効率化やコスト削減を目的とする従来型のアプローチではうまくいかない。なぜなら、今後の新規ビジネスにおいては、Webシステムやスマートデバイスを活用するシステムが対象となり、企画の目的も収益の拡大となるためだ。

そこで新規ビジネスの企画立案で参考になるのが、ITを駆使したサービスを行うスタートアップ企業だ。ここからは、スタートアップ企業が企画する際に共通して行う、5つのステップを紹介していく。

暗黙の要望を理解する

1つ目のステップは、ユーザーが言葉で表現しきれない潜在的なニーズ、つまり「暗黙の要望」を把握する段階である。まずは、ユーザーが所属組織で大切にしていることや、コミュニケーションや判断のベースとなる「価値観」をあぶり出す。

そこで有用なのは、相手の回答内容に潜む、言語化できない本音を汲み取る、「デプスインタビュー」というインタビューの手法である。インタビューのテーマは、「現状」と「ありたい姿」という2つに大別される。相手が本音で話しているかを見極めるには、相手の表情に注目するとよい。また、気軽に話してもらえるよう、手ぶらでインタビューに臨むことを心がけたい。

本質的な目的、Whyを見つける

marekuliasz/iStock/Thinkstock

次に、インタビューなどを通して得たユーザーの情報をもとに、「暗黙の要望」を導いていく。具体的には、価値観にまつわる情報から共通項を見出して、ラベル分けをする。そして、ラベル同士の関係性を見出して、より大きな単位でくくるのである。そこから、ユーザーの課題や要望を推し量り、本質的な目的を意味するWhyを見つけていく。

0からビジネスをつくる場合は、企業や部署として、どうありたいかが重要となる。そこで、このWhyこそがユーザーや関係者を巻き込み、実現したい価値を考えるうえでの土台となってくれる。

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嬉しい5年後を描く

変化の予兆を集め、関係づける

2つ目のステップは、実現させたい「嬉しい5年後」を描くというものである。まずは、考えるテーマを設定し、法規制や税制、人口動態などの社会情勢についての変化の予兆をチームで集めてみる。150〜300個ほど集まったら、直感的に気になる予兆にマークをつける。その後、模造紙にマークをつけた予兆を書き込み、書き込んだ理由を話し合いながら、関係のありそうな予兆を線でつないでいく。こうすれば、未来のシナリオが徐々に見え始める。

このステップで大事なのは、未来の可能性を最大限探ることである。そのうえで、描いたシナリオに対し、自分のとりたい行動を決めていくのだ。

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問いを固める

当事者意識を醸成する

Creative-idea/iStock/Thinkstock

3つ目のステップは、「嬉しい5年後」にたどり着くために、どのように課題を解決していくのかを問う段階である。まずは仮の問いを設定することから始める。メンバーが重要だと思う課題を「問い」の形式にして挙げ、意見を交換する。「どうすれば〜?」などと質問形式にしたり、「私」、「私たち」を主語にしたりすることで、多様なアイデアが出やすくなる。

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要約公開日 2016.11.24
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