小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕
―37シグナルズ成功の法則

未 読
小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕
ジャンル
著者
ジェイソン・フリード デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン 黒沢健二(訳) 松永肇一(訳) 美谷広海(訳) 祐佳ヤング(訳)
出版社
早川書房
定価
1,620円
出版日
2012年01月11日
評点(5点満点)
総合
4.2
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
4.0
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レビュー

「会社は、大きい方がいい」。「製品には、新しい機能がたくさんある方がいい」。

本書は、そんな価値観を一刀両断する革新的なビジネス書だ。いわく「会社はやみくもに大きくするな」「新しいものより、変わらないものをビジネスの核にする」。会社が小さければ、その分決断がしやすく、柔軟な対応ができる。シンプルでわかりやすく、基本的な機能を備えた製品には、常に新しい顧客のニーズがある。

二つの大陸に散らばった十数人のメンバーだけで、数百万人のクライアントを抱えるソフトウェア会社、37シグナルズは、まさにその価値観を体現する企業だ。高価な広告も、オフィスさえもいらない。会議、事業計画、書類も不要だ。「偉大な企業はガレージでさえスタートする」と彼らは言う。

なぜ、彼らは成功したのか。生き馬の目を抜くIT業界で、いかにして生き残ってきたのか。その秘訣、37シグナルズの「レシピ」が、本書では惜しみなく語られている。

本書は、「どこか遠い世界の、特別な能力や技術、資金源を持った起業家」の成功談ではない。紹介されているヒントは、誰でも、今すぐに、仕事に活かすことができるものばかりだ。これから起業したいと考える人、SOHOでビジネスをしている人、組織に所属して働く人も、ぜひ手にとってほしい。ひと通り読み終えたとき、ずっとやりたかった、気にかかっていたことを今日から始めよう、と感じることができるはずだ。

髙橋 三保子

著者

ジェイソン・フリード
世界が注目するソフトウェア開発会社「37シグナルズ」の創業者兼CEO。1999年にウェブデザイン会社として始まった同社は、2004年以降、「ベースキャンプ」をはじめとするウェブベースのビジネスソフトの開発・運営で成功。SOHO向けのアプリケーション群は現在数百万の企業で採用されている。

デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン
デンマーク出身のプログラマーで、37シグナルズの共同経営者。オープンソースのウェブ開発フレームワーク「ルビー・オン・レイルズ」の開発者として知られている。2003年に37シグナルズに参加して以来、同社のソフトウェア開発に技術面で貢献しているほか、いわゆるアジャイル・ソフトウェア開発の推進者として、大企業の開発手法を批判し、それが同社の論調に方向性と勢いを与えている。講演者としても絶大な人気がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    会社は大きければいいというものではない。ゆっくり成長して最適な規模を見つけよう。
  • 要点
    2
    人気があるもの、新しいものに金をつぎ込むのでなく、「変わらないもの」をビジネスの核にする。
  • 要点
    3
    「私には十分な時間も、お金も、人脈も、経験もない」と嘆くのはやめよう。制約は見方を変えれば武器である。そこには無駄の余地はなく、創造性が求められる。

要約

仕事の本質を見つめ直す

Sergey Nivens/iStock/Thinkstock
誰でも、ビジネスを始められる時代

誰でも、ビジネスを始められる時代がやってきた。ツールや技術は安く、簡単に手に入れることができる。ひとりで2つ3つの仕事、ときには部署全体の仕事ができる。オフィスは必要ない。自宅でも働けるし、何千マイルも離れたところに住む、一度も会ったことのない人たちとコラボレートすることもできる。

いまこそ仕事の本質を見つめ直す時だ。

会社は小さく、仕事はシンプルに

長期のビジネスプランは幻想、予想の範疇を出ない。マーケットの状況、競合他社、顧客、経済など、手に負えないたくさんの要素がある。計画を作っただけで、実際には制御できないものをコントロールした気になる。今年ではなく、今週することを決めよう。何かをするずっと前ではなく、直前に決定を下そう。

決断に関しても、同じことが言える。大きな決断をするのは難しく、変えることも難しい。だが、はっきり決断しないと、仕事は山積みになる。「これについて考えよう」ではなく「これについて決断を下そう」と思うこと。完璧な解決を待たず、小さな決断を積み重ねて前進する。決断に決断を重ねる流れに入ると、勢いが生まれ、モチベーションも高まる。

そもそも、会社は大きければいいというものではない。あなたの会社に最適な規模は5人かもしれない。もしかして、あなたとラップトップが一台あればいいのかも。どのくらいの規模にするか、すぐには決めないことだ。ゆっくり成長して最適な規模を見つけよう。あせって人を雇うのは多くの企業にとって死因となる。持続的で、利益の出るビジネスを行っていれば、それが大きかろうと小さかろうと誇るべきことなのだ。

時間の長さより、「質」を高める

仕事依存症(ワーカホリック)は不必要なだけでなく、バカげている。徹夜で働き、オフィスで寝ても、単にたくさん働いたというだけで、仕事上の達成を意味するわけではない。実際には生産的でないのに、義務感から遅くまで居残るような「座っていればいい」というメンタリティを生み出す。

必要なのは、より良い時間だ。家でやらなければならないことがあればあるほど、人は時間を賢く使い、会社で仕事をする。「何かを終わらせたければ最も忙しい人に頼む」という言い回しがある。彼らは仕事以外に生きがいがあり、いくつもの事に関心を持っている。仕事が社員の人生のすべてであってはならない。特に彼らに長く働いてほしいのなら。

【必読ポイント!】 すぐれた製品・サービスを生み出す方法

Wavebreakmedia Ltd/Wavebreak Media/Thinkstock
「変わらないもの」をビジネスの核に

すぐれた製品やサービスを生み出す最も単純な方法は、自分たちに必要なものを作ることだ。37シグナルズでは、彼ら自身のビジネスに必要な製品を作っている。

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ジャンル
スキルアップ・キャリア リーダーシップ・マネジメント 起業・イノベーション
著者
ジェイソン・フリード デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン 黒沢健二(訳) 松永肇一(訳) 美谷広海(訳) 祐佳ヤング(訳)
出版社
早川書房
定価
1,620円
出版日
2012年01月11日
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