常勝キャプテンの法則
スポーツに学ぶ最強のリーダー

未 読
常勝キャプテンの法則
ジャンル
著者
サム・ウォーカー 近藤隆文(訳)
出版社
定価
2,300円 (税抜)
出版日
2018年03月25日
評点
総合
4.3
明瞭性
4.0
革新性
5.0
応用性
4.0
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常勝キャプテンの法則
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スポーツに学ぶ最強のリーダー
著者
サム・ウォーカー 近藤隆文(訳)
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定価
2,300円 (税抜)
出版日
2018年03月25日
評点
総合
4.3
明瞭性
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革新性
5.0
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レビュー

あなたにとってスポーツにおける「最高のキャプテン」とはどんな人物だろうか?

一般的にはバスケのマイケル・ジョーダンのような、才能あるスター選手がチームを導く最高のキャプテンであると考えられがちだ。しかし本書によると、偉業を成し遂げたチームのパフォーマンスを最大化させていたのは、脚光を普段浴びることのない地味なキャプテンだったという。

著者は膨大な研究成果をもとに、常勝チームのキャプテンが共通してもつ特性を見出した。彼ら「常勝キャプテン」はときとして、スポーツマンシップに反したプレーをしたり、無愛想だと批判されたりする。しかしそれらの行動は、チームパフォーマンスを最大化させるためのものだったことが、本書を読むにつれわかってくる。さまざまな知見を交えつつ、「常勝キャプテン」の行動や言動を明らかにしていく著者の手腕は、“脱帽”の一言に尽きる。

《ニューヨーク・タイムズ》紙や米アマゾンなどで、「2017年のベストビジネス書」に選出された本書だが、それはチームのパフォーマンスを最大化させるためのヒントを求めるビジネスパーソンらから支持を受けたことが大きい。マネジメントに携わるビジネスパーソンは、普通のビジネス書では得られない知見を本書から得られることだろう。

森本 進也

著者

サム・ウォーカー (Sam Walker)
ジャーナリスト。ミシガン大学卒業後、《ウォール・ストリート・ジャーナル》紙で長年スポーツ欄を担当し、現在は同紙の一面の特集記事や調査報道プロジェクトを統括するエンタープライズ部門の副編集長を務める。著書に、米国の強者が集うファンタジーベースボールへの挑戦の記録、Fantasylandがある。生涯にわたるスポーツ観戦、20年の記者生活、そして10年におよぶ綿密なリサーチの集大成となった本書は、《ニューヨーク・タイムズ》紙、アマゾン、CNBC、《ストラテジー+ビジネス》誌などで「2017年のベストビジネス書」の一冊に挙げられた。

本書の要点

  • 要点
    1
    歴史に残る業績をあげつづけてきた怪物チームの背後には、チームを率いた「常勝キャプテン」の存在がある。彼らの行動や言動は、典型的なリーダー像に一致しない。
  • 要点
    2
    「常勝キャプテン」はルールの限界に挑むような攻撃的プレーを好み、裏方の仕事もいとわない。また言葉ではなく、みずからの態度でチームに熱意を伝染させる。
  • 要点
    3
    「キャプテンの座は市場価値のあるプレイヤーのものだ」という考え方は間違えている。

要約

偉大さとその原点

歴史に残る業績をあげたチームの共通点
ronniechua/iStock/Thinkstock

2004年、スポーツ記者の著者は1918年以来となるワールドシリーズ制覇を成し遂げたボストン・レッドソックスを密着取材した。以前のレッドソックスは規律に欠け、有力なチームとは見られていなかった。しかし2004年のレッドソックスは違った。一体感をもってプレーする、不屈のチームへと姿を変えていたのだ。

レッドソックスはなぜ強いチームへと変貌したのか? その火つけ役はなにか? そんな疑問を抱いた著者は、スポーツでトップクラスの業績をあげたチームの類似点を探るべく、約11年にわたって世界各国主要スポーツ37種、1200以上のスポーツチームを研究した。そして歴史に残る業績をあげつづけたチームに共通していたのは、たった1つの要素だったという事実を発見する。そのたった1つの要素とは、チームを率いる「常勝キャプテン」の存在であった。

卓越した業績を残した16のチーム

著者は1000以上のチームのなかから、卓越した業績を残したチームとして、以下の16チームを選抜した。

(1)オーストラリアンフットボール(1927-30)のコリングウッド・マグパイズ

(2)MLBのニューヨーク・ヤンキース(1949-53)

(3)ハンガリー・サッカー男子代表(1950-55)

(4)NHLのモントリオール・カナディアンズ(1955-60)

(5)NBAのボストン・セルティックス(1956-69)

(6)ブラジル・サッカー男子代表(1958-62)

(7)NFLのピッツバーグ・スティーラーズ(1974-80)

(8)ソ連・アイスホッケー男子代表(1980-84)

(9)ニュージーランド・オールブラックス(1986-90)

(10)キューバ・バレーボール女子代表(1991-2000)

(11)オーストラリア・フィールドホッケー女子代表(1993-2000)

(12)アメリカ・サッカー女子代表(1996-99)

(13)NBAのサンアントニオ・スパーズ

(14)プロサッカーのバルセロナ(2008-13)

(15)フランス・ハンドボール男子代表(2008-15)

(16)ニュージーランド・オールブラックス(2011-15)

本書ではこれら16チームを、もっとも高い階層にいるという意味で「ティア1」と呼ぶ。

「常勝キャプテン」は典型的なリーダーではない
DimaSobko/iStock/Thinkstock

ティア1に該当するチームのキャプテンの経歴を調べてみると、興味深いことがわかった。ティア1のチームを率いるキャプテンは、典型的なリーダー像に一致しなかったのだ。

まず彼らはスーパースターの素質にかけており、スポットライトを好まなかった。チームをリードする従来の意味での「リーダー」ではなく、そのほとんどが補佐的な役割に終始している。

加えて理想的なスポーツマン像ともかけ離れていた。反則すれすれのプレーも辞さず、スポーツマンらしからぬ行為をとる場合もあった。ときには監督の命令を無視したり、チームのルールや戦略に従わなかったりと、チーム内に分裂を生みかねないこともしている。

さらに世間では典型的なキャプテンといわれている人たちのほとんどが、ティア1のチームのキャプテンではないことにも注目してほしい。たとえばニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーターは、このリストから外れている。

【必読ポイント!】 卓越したチームを率いたキャプテンの共通点

不適格とも思われる行動がチームを強化する

卓越した業績を残したティア1のキャプテンは、行動、信念、仕事への取り組み方が共通している。一見すると衝動的、自滅的で不適格とも思われた彼らの行動は、実のところチームを強化するうえで役立っていたのだ。

ティア1のキャプテンには7つの共通点がある。

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リーダーシップ・マネジメント 産業・業界
著者
サム・ウォーカー 近藤隆文(訳)
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2,300円 (税抜)
出版日
2018年03月25日
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