敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法

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敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法
出版社
出版日
2017年09月14日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

嫌われるのが怖くて、頼まれた仕事を断れない人。「あなたはどう思っているの」と意見を聞かれると、頭が真っ白になってしまったり、つい相手に合わせた意見を言ったりしてしまう人。友達のSNSの投稿を見ると、自分と比べてつい落ち込んでしまう人。本書は、そんな「敏感すぎる人」たちのために書かれた本だ。

本書は「自分軸で生きる」ことと、そのために「自己肯定感を高める」ことに焦点を当てた、7日間の変革のプログラムを提案する。最終的に目指す地点は、自分軸で考えた「自己実現」ができるようになることだ。1日ごとのステップの末尾には簡単なワークが用意され、読者が能動的にプログラムに取り組めるように工夫されている。全体を通して難しい用語はなく、本を通して著者のカウンセリングを受けているような感覚で読み進めることができる。

本書は、2017年秋の発売以来順調に増刷され、売り上げを伸ばしている。それだけ、つい他人の言うことを気にしてしまう「敏感すぎる」という生きづらさを抱えている人が、現代社会に多くいるということではないだろうか。もしかすると、あなたが無自覚のうちに感じているストレスも、「敏感すぎる」ことに由来しているかもしれない。少しでも思い当たるふしのある方は、本書のページを開いてみてはどうだろう。

ライター画像
新井作文店

著者

根本 裕幸 (ねもと ひろゆき)
心理カウンセラー
1972年生まれ。大阪府在住。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年よりプロカウンセラーとして、延べ15,000本以上のカウンセリングと年間100本以上のセミナーを行う。2015年4月よりフリーのカウンセラー/講師/作家として活動を始める。
著書に『本当に愛されてるの?』『「女子校育ち」のための恋愛講座』『こころがちょっぴり満ち足りる50のヒント』(共著、すばる舎)、『頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法』『こじれたココロのほぐし方』『愛されるのはどっち?』(リベラル社)、『人間関係がスーッとラクになる心の地雷を踏まないコツ・踏んだときのコツ』(日本実業出版社)。監修本に『男と女の離婚格差』(小学館)、『なりたい私をつくる! キラキラ習慣』(リベラル社)、『心理カウンセラーが教える「聞く」技術』(日本文芸社)がある。
また、「anan」「CLASSY.」「LEE」「美ST」「OZ PLUS」「日経ビジネスアソシエ」「日経おとなのOFF」などの雑誌、読売新聞、毎日新聞等への寄稿、各種テレビ、ラジオへの出演、制作協力多数。
オフィシャルブログ:http://nemotohiroyuki.jp/

本書の要点

  • 要点
    1
    敏感すぎる人は、まずは、「他人に振り回されている」自分自身へ意識を向けることから始めるとよい。今の自分の心の状態をありのままで受け止めよう。
  • 要点
    2
    過去の体験を振り返って、他人軸で生きてしまう、敏感すぎる心を持つことになったきっかけを探ってみよう。
  • 要点
    3
    自分軸を確立するためには、自己肯定感を高めていくことが必要になる。過去の自分に「よく頑張った!」と声をかけて認めてやることで、自信がつき、自分軸で生きていく力を得ることができる。

要約

1日目:今の自分に意識を向ける

まずは、今の自分を見つめるだけでいい
moodboard/moodboard/Thinkstock

「敏感すぎる人」は、常に周りに気をつかい、自分よりも他人の気持ちを優先してしまう傾向がある。他人の気持ちに寄り添おうとするのは悪いことではないが、自分の「軸」がないと、他人に振り回されて疲弊してしまう。

そこで、敏感すぎる人は、自分自身へ意識を向けることから始めるといい。注意すべきは、「他人に振り回されているから、振り回されないようにしなくちゃ」というふうに「こうしなくてはいけない」というところまで考えないことである。「他人に振り回されているな」という今の思いを、ただ素直に感じることがポイントだ。

どれくらい「自分自身を生きる」ことができているか、ということを確認するために、次のようなことを考えてみよう。例えば、会議や発表の場で「君の意見を聞かせてほしい」と問いかけられた時に、はっきりと返答することができるだろうか? 間違ったらどうしよう。否定されるかもしれない。そんな不安が湧いて、プレッシャーを感じる人は、自分の中でなく外に答えを求めているので、生き方の軸が他人にある状態だ。また、友達のSNSの投稿を見て、なぜか落ち込んでしまうのも、他人軸で考えてしまっている影響であるといえる。

「自分さえ我慢すればいい」と思っていないか

他人の軸に影響される人ほど、不安や怖れを感じて、「人にどう思われるか」が行動の基準になってしまう。中には、他人に迷惑をかけたくないために自分の弱さを隠したり、争いを避けるために我慢したりしてしまう人もいる。他人軸で生きてきた、真面目で優しい人ほど、「自分さえ我慢すればいい」と思ってしまうのだ。

また、他人軸で判断して、他人と自分を比べるために、自分はダメな人間だという罪悪感の感情を持ち続けてしまう人もいる。こうした人は、無意識に自分を罰するために、ハードな業務や人間関係を抱え込んでしまったり、恋愛においても問題のある人ばかりを選んでしまったりする。

こうした状況に心当たりはあるだろうか? 自分自身の姿に気づいて、少し心が痛くなるかもしれないが、気づくことは素晴らしい第一歩となる。

2・3日目:過去を見つめなおす

学生時代、ショックだったことや恥ずかしかったことはあったか
recep-bg/iStock/Thinkstock

他人軸で考える癖に気づくことができたら、次に、なぜそうなってしまったのかというきっかけを探っていく。ここでも、前項と同様に、きっかけがあったらそれをただ思い出すだけ、見つめるだけにするのが大切だ。忘れたい経験があったとしても、それを含めて「自分」だからだ。

思春期の出来事は、周りを気にしすぎる癖をつくる原因になりやすい。学生時代は自意識が高まり、過敏になる時期だからだ。例えば、著者が以前カウンセリングをした女性クライアントは、中学生の頃にファッションを変えたところ、友人から変だと言われたことがあった。大人になると些細な出来事のように感じられるが、実はこういう経験で自信をなくしてしまうことも多い。

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要約公開日 2018.02.03
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