学び効率が最大化する インプット大全

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学び効率が最大化する インプット大全
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学び効率が最大化する インプット大全
出版社
サンクチュアリ出版

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出版日
2019年08月03日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

日々のメールチェックや仕事の資料、本、人、インターネットやSNS。私たちは日々大量にインプットしている。いったいどれだけの時間をインプットに費やしているのだろうか。しかも大量にインプットしている割に、得たはずの情報を思い出せなかったり、うまく活用できていなかったりする人も多いのではないだろうか。

本書の著者である樺沢紫苑氏は、「日本一アウトプットする精神科医」だ。にもかかわらず、じつはインプットにあまり時間をかけていないのだという。最短時間で最大効率のインプットを行うことで、大量のアウトプットを可能にしているのだそうだ。

私たちはつい、インプットとアウトプットを分けて考えがちだ。きちんとインプットができてからアウトプットといったように、まずは必要な情報をくまなく覚えてからアウトプットしようとしてしまう。だが著者によると、アウトプットありきでインプットを行うことで、加速度的に自己成長することができるという。

本書には、アウトプット力を高めるためのインプット術が満載だ。読む・書く・見るといったインプット方法別の具体的なノウハウはもちろん、インターネットやテレビをうまく活用する方法や、あらゆる能力を引き出す最強の学び方と題して、実生活に取り入れられるインプット術も掲載されている。

インプットはしているはずなのにうまくアウトプットできていない方は、本書と『アウトプット大全』を手にとって、自分のインプット&アウトプットのあり方を見直してみていただきたい。

ライター画像
池田明季哉

著者

樺沢 紫苑(かばさわ しおん)
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとして、累計40万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。
著書は30冊。『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は15万部、『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)は40万部のベストセラーとなっている。

本書の要点

  • 要点
    1
    究極の学習法は、インプットとアウトプットを3:7の割合でどんどん繰り返すことだ。
  • 要点
    2
    インプットは、必ず「目標設定」とセットで行うべきだ。そうしないと、精度が落ちてしまう。
  • 要点
    3
    私たちの心や脳は、10年前のインプットでできている。インプットをする際には、短期的な視点だけでなく、10年後のビジョンを持とう。そして、それを実現するためには何が必要なのかを考えよう。

要約

インプットの基本法則

インプットとアウトプット

インプットの基本法則を紹介する前に、まずは著者の前著のテーマでもある、アウトプットの基礎知識に触れておこう。

インプットからの2週間で何度も使われた情報は、「重要な情報」として脳に定着する。目安は、2週間に3回以上のアウトプットだ。

著者が提案する究極の学習法は、インプットとアウトプットをどんどん繰り返すことだ。インプットとアウトプットの割合を「3:7」にすれば、もっとも高い効果が期待できる。また、アウトプットの結果を評価し、次のインプットに修正を加えるというフィードバックも、自己成長には欠かせないプロセスだ。

インプットの基本法則
Natali_Mis/gettyimages

本書では、インプットの3つの基本法則が紹介されている。

1つ目は、「なんとなく」読む、聞く、見るのはNGだということだ。そもそもインプットとは、「読む」「聞く」「見る」ことによって情報を得て、それを記憶にとどめることを指す。「なんとなく読む」ではなく「注意深く読む」。「なんとなく聞く」ではなく「注意深く聞く」。「なんとなく見る」ではなく「注意深く観察する」。ザル読み、ザル聞き、ザル見にならないよう、注意深く意識して、脳に情報をインプットしよう。

2つ目は、「インプット」と「目標設定」を必ずセットで行うことだ。 「なんのためにインプットするのか」を考えなければ、どこに向かっていいのかわからず、インプットの精度が落ちてしまう。インプットを行うときは、必ず「方向性」と「ゴール」をペアで設定するようにしよう。

たとえば、「ワーキング・ホリデーでオーストラリアに行きたい!」というゴールがあったとする。そのために必要な語学力を「TOEIC®450点」、期限を「2021年4月まで」とすると、具体的な勉強の方向性が見えてくるはずだ。

3つ目は、インプットとアウトプットは表裏一体だということだ。インプットとアウトプットは別々のアクションではなく、同時進行で処理されていることが多い。たとえば日常会話では、「聞く」はインプット、「話す」はアウトプットにあたる。これらは完全に交互に行われているわけではない。話を聞きながら、次に話すことを頭の中に思い浮かべているだろう。「聞く」と「話す」を同時処理しているのだ。

インプットとアウトプットは切り離せないものであることを認識するとともに、同時処理することを意識しよう。そうすれば、学びの質を高められる。

【必読ポイント!】 読む・聞く・見る

科学的に記憶に残る本の読み方
fcscafeine/gettyimages

本書では、本の読み方が11の項目にわたって紹介される。要約ではそのうち、3つの項目を取り上げる。

1つ目は、学びにはいくつかのステップがあり、読書はその最初のステップにあたるということだ。

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要約公開日 2019.08.13
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