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40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術の表紙

40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術


本書の要点

  • 「働き方改革」や「同一労働同一賃金」の推進は、仕事のスタイルの変化を促す。「できる職務」がいくつあるかによって、これからの人生100年時代を生き抜けるかどうかが決まる。

  • 変化の激しい現代では、インプットはアウトプットの倍くらい必要だ。学びを習慣化し、古い知識やスキルは思いきって捨てて、どんどん新しいことを学んでいこう。

  • 人がある行動を継続するかどうかは、好ましい「結果」が得られるかどうかに左右される。ただし行動が習慣化されるには6カ月以上かかるため、最初は学びの内容より習慣化のほうに集中すべきだ。

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なぜいま「学ぶ技術」なのか

働き方改革がもたらすもの

monkeybusinessimages/iStock/Thinkstock

AI技術の登場などにより、ビジネス環境は急速に変化している。どんなに優秀な人でも、そのスキルは刻一刻と陳腐化してしまうだろう。しかしそうとはわかってはいても、部下の育成とマネジメントをしつつ、みずからの業務をこなしていては、勉強する時間もないというのが正直なところではないか。

とはいえ今後「働き方改革」が進むにつれて、そう悠長なことはいっていられなくなる。ひとつの専門性やスキルを極めるだけでは、不十分な時代がやってくるからだ。

これまでは在籍期間の長さや経験値が有利に働くことも多かった。しかしこれからはそうはいかない。政府の推し進める「同一労働同一賃金」のもとでは、在籍期間の長さや経験値の有無は関係なくなる。

ビジネススタイルは「職能型」から「職務型」へ移り変わり、業務は標準化され、やるべき職務を完遂できる人が評価されるようになる。しかも会社は同じ職務ができる人材を複数人育成するため、「特定の人がいなくても会社は困らない」という時代がやってくるはずだ。

人生100年時代の働き方

人が100歳まで生きる時代において、もはや定年という概念はないに等しい。ひとつの専門性やスキルを身につけるだけでは、これからの人生100年時代を生き抜くことはできないだろう。やるべき職務をこなすことができれば、35歳だろうと75歳だろうと関係ない。

ビジネス環境がめまぐるしく変化する環境にあっては、「できる職務」がいくつあるかということがきわめて重要になる。だからこそ求められるのが、職務対応型の学びだ。これからは60歳になっても70歳になっても、新しいものを学びつづける姿勢が必要不可欠になる。

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課長クラスにこそ必要な学び方

インプットはアウトプットの倍必要

日本の課長クラスは忙しい。部下の育成やチームのマネジメントをこなしながら、みずからも業績を達成しなければならないからだ。仕事に忙殺され、勉強のための時間を捻出するのが難しいと感じている人は多い。

しかし忙しさにかまけてインプットを怠っていると、いずれはビジネス環境の変化に置いていかれてしまう。いまのような時代では、アウトプットの倍くらいインプットしてちょうどよい。

プレーイングマネジャーとして働きながら、なにかをインプットしようとするならば、まとまった時間を作ろうとしたり、大きなゴール設定をしたりしてはいけない。たいていは継続できずに、自己評価を下げて終わることになる。どんなことでもいいから、小さく始めてみる姿勢が大事だ。

ただしここでいうインプット、つまり「学び」とは、無目的に難しい本を読むことや、カルチャースクールに通うことを指しているのではない。どうせやるからには、仕事で結果を出しつづけ、収入を得るための学びであるべきだ。

なにを学ぶかより習慣化のほうが大事

gguy44/iStock/Thinkstock

仕事で結果を出すための学びというと、真っ先に頭に思い浮かぶのが、語学学習や資格取得などの勉強ではないだろうか。もしかすると業務に直結する資格がなくて、なにを学べばいいかわからないという人もいるかもしれない。

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要約公開日 2018.08.03
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